今この時だからこそ大人に物語が必要だ｜物語オンライン会を開催しました

先日「大人のものがたり＋気づきの会」を開催しました。

物語を聞き、そこから受けた感想をZoom上でシェアする会です。

なんで大人に物語なのか、意味あるの？って思う人は多いと思います。

でも私は物語はとても大切なものだと思っています。

うまく表せるかわからないのですが、書いてみます。

まず私は、言葉では言い表せないものを感じとる力がとても大切だと思っています。

それは第六感とか超能力とかそういった特別なものではなく、例えば命を感覚的に分かっている、ということです。

命の大切さっていうのは、視覚や聴覚などの五感でわかるものではありません。

人が死んだのを視覚で見ても、誰かが泣き叫んで死んだのを聞いて聴覚で感じても、そこで分かるわけではありません。

最終的に感じ取るのは心です。

そして心で感じるとは、非言語の部分、論理的ではない感覚的な部分で感じ取っています。

これは美・善・悪といったものも同じです。

だから子供に物語を聞かせることは人間たらしめるために必要なことなのだけど（他の意味もあるけど）、大人にとってのメリットとしては、視覚的に綺麗なものが評価されたり、根拠あること（論理的であること）が評価されやすい社会において、潤いを感じられるということ。

なぜならいつも満たされていない、感覚的なところが満たされるからです。

だからいい物語を聞くと安心感が感じられます。

そして子供の時の気持ちを思い出せます。

そしてもっと現実的なところに落とし込んでいくと、大人が物語を聞くいちばんの理由は、私は物語を聞いて感じたことを自分の言葉でアウトプットできることだと思っています。

これには脳と心の回路がうまく取れていないとできないわけだけど、物語はそれを可能にする力があると思っています（というか、ここが安全な場所だと知り、自分のその感覚が信じられると自然とそうなっていく）。

だから大人に物語が必要、というわけで今後もこの活動を続けていきます。