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美容師は指名すると、お客様が3倍得する!?【「美容室探し」は本当に難しい①】

操作イトウです。
今回は、「美容室探し」と「指名」についてのお話。

「美容室探し」に苦戦している方は、多いのではないでしょうか?
お気に入りの美容室や美容師さんに出逢うことは、容易ではありません。美容室迷子になっている方のことを、「美容室ジプシー」なんて呼ぶこともあります。

美容師目線では、もし今回の美容師さんに良いフィーリングを感じたら、次回は「指名」をすることをオススメします。
これはポジショントークではなく、指名をした貴方はざっと3倍は得することになるからです。言い方を変えると、“指名をしない貴方は、3倍損してる”という事です。
それって、どういうこと?

「美容室探し」や美容師のあれこれについてはコチラ↓

■「私が指名するなんて、おこがましい?」

お客様から話を聞くと、「私なんかが指名するなんて、おこがましい」と謙遜されて、「指名なし」を選ぶ方が多いようです。これは「指名」という言葉の印象が強いからだと思います。「指名するほどでもない」のであれば別ですが、上から目線で気が引けるのも理解できます。

ですが、お客様自身も色々な美容師さんと相対しているため、「今までこんな方が相性がよかった」と感じる要素もあるはずです。
「担当のご指名」というより「担当のご希望」という形で、前回の美容師さんがよかったら「前回のヘアスタイル、よかったです」ぐらいの気持ちで、気負わず選んでいただければありがたいです。

▼「指名」すると、プラス料金払わなきゃいけないんでしょ?

また、指名のために「プラス料金は払いたくない」と考える方もいるのではないでしょうか?
「指名料」は、あるお店と無いお店があります。指名料はメニューに必ず表記されているので、書いてないお店は指名料は導入されていないとみて大丈夫です。指名料があるお店の多くは、「〇〇ディレクター +¥△00」といった表記がされています。

肩書はその美容師さんのお店でのポジションを表しています。そして、「売上をあげている美容師」という証明でもあります。
指名料を取る理由は「多くのお客様に支持を得ている」からです。人気の美容師は予約を取るのが難しくなってくるため、常連さんを優先するために少しハードルを上げている、ということです。

そして、「プラスで料金を出す分、満足度も保証しますよ」という担保でもあります。指名料を取るその美容師さんは、お店のヒット商品であることに間違いないのです。

■「指名」をすると3倍得するのは、なぜ?

それでは、指名をした貴方が3倍は得することになる理由を説明させていただきます。
指名は、お客様にも美容師にも①技術面、②モチベーション、③メンタルに大きく関わります。

①「指名」すると、ヘアスタイルがブラッシュアップされる

美容師がお客様に施術する「技術」は、1回目より2回目以降の方が精度が上がります。これは、2回目以降の方がそのお客様の「髪質」や「薬剤の効き具合」などを踏まえることができるからです。

また、お客様の「前回の感想」も重要な要素です。
お客様は、美容師が提供したヘアスタイルで実際に1〜2ヶ月生活することで、そのヘアスタイルを評価することになります。自身の外見にこだわりが強くても弱くても、髪の毛に対してストレスが無く「あ〜、今ベストだな〜。」といった、一番しっくりくるタイミングがあると思います。

そのため、お客様側も「前回より短く」といったより具体的なオーダーがしやすくなり、そのデータの蓄積でより良いヘアスタイルが提供できるようになるのです。
なので、「前回のヘアスタイルはどうでしたか?」という簡単な会話だけでも、たくさんのことを改善できるようになります。

②「指名」すると、美容師のモチベーションがアップする

美容師はお客様に指名されると、「お客様に選んでもらって嬉しい」「お客様の期待に応えられるように頑張ろう」といった気持ちが高まります。
ですが、美容師のモチベーションアップはそれだけではありません。

美容師にとって「指名」は最大の評価軸です。「沢山の美容師の中から選ばれた」「沢山のお客様に支持されている」というのは、承認欲求だけの話ではなく、ビジネスとしての成功も意味しています。

多くの美容師のお給料は、一般的なサラリーマンとは少し違い、「基本給」以外を「歩合制」で割り当てられています。歩合は「お客様を担当した売上の〇〇%」といった形で割り振られますが、「指名なしの売上」よりも、「指名の売上」の方が配当が多く設定されることがほとんどです。

これは、会社側から「その美容師がいることによって、お客様が来店している」という評価です。つまり、美容師は指名されることでお給料がアップする
なので「指名の売上」を上げるためにも、次回もまた指名してもらえるように、と努めているのです。

③「指名」すると、お客様も美容師も居心地が良くなる

言わずもがな、美容師さんの「喋り方」「トーン」「リズム」は人それぞれです。居心地良く、息苦しくない距離感でいてくれる美容師さんと出会えると、美容室に行く“億劫な気持ち”を和らげることにもなるかもしれません。
そのため指名は、付かず離れず“必要以上に話しかけないでほしい”方に対しても有効です。

詰まるところコミュニケーションには、人と人との相性があります。話が弾まずに気まずい空気になったり、聞きたくない話を聞かされるのはストレスですし、それはどちらかが悪いわけでもありません。

また、美容師は世間話や体験談などの“話のネタ”を沢山ストックしています。
「この話題は△△さんが知りたかった話だから、今度伝えてあげよう」「△△さんにオススメされた〇〇、使ってみたらすごく良かった!」
など、普段の生活から常連のお客様を意識する場面があります。
そのため「前回このお話をした」「〇〇に興味がある」など、友達や知人に知らせるのと同じ感覚で情報を記憶しておくことが多く、「次会ったら伝えてあげよう」と考えています。

それが「指名なし」だと、毎回“初回のチグハグな会話”をすることになりやすい。当然、気心知れた方となら、毎回良い距離感の対話ができるようになります。

そして美容師さんの「仕事のスタンス」は、大きく二手に分かれます。

・「貴方にはこれが似合う」と、バシッと指し示してくれる美容師
・「どうしたいですか?」と、ヘアスタイルの相談に時間をかけてくれる美容師

これは美容師さんの仕事への「価値観」なので、お客様にとってどちらが心地よく受け入れられるかも、大事な判断基準になります。
話しやすい美容師さんなら「前回のヘアスタイルはイマイチだった」「ここは、もうちょっとこうしたい」と改善点も伝えやすく、より良いヘアスタイルを作るための“やりとり”をしやすくなるのです。

■相性のいい美容師に出逢えたら、快適

その②では、美容師の「お給料事情と指名の関係」について深掘りします。

ではまた。

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