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高橋智宏の"合格"道しるべ

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効率的な学習方法のアドバイスなど,司法書士試験合格のための道しるべを示していきます。 ■Twitter講師アカウント https://twitter.com/syoshi_taka
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#学習方法

『高橋智宏の"合格"道しるべ 』記事まとめ

『高橋智宏の"合格"道しるべ 』の記事を体系別にまとめました。このコーナーでは,効率的な学習方法のアドバイスなど,司法書士試験合格のための道しるべを示していきます。 【1】テキスト・過去問・答練【2】総 論【3】公開模試【4】科目別対策【5】記述式【6】解 法【7】メンタル【8】法改正【9】特別講義編【10】令和3年度本試験【11】令和2年度本試験【12】口述試験対策【13】講座紹介【14】担当講座【15】Twitter講師アカウント

アウトプット主軸の学習の道しるべ

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。今回はアウトプットを主軸とする学習に関するアドバイスを行うとともに、私の担当する「プラクティカルコース」の紹介をしていきたいと思います。 【1】アウトプット主軸の学習のメリットアウトプット(問題演習)主軸の学習のメリットは次の通りです。 ① 問題で問われるポイントに狙いを絞ることで、得点に直結した学習が可能となる。 ②間違えた問題を重点的に復習することでメリハリのつけた学習が可能となる。 【2】アウトプット主軸の学習の課

浮気性が招く受験上の問題点~一途であること~

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。今回は学習方法の一貫性についてお話ししていきます。 【1】学習方法を変えてもすぐに成果は出ない講師や合格者のアドバイスを参考に学習方法を変えるに当たり、すぐに成果が出ると思われがちですが、その成果が出るまでには時間が掛かるのが通常です。すなわち、学習方法の変更による成果には遅効性があるのです。 そのため、この2-3か月を待たずに学習方法をまた変えてしまうと、効果が出て来る前に学習方法を変更することになり、どの学

「出題予想」を武器にする~出題予想を活かした学習戦略~

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。 今回は,直前期の学習における”出題予想”の有用性についてお話ししたいと思います。 【1】出題予想のメリット①直前期学習の指針となる出題予想に基づいて出題可能性の高い分野を把握することにより,メリハリを付けるための優先順位が分かるため,直前期学習の指針となります。 ②予想論点に強くなる出題予想を用いることにより,出るところを重点的に取り組むわけなので,当然,効率よく得点を伸ばすことができます。 ③精神面で優

普段の学習でオススメな文房具

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。 今回は、(個人的に)普段の学習でオススメな文房具を紹介していきたいと思います。 【1】消せるボールペンテキストへの書き込みに用いる筆記用具としては、消せるボールペンがオススメです。 テキストへの書き込みでは、後に不要になる情報を書き込んでしまうこともよくあります。それゆえにテキストの記載量が無駄に多くなってしまうおそれがあるのです。 その後に不要と判断した時に消せるように、書き込みは消せるボールペンにする

理解と暗記の配分~実戦力養成期~

みなさん,こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。 「どこまで理屈を踏まえ理解にこだわって学習するか,あるいは結論を押さえるのみの暗記で詰め込むか」というのは,学習効率に大きく影響する事柄であり,これは時期によって配分を変える必要があります。 そこで今回は,年明けの1月~3月の「実戦力養成期」における「理解と暗記の配分」についてお話ししていきます。 【1】 理解と暗記の配分学習経験者(受験経験者)にとって,(例年の)1年間の学習期間は,7月以降の年内の「実力

語呂合わせを作るコツ

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。今回は自分で語呂合わせを作るコツをお話します。 【1】語呂合わせの効用私の考える「語呂合わせ」の効用は次の3点です。 ①覚えにくい事項を一気に暗記することができる「語呂合わせ」は語呂で一気にまとめて暗記できるため、一つひとつコツコツ暗記して押さえるよりも、効率的といえます。 ②忘れにくくなる知識の一つひとつを別々に暗記していると、時間の経過とともに記憶が抜けてしまいますが、語呂合わせはセットで押さえるため、記

