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先生!公開模試は何回くらい受けたら良いでしょうか?

皆さん、こんにちは!クラスマネージャーの三村です。

さっそくですが、以下の教授と学生の対話を読み、あなたにとって適切な公開模試の回数を1つ選択して下さい。


学生👦(以下、Sと略):「先生!たたた大変です!!これから公開模試が始まりますが、何回くらい受けたら良いでしょうか?」

教授👴(以下、Pと略):「ふむ。それは大切な問題じゃな。わしが受験生の頃を振り返りながら話をしようかのう。」

S👦:「ありがとうございます!先生!!」

P👴「わしが初受験の時、4月から毎週のように、計10回も模試を受けておった。当時、優秀な友達がおって、その子が毎週受けていたから触発されて真似したんじゃが、これが失敗でのぅ。自分の勉強が進んでいないのに、そんなに沢山の模試を申し込んだもんだから、結局は欠席するはめになってしもうた。あれはもったいないことをしてしまったな。あれはまさに猪突猛進(、嘴平伊之助のような状態)じゃった...。若気の至りとでもいうのかな。」

S👦「それで翌年はどうなさったんですか?」

P👴「次の年も、前の年、模試を消化できなかった悔しさがあったから、同じように10回受けたんじゃ。そしたらまあ、とんだ落とし穴が待っておった...」

S👦「一体、なんでしょう!?」

P👴「確かに毎週公開模試を受けると、日曜は試験という感覚が体に叩き込まれてリズムが整うというメリットはあった。早起きは苦手ということもあり、リズムを整えたかったんじゃよ。しかし...な、な、なんとっ!」

「・」

「・・」

「・・・」

「一番肝心な本試験の真っ最中に寝てしまったんじゃ!!!」

S👦「ええぇーーーーっっっ!?」

P👴「よく言うじゃろ?『模試は本試験のように、本試験は模試のように』と...。毎週のように本試験のような緊張感と集中力をもって取り組んだため、疲労がボディブローのように蓄積されておったんじゃな。目覚めた後、必死に遅れを取り戻そうとしたんじゃが、寝てしまった負い目もありダメじゃった。」

「というわけで、闇雲に回数を増やすのはお勧めせんよ。東京オリンピックマラソン代表の大迫傑君っておるじゃろ?彼が面白い事を言っていて、『自分の体力のタンクを計算しながら、ちょうど使い切るように42.195㎞を走っている』とな。やはり、一流のスポーツ選手が言う事は違うわい。だから、自分の体力面にも気を配る必要があるな。うむ。」

S👦「なるほど~」

P👴「それで3年目以降は、4、5回にしたんじゃ。大体、どこの予備校も公開模試をセットでとると2、3回ずつで1セットになっとるから、伊藤塾と他にどこか1つの予備校さんでちょうどその回数になったんじゃな、あくまでも当時の話じゃよ。」

S👦「今は4回で1セットになってる予備校さんもありますから、4、5回にするなら適宜選択する必要があるでしょうね。」

P👴「結局、4、5回くらい受ける受験生が一番多かったんじゃないかな?わしが公開模試を受けた最大の理由も本試験のシュミレーションの意味が最も大きかった。なかなか試験で使用する文房具も決まらなかったし...。試しにどんな点に気を配ったかあげてみるよ。

👴スリッパを履くか否か
👴ストップウォッチで時間を計るか、腕時計もしくは置き時計か
👴シャーペン(芯が折れるのをいかに防ぐか)、蛍光ペン(ノック式、二色)、記述式で使う黒のボールペンや4色or5色ボールペンは何を使うか(自分にとって書き心地の良いものを使ったほうが思考がスムーズになるんじゃぞ)
👴トイレにたつタイミングは?
👴どの指サックを使うか(上部に穴があいてるもの、ふさがってるもの、ぶつぶつがあるもの)
👴机上に置く飲み物は?(コーヒー、炭酸、ジュース、お茶、温かいor冷たい)
👴周囲にいる受験生が少ないのと多いのとではどちらが力を発揮できるのか(願書を早く出すか、遅く出すかにつながる)
👴試験に持っていく勉強道具は何か
👴栄養ドリンクは飲むか?本数は?
👴お昼に何を食べると一番調子がいいか
👴午前・午後でそれぞれ問題を解く順序はどうする?
👴試験会場には何時に着くか?
👴上着は何がいいのか?(寒い場合と暑い場合で頭の働き方がどう変わるか)
👴試験の前日は頭を休めるのか?

