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2023 皐月咲く京都 重森三玲の旅8・大徳寺 瑞峯院と寺域内小散策と本坊伽藍特別拝観
【2023年5/25〜5/26に京都へ行った。
先週2022年11月の京都の話を終えたばかりなのに(今シリーズ1の執筆時の6/29)。
実は今シリーズは“2023極寒京都”と“2022紅葉なり始め京都”と少し繋がっている。】
(今シリーズの初回を書いてから時間をかけて続きを書いている。その間、実家の母の体調及び認知症が変化し、短期間に何度か実家地方へ往復したし、介護休暇なるものも取得していた。このことはこのシリーズが終わって書こうと思っている。)
志津屋さんで朝食を楽しんだ後、市役所前駅から地下鉄に乗り、1月に来た時と同じルートで大徳寺前バス停に降り立つ。
あの時は大雪の後だったので降雪後の真っ青な空と積もった雪の白さがとても印象的であった。
白いお庭もいいものだし、レアだとは思うが、“元の状態”がわからないのもね…
と、いうこともあり、
さらには“美の巨人たち”というTV番組にて本坊伽藍特別公開があるのを知り、居ても立ってもいられず再び大徳寺を目指すことにしたのだ。
そのことは今シリーズの“2023皐月咲く京都重森三玲の旅1・はじめに”にて細々と綴ってみた。
今日は曇り空。前回と同じく、総門から寺域内に足を踏み入れる。
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時刻は09:15。
まずは瑞峯院から拝観する。
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瑞峯院はやはり貸切状態。
前回訪れているからなのだろうけど、お庭が見える前から
“揺らぎ”を感じる。
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座り込んで、お庭と対話。
波。
波が有るのがデフォルト、と前回感じた。
今回もまた、自分の中の荒波とお庭の波がぶつかり合って静まっていくのを感じる。
静まってきた心で新たな考えが浮かぶ。
たくさんの波、いろいろな波、波は人や出来事でもあるのだけど、波があるからこそ、
静まったり、三角波になるのだろう。
それすらもデフォルトなのだ。
蓬莱山。
仙人が住まう山だということ、それは理想を表しているのだろう。
その蓬莱山は自分の中にある。
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方丈中庭「茶庭」
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続いて北側のお庭、閑眠庭へ
前回は一面の雪に覆われていて、実はよくわからなかったお庭。おまけに北側なのでまさに極寒で、ゆっくり見ることも出来なかったのだった。
今回は曇天が幸いして(影が強烈に出ないため)綺麗に写真を撮ることができて大満足のハト。
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こちらから見るが方が好き
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閑眠庭をゆっくり拝見できて感じたのは、
独坐亭は自分の荒らしい波と向き合うパワーを感じるのだけど、
閑眠庭は自分の中の透明な部分を映し出す鏡のような感じがする。
静けさ、なのだ。
透明な、とは、清らかなとかそのような感じだ。ピュアな、でもいい。鏡、と表現したが、星空のようでもある。
まあ、ハトの感想でしかないのだが。
ここは鎮魂や世界平和の意味があるので、知識が先に入っていたのでそう感じたのかもしれない。
静けさ、だとすると前回、極寒を一際感じたのも案外と良い感じ方だったのかもと思った。
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時刻は10:05。
ハトとしてはもうちょっとゆっくり拝観したかったのだが、今回は本坊特別拝観もしたいので、お暇する。
次回は是非とももっとゆっくりと、などと思ってしまう。
また来る気満々でいる自分に笑ってしまう。
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それにしてもお庭ばかりの興味で、歴史とか全然勉強していない。
瑞峯院を出て、泉仙さんの案内板を見にいく。
今回は解読出来ず。
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キョロキョロしながら歩くので、こんなのを発見してしまう。
龍源院は今回は伺うことが出来ず、ちょっと残念。
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龍源院の茶室
三門近くにある本坊特別公開の申込場所へ行く。
うまくいけば10:20スタートに潜り込めるかもと思っていたが、予想通り10:40からの回だと札を渡される。
30分ほどの時間が出来た。
大徳寺の寺域内を散歩する。(もっと待たされるなら、今宮神社のあぶり餅を食す計画だった)
特別公開の集合場所や申込場所以外は人気のない大徳寺山内の道を歩いて、高桐院へ向かう。
ここは現在非公開ながら、アプローチの写真が素敵で、ぜひ訪れたいと思っていた場所。
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すでにかっこいい
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の、張り紙が
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堀があるのは竹のためであろう
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集合時間が迫っていきたので来た道を戻っていく
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ここも時間が止まったような雰囲気
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10:40。
特別公開のガイドツアーが開始。ハトの参加した時間枠では1グループ25名だった。全体的に年齢層高め。外国人はいなかった。
写真は許された場所のみなので、少ない枚数しか撮れなかったが、説明を聞きながら見るのはやはり満足感が違う。
今回の拝観範囲は、
三門『金毛閣』(重文)
仏殿内部(重文、一般立入初)
法堂(重要文化財、狩野探幽の『雲龍図』)
唐門『日暮門』(国宝)
である。
特に金毛閣は前回来た時に「くぐれる」と勘違いし、がっかりもしていたのでこんなに早くに願望達成とは!といったところである。
欲を言えば本坊庭園も拝観したかったが、これは次の機会ということか。
ガイドさんに連れられて、まずは金毛閣から。
足を踏み入れてはいけない場所があるので注意して進む。
いつもは生垣に阻まれている場所の内側は独特の緊張感があった。
説明を聞き、誘導に従って金毛閣を潜る。おお、仏法を広める金毛の獅子にならなければなのだな、と思う。
続いて仏殿へ。
内部一般公開初という貴重な体験をさせて頂いた。
床に敷いてあるタイル(敷石?)の時間の重みになんとも言えない感動が。
天井画は飛天(天女)で、こちらも古いままなのか、掠れてしまっているけど、狩野元信筆と伝わるものだとか。
法堂内部は天井画の狩野探幽筆『雲龍図』。
“鳴き龍”で有名なためか、手を叩く人多数。法堂は禅宗では大事で神聖な建物なはずなのだけれどもハトも一回チャレンジ。
ハトは神社の柏手だってペチペチ音しか出ないので、惨敗。
後で聞いたら、法堂内に人がたくさんいると反響が少なくなってしまうので鳴き龍は聞き取れないとのこと。
最後に唐門の拝観。
ここだけは写真ok。
門の彫刻を鑑賞しているだけで一日暮れてしまうというところから『日暮門』なのだとの説明。平成年間に修理あったので、きれい。
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(左側の足場は本坊改修工事のもの)
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ガイドツアーは約1時間であった。
解散して、柵に外に出る。
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扉が開いていたのでズームで。
阿弥陀如来様と飛天の天井画
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門が開いているので、向こう側に勅使門が見える
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時刻は11:40。
そろそろ大徳寺をおいとまする。
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14:00からいよいよ重森三玲庭園美術館だ。
バス、地下鉄乗り継いで向かう。
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