いとバイ通信3

いとバイ通信3

2020.4.29(水)

作者伊東弘自己紹介その2

私がNGOに出会ったのは1975年で23歳の時でした。当時海外協力について考えたこともなく偶然にかかわるようになりました。その前に重田先生に出会っており哲学する気持ちが自分の中で働きだしたことがこの偶然を受け入れたのではないかと思います。会社に勤めながら休日にNGOの手伝いにいくという生活となりました。数か月経ってバングラデシュに未曾有の大洪水が発生し、それは独立直後の貧困にあえぐ国に大きなダメージを与えました。まだ一人が現地で調査している段階での災害でしたので、急遽最も貧困な村に入って活動することになりました。

活動は次第に緊張していきました。私は自分にできることを考えるようになりついには会社を辞めてNGOの駐在員になることにしました。自分にとっては人生の大きな転換点になった出来事でしたがこれは自分のやりたいことをやる人生の始まりだったかもしれません。4~5年にわたる会社勤めは自分の本性に嘘をついていた部分があったと思いますがこの転換で自分のままに生きるようになったと感じています。

村での生活は毎日が感動の連続という生活でした。しかしそれは強盗に襲われ重傷を負うことによって1回目の終わりを迎えてしまいました。NGOとの関係もいったんそこで切れました。それから13年後また少しずつNGOと関わりを持つようになり1991年からはNGOの東京事務所で7年間働くことになりました。


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