はじめに
これは実際に起きたことかもしれないし、違うかもしれない。と最初に言っておこう。
私の周りには、私を含め生きるのが苦手な人が異常に多い。類は友を呼ぶの言葉の通り、呼んでいるのかもしれない。みんな不器用なのだ。
幸せになりたいのに幸せになれない。なんなら周りを不幸にしてしまう。頼りたいのに頼れない。甘えたいのに甘えられない。天邪鬼が多いのだ。
一般的に見たらとてつもなくめんどくさい人達なのかもしれない。しかし私にとっては愛おしくてたまらないのだ。
好きな人のために可愛くなろうとする女の子。
頭は良いのに、日常生活が大半できない男の子。
理想が高いが故、現状に全く満足できない学生。
この物語は、愛おしい不器用な人類たちの観察記録であり、エールである。
この人類たちが存在するか否かは、貴殿の判断に任せよう。
もしかしたら私のイマジナリーフレンドかもしれない。
さあ、愛おしい人類たちのはなしをはじめよう。