目標さえあれば、多くのことは耐えていける

もう一つ、ある人から聞いた話。Yくんはとある小学校で、少年野球をひたすら頑張っていた6年生。受験熱心な学校ゆえに、6年生になっても少年野球をやっていたのはYくんともう一人だけで、2人しかいませんでした。
そんな彼が少年野球引退会の席で、話をさせて欲しいと自ら名乗り出て、してくれたスピーチ。


「僕は野球が好きです。野球が好きだからずっと少年野球をやってきたし、これからも野球をしたいと思っています。
来年からはXXXという学校に行きます。実は、数校受験したけど、他は全部落ちてしまいました。でも、後悔してません。
僕は野球が好きだから、グラウンドが広い学校を調べて、野球ができる、野球に熱心な学校だけを選んで受験していました。

ただただ、野球がしたいんです。どこに行こうが、自分がやりたい野球ができるならいいやって思うんです。
そう考えたら、どの志望校に落ちたとしても、後悔はありません。
行くことになる中学校で野球を頑張ろうと思っています。
野球をするという目標がある、それができるなら、気になりません。

みんなも受験がうまく行ったり行かなかったり、色々なことがこれからあると思います。
けれども、目標さえあれば、多少のことはどうにでもなるんです。
目標を持つということ、それさえあれば色んなことが耐えれるし、気にならなくなるということ、それを忘れずに頑張って欲しいと思います。」

起きたことを周りの評価を気にしたり流されて受け止める人と、自分の軸でしっかり整理・分解して受け止められる人で、随分と精神的な消化は違うもの。

ポジティブというのも違うけど(起きたことを前向きに捉えるということではなく、そもそも強い軸の前では気にならないということ)、この境地のYくんに心震わされ、自分を省みた夜でした。

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