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択一式過去問は“エッセンシャル”に、記述式過去問は“エフォートレス”に

 みなさんこんにちわ。クラスマネージャーの黒澤です。

 どのような業界にも「○○を制するものは、△△を制する」という格言があります。たとえば、「左を制するものは世界を制する(ボクシングです)」、「リバウンドを制するものはゲームを制する(バスケットです)」、「夏を制するものは受験を制する(大学受験です)」といったような感じです。

 そして、多くの資格試験の業界でも「過去問を制するものは、○○試験を制する」といわれることがあります。

 しかし、現在の司法書士試験との関係ではこれは100パーセント妥当するとまではいえなくなってきています。単に戦略なしにがむしゃらに「過去問と心中するつもりでやる」と思って取り組んでも「本当に心中になる」ということです。

択一式過去問は“エッセンシャル”に

 多くの受験生が、司法書士試験の過去問といって真っ先に取り組むのは、択一式の過去問ということになるかと思います。そして、この択一式過去問では、重要な知識というのが形を変えて繰り返し出題されますし、「正誤判断ができるようになった」という成果が明確に目に見えます。ですので、勉強のモチベーションや取り組みやすさの観点からすると、勉強の『質』の面では取り組みやすいものなのではないかなと思います。

 ただ、司法書士試験も令和の時代になって蓄積された過去問数が尋常ではないくらい増えましたので、受験生の悲痛な叫びとしては「『量』がシャレになんない、半端ない」といったところになるのではないでしょうか。特に、これは可処分時間のない兼業受験生にとっては死活問題になるかと思われます。自分も今の時代まで蓄積された択一過去問を仕事をしながらすべてやれということになったら発狂する自信があります。

 そこで、択一の過去問に関しては、

①『量』の面を必要不可欠・無駄を省いたものつまり、エッセンシャルなものに圧縮して削減

②可処分時間を浮かす

③浮いた可処分時間を過去問でカバーできない分野の対策・日々の自分のコアとなるルーティン学習に回す

というのが現実的かつ合理的かと思われます。

 ①に関して、必要不可欠・無駄を省いたものに圧縮する「これはいらん」という作業というのは、その眼がある者による職人芸のようなものなので、プロにその作業だけは投げてしまい、その無駄を省いたものをさっさと手に入れてやってしまうのが一番コスパがいいです。ですから、ここは絞った問題集でこなしてしまってください。そして、受験生は③に集中してください。

記述式過去問は“エフォートレス”に

 他方で、受験生にとって扱いが困るものの一つとして『記述式過去問』という存在があります。
司法書士試験の場合、この記述式の過去問というのは、勉強に関しての『量』で問題を抱える択一過去問と異なり、勉強に関しての『質』の面で問題を抱えていることが多いです。一言でいうと、『同じ論点出ないのに、とにかくやるのが面倒くせぇ』ということです。
多くの方が多少はやっておいたほうがいいと思いながらも、その面倒くささから勉強をスルーしているというのが記述の過去問だったりしませんか?たとえば、以下のようなことに勉強に対する面倒くささを感じないでしょうか?

①記述の過去問集というのは通常製本された本の形式になっている→問題を解いているときに例の本試験名物のバッサバッサ(別紙と問題文の激しい往復現象のことです)を自宅での演習中もやると思いますが、その最中、後ろにある解説部分の答えが見えると無意識に見ちゃいませんか?「あっ・・・枠の順番見えた」ってなりませんか?
②製本された本の形式になっている→たとえば、令和2年の問題を解いているとき、その後ろにある大量の令和1年以前の問題が上記のバッサバッサをやるとき重くないですか?それイラッってなりませんか?邪魔ってことです。

→①と②って根性で我慢しなくても最初から冊子にできて問題部分と解答部分とバラせればすべて解決しますよね。キンコーズなどに行って有料でバラしたり、自分でバラす労力って貴重な勉強時間を浪費するので結構勿体なくないですか?

③上記のバッサバッサは本試験の問題でもやるので、それは100歩譲って、たとえ答えが見えようが重かろうが「本試験でやることは練習でやったほうがいい」ので問題を解くときには我慢しましょう。ただ、解説を読むときにまであっち行ったりこっち行ったりさせられるのって、問題解いて疲れてるのに憤死しそうになりませんか?で、解説読んでる間に心折れませんか?

→③って解説の中に見てほしい別紙とかが掲載されてれば、解説見てるときにバッサバッサしなくても良くならないでしょうか?

 で、この勉強の面倒くささを努力なしに解決してくれる問題集あったらどうっすか?というのが今回の本題です(笑)。

『司法書士 記述式厳選過去問集-2021ver- 』です。さくっとレビューしておきます。

 この問題集の場合、問題部分と解説部分と解答用紙部分が切り離せるので、答えを見てしまったということや、「今」やるべき年度の問題以外が邪魔ってことがないです。切り離しができるテキストというのは人によって賛否があるかと思われますが、殊、記述の過去問を勉強する場合に関しては切り離しという要素は無駄なストレスがなく快適に勉強するにはマストなんじゃないかなと思います。なぜなら、取り組むことが面倒くさいものというのは人はやらないからです。ただでさえ面倒くさいものをさらに面倒くさくやる必要ないでしょ?ということです。また、切り離しの副次的な効果として、解いた問題の解説だけを持ち歩いて電車の中で答え合わせ的な使い方が可能だったりします。

 そして、この問題集の最大の「売り」としては、解説を読むときにバッサバッサによる別紙と解説の行ったり来たりが削減されているという点なのではないかなと思います。なぜなら、解説の中に別紙を入れ込んで解説がされているからです。高橋講師の自信作っぽいです。これは正直自分としてもサンプルを見たときに受験生だったら嬉しいなと思いました。なぜなら、

ⅰ、解説を読んでいるときに別紙を見ろという指示がありそこを探している時間が短縮されるという点
ⅱ、その別紙に飛んでいる間に何でそこを見ろという指示があったのかということに関する短期記憶が脳から吹っ飛ぶという現象が防げるから

です。

 膨大なものは、コアになる部分をきっちりやって、そこから必要な肉付けを可能な範囲でやる。面倒なものは、根性だけで頑張るのではなく無駄な努力をしない方法や自分が楽にできる方法を探していく、というのも勉強をする上で大事です。

解説の中に別紙を入れ込んでいる解説テキスト(下記画像)★

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司法書士 記述式厳選過去問集-2021ver-

記述式厳選過去問集_2021

コンプリート記述式過去問講座

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