袋小路かばん工房

50歳で22年務めた会社を辞め独立しました。 残りの人生の生き方を記していきます。

袋小路かばん工房

50歳で22年務めた会社を辞め独立しました。 残りの人生の生き方を記していきます。

最近の記事

自宅で仕事をするという夢

 2005年10月15日号のPenで自宅で仕事をしている方たちの特集がありました。自宅の一室をオフィスや工房にして仕事しておられる方の記事が掲載されていました。『自宅が工房で仕事場』これ以上の目標はありません。自分もいつか自宅を工房にして仕事をすると決意しました。そのために会社にいる間に住宅ローンを組んで家を建てることを決意しました。  そして2008年、袋小路の一番奥に小さなな土地を購入して、小さな家を35年ローンで建てました。工房は設計士さんのご提案で天井のボードを付け

    • 鞄や財布の修理という仕事

      新しい鞄や財布を作るというのとは違い、修理というのは違った意味で相当に奥深い仕事です。  例えば財布のファスナーを交換する場合には、ファスナーが本体の表側と裏側の間に挟みこまれているので本体を分解しなければなりません。  ファスナー交換が必要な財布はそれなりに使いこまれているので、分解する時も慎重に作業を進める必要があります。ファスナーは縫製される前にしっかり接着されていますので、慎重にはがさなければ破れてしまいます。  分解した財布を元に戻すときは、まずは接着で元の形

      • 塾講師から鞄の修理職人へ

         「ガテン」(職人系の転職雑誌)に某海外ブランドの修理担当の募集がありました。自分にとっては信じがたいほどの好条件で採用していただきました。  高校教師、鞄メーカーの職人、塾講師、そして鞄の修理職人ということで4つ目の仕事です。この時28歳でした。自分がこんなにも転職を繰り返すとは思ってもいませんでした。周りからは「また転職か?3年は続けないと何もわからないだろう。」などと言われつづけましたが、何とか現在の会社に落ち着くことになります。  この会社に入ることができたのは本

        • 鞄職人から塾講師へ

           鞄メーカーを退職後もっと給料を頂ける鞄メーカーを探しましたが、見つかるはずもなく塾講師で食いつなぐことにしました。  中学生の英語を中心に担当させていただきました。学習塾の講師は目的がはっきりしているので私にはとてもやり易く、やりがいのある仕事でした。  当たり前のことなのですが、実際に少人数の生徒さんを習熟度に合わせて教えるとういうことがどれだけ有効であるかを身を持って実感しました。生徒さんが理解した(腑に落ちた)瞬間を目の当たりにできるのは快感でした。  また普段

        自宅で仕事をするという夢

          鞄職人としての仕事

           24歳の時、小さな家族経営の紳士鞄のメーカーにお世話になることになりました。何もかもが初めてで予備知識もありませんでした。小さな工場に入ると無骨な工業用ミシンや革漉機などが並んでおり、思わず「かっこいい」と発してしまい先輩に不思議そうに見られたのを今でも覚えています。  小さな忙しいメーカーだったおかげで、短い期間で全ての工程をを経験させて頂きました。当時はバブルが崩壊した後で納期が極端に短い無理な発注が多く、いつも遅くまで働いていまいした。ダレスバッグ(ドクターバッグ)

          鞄職人としての仕事

          これまで経歴について「教師から鞄職人へ」

           今後の仕事についてのことを書く前に、これまでの経歴について触れたいと思います。  大学卒業後、帰郷して高校の英語教師となりましたが一年でやめました。大学では英語学科に進みましたが、中途半端な勉強しかせず英語を話せるようにはなりませんでした。  しかしながら教員免許は取得できたため教員採用試験を受けました。当時はバブル期で公務員の人気が極端にありませんでした。そのため私のような力のない人間でも教員に採用されてしまったわけです。当然のことながら英語力のない英語教師など続けら

          これまで経歴について「教師から鞄職人へ」

          50歳で脱サラ

           今の会社に不満があるわけではないのですが、とにかく人生に変化が欲しくてここ数年ずっと転職のことを考えてきました。実際に何度か転職活動もしましたが全て失敗に終わりました。年齢的にかなり難しくなってきたこともあり、このまま定年まで会社に残るしかないと絶望していました。  そんな時、「独立開業」「脱サラ」という言葉が浮かびました。発想を「転職」から「脱サラ」に変える事により、全てが変わりました。妄想だけでも自由に何でもできるようになりまた。現在(5月28日)は有給休暇消化の最中で