記述式の過去問学習のコツ

みなさん,こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。今回は,記述式の過去問を活用した学習のコツについてお話します。 【1】 別紙等の着眼点をはっきりさせる記述式の問題では,登記申請の判断に不要な情報も記載されており,問題を解く際には,そのような情報に惑わされず,登記申請の判断に必要な情報に着眼する必要があり,これが記述式試験で求められるスキルでもあります。そのため,記述式の問題に取り組む際は,漠然と問題を解いて答え合わせをするだけでは不十分であり,問題の着眼点をは

「理解」するための学習方法

前回の記事では,年内の「実力養成期」では,暗記に偏らず,理解重視の学習による理解力のベースアップをすることが必要となるという話をしましたが,今回は「理解」するためにどのように学習すればよいかについて,お伝えしていきます。 【1】「理解」するための学習方法今回の記事では,「理解」を「制度趣旨(理由付け)を踏まえた学習」と位置付けていますが,まさに「理解」するためには,「なぜそうなるのか」という制度趣旨(理由付け)を把握することが極めて重要です。 軸となる制度趣旨を踏まえて知

理解と暗記の配分~実力養成期編~

みなさん,こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。 「どこまで理屈を踏まえ理解にこだわって学習するか,あるいは結論を押さえるのみの暗記で詰め込むか」というのは,学習効率に大きく影響する事柄であり,これは時期によって配分を変える必要があります。 そこで今回は,年内の「実力養成期」における「理解と暗記の配分」についてお話ししていきます。 【1】 理解と暗記の配分学習経験者(受験経験者)にとって,(例年の)1年間の学習期間は,7月以降の年内の「実力養成期」,年明け

令和3年度本試験の商業登記法を振り返る

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 今回は、令和3年度本試験の商業登記法の振返りとして、私なりの分析をお伝えします。難易度等に関しては,『本試験問題徹底分析講義』で各講師から話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。 【1】今年の難易度が上がった要因は主に時間配分下記の表から分かる通り,今年の本試験において,商業登記法における正答率は軒並み低かったといえます。 ですが,実際問

令和3年度本試験の不動産登記法を振り返る②

みなさん、こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。 今回は、令和3年度本試験の不動産登記法(択一式)の振返りとして、私なりの分析をお伝えします。難易度等に関しては,『本試験問題徹底分析講義』で各講師から話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。 【1】過去問知識で解ける問題が少ない今年の不動産登記法の問題の中で,過去問知識のみで正解できる問題は6問でした(下記の表で色が付けてあるのが,過去問知

「推定する」と「みなす」の押さえ方

今回は,令和3年度本試験で出題のあった「推定する」と「みなす」の区別を問う問題の対策についてお話ししたいと思います。 【1】令和3年度本試験における出題令和3年度本試験では,「推定する」と「みなす」の区別を問う問題として,次の出題がありました。どちらも肢のアに配置されていたため,これを軸に判断してしまった方も多いのではないでしょうか。 ①【午前の部 第18問 ア】 売買の目的物の引渡しについて期限があるときは,代金の支払についても同一の期限を付したものとみなされる。≪×≫

最後に詰め込むために

今回は、超直前期(本試験当日~1・2週間前)にすべき「詰め込み」の仕方とその準備についてお話します。 【1】 長期記憶と短期記憶記憶には長期間にわたって覚えていることができる「長期記憶」と短期間で忘れてしまう「短期記憶」の2つがあります。 「短期記憶」だとすぐに忘れてしまうので、何度も繰り返し復習したり、理屈で覚えたりして「長期記憶」に進化させていくのが、今まで皆さんがしてきた勉強なわけですが、超直前期では、「短期記憶」を使っていくことも本試験の点数を取るための有効な手段