「伊豆大川温泉 いさり火」by itomagazine
都心から伊豆急行に乗車し約２時間半かけて向かう先は「伊豆大川」。歓楽街はなく、あるのは相模湾に河津桜、段々畑などの豊かな自然だけ。伊豆のなかでもとても静かな時間がながれるその地に、ぽつっと暖かいあかりを灯すよう佇むのが、温泉旅館「いさり火」です。
身も心もほぐしたい時、ほんとうに何もしないために訪れるべき上質な空間がそこにあります。
【Ｐick up!】全てのお部屋に、源泉100％かけ流しの露天風呂つきの贅沢
いさり火にはすべてのお部屋に専用の露天風呂が設えられています。もちろん源泉100％かけ流し。
浴槽はお部屋ごとに異なり、肌ざわりのよいヒノキの浴槽か、じんわり温まる石の浴槽を選ぶことができます。
全室露天風呂付きというのは珍しいですが、さらに全室海側のお部屋のため、湯けむりの向こうに相模湾の絶景を臨めるのも、いさり火ならでは。
いさり火の温泉はすべて敷地内にある地下600mの温泉井戸から汲み上げたお湯を使用。源泉は73.3度と温度に恵まれ、沸かし直しの必要がなくたっぷりのお湯を供給することができるのです。
ラウンジで、昼夜各々の魅力を放つ相模湾の絶景を
ラウンジは、昼間はクラシック、夜はジャズが流れる賑やかな空間。小高い丘に位置しており、大きく切り取られた窓からは相模湾を贅沢に見渡せます。窓に向かって程よく配置された形の異なる椅子や、無垢の木のローテーブルなど、上品なインテリアもいさり火のこだわりのひとつ。
夜になると、夜景をたのしめるよう暖色の照明が控えめに照らし、シックなムードを醸し出します。
ラウンジにはコーヒーのセルフサービス。生ビールやおいしいみかんジュースのご注文も可能です。
チェックイン時には、本格的なお抹茶とお茶菓子をいただけますよ。
「このお部屋に泊まりたい！」が見つかる趣きの異なる１２のお部屋
いさり火は全１２部屋のプライベートが叶うお宿。【Pick up!】でもご紹介した通り全室露天風呂つき。しかしながら、お部屋の造りは露天風呂からインテリアまですべて趣きが異なります。
——103号室——
お子様もご宿泊可能な人気の和室。伊豆石造りの露天風呂に、広々とした洗い場も魅力的。漁火を思わせる、まあるい灯りがかわいらしく浴槽を照らします。
広い縁側には、ゆったりと足を伸ばすことのできるパーソナルチェアが２脚。美しい眺望を目前にくつろげると、この椅子の一工夫が好評です。
——302号室——
2019年12月には、４つのお部屋がリニューアル。そのなかで303号室は館内で最も広い洋室で、仕切りのない開放的なお部屋。
唯一、十和田石を用いた贅沢な露天風呂では、高層階ならではの相模湾の水平線につづくインフィニティ風呂をお愉しみいただけます。
素材の細部までこだわりぬく月替わりのお料理
夕食は、人目を気にせずにゆったりとくつろげるお部屋食、あるいは、卓上囲炉裏が用意された新設のダイニングでいただけます。（ご宿泊のお部屋により異なります）
——ダイニング「然 -ZEN-」——
松花堂のような箱に色とりどりの小鉢でお料理が並びます。新潟の白米のほか、修善寺古代米を加えた黒米をお選ぶことができ、炊きたてが土鍋で運ばれます。
新鮮な海の幸や山の幸に加え、基本の素材である水と塩にもこだわるのがいさり火。まろやかな天城山の岩を通り抜けた豊かな水に、河津沖の海水でつくる甘みのある天然塩がすべてのお料理のおいしさの秘密です。
前夜にいただいた伊勢エビの殻を使った土鍋のお味噌汁や茶碗蒸し等、豊富な品数のボリュームたっぷりな朝食は、ついつい箸が進み、いつの間にかすっかり完食してしまいますよ。
幻想的な内風呂と、野趣あふれる露天風呂
大浴場は天候や時間を気にせず楽しめる２種類のお風呂。
——「月の雫」——
タイル模様の落ち着いた浴場の灯りは、陶芸家・ 富田啓之氏の作品を照らすスポットライトと、大窓から差し込む自然光だけ。幻想的な雰囲気が広がります。
——「流れ星」——
大浴場から竹垣に沿って10数メートルほど進めば、共同の露天風呂(男女別)が。一度に５人ほど入浴可能な広々とした浴槽です。
——共用露天風呂（男女別）——
21時から翌朝11時までは、大浴場・露天風呂ともに無料で貸切も可能です。予約は必要ないため、「使用中」の札がなければいつでもご利用いただけます。
番外編：朝寝坊さんには、優雅なブランチを
「朝が弱いんです。」「朝陽を眺めながらゆっくりと露天風呂に浸りたい。」「朝は食欲がわかなくて。」いさり火には、そんな方に嬉しいサービスが。10時以降にいただける「朝寝坊ブランチ」です。
コーヒーや紅茶、フレッシュジュース、クロワッサンやデニッシュ、ヨーグルトなどをお部屋まで届けてくださいます。12時チェックアウトだからこそのおもてなしです。
「のんびりなにもしない」それこそが贅沢がと考えるのが、いさり火です。
身と心の隅々までたっぷりと伊豆大川の自然に浸し、美しく静かな景色のなかで、おやすみくださいませ。
▼記事でで紹介しきれなかった「伊豆大川温泉 いさり火」のお写真や魅力を、instagramで紹介しています。
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