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テンポ良く進める~年内学習の落とし穴~

今回は、学習経験者に向けて、年内学習で気をつけてほしいポイントについてお話しします。


【1】年内学習の落とし穴

学習経験者が年内学習で陥りやすいのが、一つひとつの知識を理解するのにこだわって時間をかけてしまい、学習のペースが遅くなるという現象です。

年内は、まだ本試験が大分先であるという意識がある分、分からないところで立ち止まって考えたり、長時間調べてみたりと、こだわって勉強したくなるものです。また、「来年こそは!」と合格に意気込むあまり、最初から学習範囲を広げてしまうのも、学習のペースが遅くなる要因です。

そうなると、「年内に全科目を一通りしか触れなかった」、あるいは「年内に民法と不動産登記法しか終わらなかった」という状態になってしまい、繰り返していない分、あまり知識が定着しなかったというのは、実は受験生によくあることです。

【2】テンポ良く進める

そうならないために、年内学習で心掛けてほしいのが、「テンポ良く進める」ということです。

具体的には、「年内に全科目を2回以上繰り返すこと」を目安とし、これに合わせて学習のテンポを調整するようにするとよいでしょう。

※最低限、全科目を2回、マイナー科目を1回触れておくようにしましょう。

【3】学習のテンポを調整する際のポイント

それでは、学習のテンポを調整する際のポイントを2点お伝えします。

①立ち止まらずに進める

司法書士試験の学習では、科目間、制度間の結びつきが強いため、その性質上、全体を繰り返すうちに、「そうだったのか」と自然と分かることが往々にしてあります。

すなわち、今分からずに立ち止まって悩んでいる知識も、将来的にスッと分かるようになる可能性があるわけです。そう考えると、最初の段階で一つひとつ時間をかけすぎるのはタイムロスに繋がります。

そのため、「分からない」からといって立ち止まるのではなく、1-2分考えて分からなければ、先に進むのが得策と言えるでしょう。

※2-3回繰り返しても分からなければ、質問制度を活用して解決するようにしましょう。

②学習対象をまずは絞る

初めからテキストに記載されている全範囲に触れようとすると、それだけ学習対象が多くなるため、進みが遅くなりるとともに、各知識の定着度も低くなります。

そのため、”まずは”講師が強調していた箇所や過去問集などの問題で出題のあった知識に狙いを定めて、そこに注力していくようにしましょう(その他の箇所は読み流すかスルーする)

「それだけで合格できるのか?」と不安になりそうですが、あくまで今回は、”まずは”学習対象を絞り込むだけであり、繰り返すごとに徐々に学習対象を広げていく形となります。

※プラクティカルコースの受講生のみなさんは、「基礎徹底回」「総合演習回」といった、時期に応じたランクの知識を学習していくため、カリキュラム通りに進めていただければよく、学習対象を調整する必要はありません。

【4】最後に

年明けの学習の伸びは年内の学習の習熟度で決まります。今回紹介した年内学習の落とし穴を避けつつ、年内の学習を進めるようにしましょう!

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