S👦「そんなに?!」

P👴「そうじゃよ。ほれ、よく言うじゃろ?神は細部に宿ると。これらの点が決まれば、あとは時間の使い方を叩き込むだけじゃ。やっぱり、自宅受験だと9時半~16時までまとめて時間を作って取り組むのは難しいしのう。」


S👦「時間の使い方ってなんでしょうか?」

P👴「例えばなんじゃが、午後択一60分→不動産登記法60分→商業登記法60分と決めたとしよう。まずはその時間感覚を体に叩き込む。その上で、仮に択一が80分かかってしまった場合、どこでどうカバーするのか等をシュミレーションできればベストじゃな。」

「そして、その作り上げた自分の型をなるべく早く固めてしまう事じゃ。固めるのが遅くなればなるほど、本試験でミスしてしまう可能性が高まるものじゃ。これもわしの失敗談があるから言ってるんじゃぞ。」

S👦「どんな失敗だったんですか?失敗は成功への鍵ですから、是非教えてください。」

P👴「まあ、これも恥ずかしながら色々あるんじゃが一例を挙げると、ある年の本試験前に午前択一の解く順序を「民法→会社法→憲法→刑法」に変えたことがあったんじゃ。そうしたら、本試験で民法・会社法・憲法まできて、全て解き終わったと勘違いしてしまった。その後トイレに行き、見直しを前からしていたら刑法を解いてない!残り時間が少なくなってきておったから、あれは焦ったわい。だから、なるべく早く自分の型を固めるべし。これはわしの遺言だと思って...」

S👦「先生!な~に言ってるんですか!!悪い冗談はよして下さい。けど、色々お話を聞いてるうちに大変そうで気持ち悪くなってきました(笑)。」

P👴「1点に何十人、何百人と群がる世界じゃからのう。どうしてもシビアになるわな。しかし、合格までの最後の2年は毎年3回しか受けなかったんじゃ。それはさっき話した気を配った点はすべて解決しておったし、時間配分もほぼ体に染み込んでいたからじゃよ。」

S👦「だんだん何回受ければいいのか、わからなくなってきました。」

P👴「そうじゃのう。3~5回くらいが一応公開模試の適切な受験回数ということになるな。気を配る点、時間の使い方がまだ定まってない人や受験経験の浅い人は回数を増やすが、それらが決まっている人や受験経験の長い人は減らす...やはり直前期はどうしても膨大な量を短期間で繰り返す必要があるため、極力模試の回数は減らしたいのう。ただし、モチベーションが落ちがちな人は回数を増やしていいんじゃないかな。会場で他の受験生が頑張っている姿を見ると、「自分も頑張ろう!」と気合が入るものだし。」

S👦「わかりました。今年私は5回受けようかな。」

P👴「ただし、回数を増やす場合、注意点が2つあるんじゃ。」

S👦「それは何でしょう?」

P👴「1つ目は公開模試を受ける目的が明確になっていること。公開模試は充実感もあってなんだかんだで楽しいんじゃよ。自宅で地道に繰り返す勉強ってつまならないし、苦痛になりがちなんじゃ。なので、くれぐれも公開模試を逃げ道として使ってはいかんぞい。あくまでも気を配る点、時間の使い方がまだ定まってない場合は回数を増やす、この点を意識して欲しいな。」

「2つ目は復習の仕方に注意する事じゃ。模試の回数を増やすと、当然復習に時間を多く取られ、自分のやるべき勉強時間が減ってしまう。もちろん全ての問題の復習ができるのがベストじゃが、そうも言ってられんこともある。その場合、正答率60%以上のA、B+の問題にも関わらず自分が間違えた問題プラス記述のみ復習するとか、工夫して復習量を圧縮するんじゃよ。」

S👦「逆に回数を少なくする場合の注意点はなんでしょう?」

P👴「それはどの予備校の模試にするかを慎重に選択することじゃよ。もし本試験で力を発揮できないことが多いのであれば、一つ一つ別々の予備校の模試を受験するのが良いかもしれん。本試験ではビックリするような問題が出されることがあるため、それに対する免疫をつけておく意味があるんじゃ。反対に同じ予備校の模試で揃えるなら、各社本試験の予想も兼ねてるじゃろうから出題予想を意識して取り組む必要があるな。経済的事情も考えて、セット割引のきく同じ予備校で複数回受験というのも十分合理的な選択じゃぞ。」

S👦「わかりました。今年こそは合格してみせます!!最後に何かアドバイスを頂けないでしょうか?」

P👴「精神論になってしまうが、やっぱり最後は気持ちなんじゃ。くじけそうになってもいいし、計画が遅れても構わないんじゃが、それでも耐えて耐えて食らいつく。試験を受けたら奇跡は起こるかもしれんしの。わしより先に合格した仲間が「悪魔に魂を売ってでも合格してやる!」と叫んでいたのを今でも思い出すわい(笑)。なにも悪魔に魂を売る必要はないんじゃが、その心意気が何よりも必要じゃぞい。」

ア. 可能な限り毎週
イ. 8回
ウ. 5回
エ. 3回
オ. 受けない


以上、クラスマネージャーの三村でした。

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