これだけはやって欲しい、シャンプーの仕方
操作イトウです。今回は前回に続き、シャンプーのお話。
前回は「シャンプーのやり方」についての記事に言及しました。記事は科学者目線の意見のであったためか「こうした方がいい」というポイントが多すぎて、「それはどうなの?」と感じる部分もありました。
なので美容師目線の僕が提唱する、「これだけはやって欲しい」シャンプーの仕方について解説します。
1. シャンプーを付ける前に、シャワーでよく流しましょう
チャチャっと濡らすだけではなく、頭皮を軽く擦りながら全体を流しましょう。この予洗いでしっかり水分を含ませる方が、シャンプーは泡立ちやすくなります。
美容界では予洗いのことを「プレーンリンス」と呼びます。「この予洗いだけで80%の汚れは落ちる」と業界でも聞くことです。ですが「湯シャン」は、特に皮脂やスタイリング剤などの油汚れが落ちきらないので、美容師としては推奨しません。
2. シャンプーはよく泡立てましょう
シャンプーはよく泡立ちますが、これは髪の毛の摩擦を減らすためです。泡がクッションの役割をすることで、頭皮や髪の過度な摩擦を防いでくれます。シャンプーの泡は髪の汚れが多いと泡立ちにくいため、うまく泡立たない場合は一度軽く流して、シャンプーの量を少し減らして2回目をやってみると、格段に泡立つようになります。
使用量に関しては、使うシャンプーによって泡立ち具合が変わるので一概には言えませんが、しっかりと泡立てばオッケーです。使用量が多いことの悪影響はありませんが、その分しっかりと洗い流すのに時間がかかってしまいます。
3. 頭皮は爪で掻かない、髪同士を擦り合わせない
頭皮は爪ではなく、指の腹で掻くようにしましょう。爪でガシガシとやると、もちろん頭皮は炎症を起こします。
細かいことは気にしなくてもいいのですが、普段の手クセで同じところばかり掻いてしまいがちなので、頭皮全体をまんべんなく掻くように意識しましょう。時間としては、30秒〜1分ぐらいで十分です。自分が気持ちいいと感じる程度で、痛くなるほどやる必要はありません。
また、髪の毛を擦る必要はありません。昔テレビで見たような、片側に寄せて髪を擦りあわせるやり方は不正解です。キューティクルに摩擦を与えて痛んでしまいます。髪の毛は泡が触れるだけで汚れが落ちるので、軽く揉んで泡立てる程度にしましょう。
そして面倒でなければ、頭皮を掴んで動かすようにマッサージしましょう。腕が疲れてしまうので、あくまで気持ちいいと感じる程度に。
また、昨今ヘッドスパへの関心が高まっていることもあり、シャンプー用のブラシの需要も再燃しています。自分の手では再現できない触感なので、イタ気持ちよくシャンプーすることができますが、モノによって触感が全然違います。素材によってもピンキリなので、100均など安価なものはオススメしません。
4. シャンプーをよく流しましょう
もし自分が「烏の行水」だと自覚されている方は、思っている3倍は流した方がいいです。なぜなら、泡が切れても洗剤は頭に残っているからです。
シャンプーはしっかり洗い流さないと、髪の毛に残留してもったりと重たくなったり、頭皮に残留すると臭いや痒みの原因にもなります。
特に流すときに注意するのは、襟足。襟足はくぼんでいて髪の毛が密集する場所でシャワーが通りにくく、元々通気性も悪いため、毛量の多い方は頭皮の影響や臭いが出やすいところです。
5. コンディショナー、トリートメントはサッと流しましょう
勘違いしている方も多いのですが、コンディショナーとトリートメントは、どちらかを使えばオッケーです。コンディショナーの上位版がトリートメントなので、両方付ける必要はなく、そのため付ける順番もありません。
根元には付けないように、毛先の1/2〜2/3程度に付けしましょう(スキャルプ(頭皮)ケア用のトリートメントは頭皮に付けてもオッケー)。
流すときは軽くぬめりが残る程度に、サッと流しましょう。この際、洗い流した水が背中などを伝って付着すると、痒み等が出てしまう方もいるので、水が触れないようにするか、その後しっかり体を流すなどすると良いでしょう。
いかがでしたか、「これなら試してみようか」と思えるシャンプーの仕方。思い出したらトライしてみてください。
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ではまた。
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