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2024 お祭りの京都の旅・6 晩御飯は“ひろめ”さん 四条通の夜と朝 早朝の豊国神社

2024年5月15〜16に京都へ旅をした。
これまでの3回の京都旅にて大好きな重森三玲のお庭を一通り見終えてこの5月は行かなくてもいいかなとも思っていたのだ。
ところが母の事が済んで、間を置かずに伯母の事が始まり、埃だらけの中で沢山のモノを捨て続ける作業に心が疲弊してしまったのだ。

「美」を見なくては。心に養分を与えなくては。

“雪舟”を観よう。その展覧会は東京での開催は無いのだ。
その他どこかのお庭も観よう。
だからこそ今回も京都。
もう、いっそのこと5月と11月には京都を訪れることに決めてしまおうか。



今回も結局詰め込み弾丸スタイルとなってしまい、流石のハトもヘトヘト。
そもそも日常で疲れ切っていたから京都に来たのに、だな。

北大路駅から地下鉄に乗り四条駅で降りる。
コインロッカーに預けたキャリーバッグを引き摺り出す。
本来、一泊二日の旅だからキャリーバッグでなくても良いのだが、何せ京都に来たらば買いたいものがあるのでこうなってしまう。
とても軽いキャリーバッグを転がしながら宿に向かう。
今回もいつもの宿である。公式アプリから予約したら自動で“女性フロア”の部屋が予約されていた。昨今、何を持って女性と言うか謎なのではあるが…


時刻16:45。
部屋に入り、荷物を投げ出す。
座り込んで自分に問う。
「晩御飯、どうする?」
もう動きたくないのだったら、近隣でサクッと食べてしまうこともアリだ。

テーブル、あったのかと驚く



実は今回も行きたかった“あおい”さんが開店10周年で5月は1ヶ月間のお休みだそうで、連続しての残念状態につき、晩御飯のお店を確保していなかったのだ。
とはいえ、そこはハト。
何軒かのお店のあたりはつけてある。

ペットボトルのお茶を飲み、携行食として持っていたチョコバーを齧る。
しばらく座り込みぼうっとしているうちに元気回復。

なんだか、晩御飯を食べに出かけたい気分になって来た。

と言うわけで、ググって辺りをつけておいた、“こりょうり ひろめ”さんへ行くことに。
ホテルから結構歩くのだが、何か惹かれたのだ。それに16:30開店というのも良き。
予約制ではないため、早めの時間から入れるに越したことはないのだ。

銭湯の隣にある。


結果として“こりょうり ひろめ”さんは大当たりだった。
初めてのお店なので入るのやはりかなり緊張する。
到着したのが18:00ごろになってしまったので先客もいて、そこそこ盛り上がっていたのでどう馴染んでいこうかと思いながら飲み始める。
思ったより店主は無口そう。しかしカウンターのみの(そうじゃなかったかもだが)お店を一人で切り盛りしている以上、話すと面白いはず。

最初のオーダーは亀齢の半合とニシンとナスのナントカ(忘れ)

一杯目は亀齢 辛口純米八拾火入れ
広島のお酒。信州のではない。
何も知らずにオーダーしたが、“ザ・日本酒”という感じ
ニシンとナスのナントカ
絶品


お酒がそこそこ進んできたところでハトからご常連さんに声をかける。
会話のやり取りが始まって、店主も会話に加わってくれるようになった。
で。
話し始めたら店内全員参加となってしまい、ああ、楽しかったし、美味しかった。
うっかり写真も少ないという、珍しい事態に。

二杯目は“Takachiyo 59 美山錦”
カウンター奥が店主
三杯目は金亀。長寿金亀茶70。
滋賀のお酒。
    銘柄に見覚えありと思ったら、2020年に行った祇園にある遊亀(ゆうき)という居酒屋さんがこのお酒の酒蔵直営店だったのだ。

程よく酔ってきているせいか、力強い味わい
何だったか(笑)…南蛮漬け
これも激うま。

二杯目の高千代は新潟の酒造なのだけど、いい意味で淡麗辛口を裏切ってる。微発砲で、フルーティー。ハトは好きだな。マジでアンコール希望だが現在は売り切れ中。
京都に来て新潟の酒…
“こりょうり ひろめ”の店主は飲めない人だそうで、お酒は仕入れ先のオヤジさんたちのアドバイスを参考にしているそう。と言うことは、ハトは酒屋のオヤジさんのラインナップと相性が良いのだな(笑)
二杯目は店内全員がオーダーして皆で飲んだ。
この時に厚焼き卵もオーダーしていたが、まんまと写真撮り忘れ。厚焼き卵の美味しさもさることながら、添えてあったセロリのマリネが絶品であったのに。

19:30。お店を後にする。
四条駅に向かい、適当にジグザグと歩く。
こんな歩き方で街を楽しめるのは京都ならではだな。

これは行きに撮ったもの。
ダラダラと書いているうちに祇園祭が始まってしまい。
酔い冷ましにここへ来るのがコースになってきた
カッコいい(建物が)
こちらも。
コリント様式、好き。
交差点の全部の角がこんなだったら壮観なのに、と、妄想


ふらふらと四条通を歩き、ホテルへ帰る。
もちろん、あっという間にばたんきゅーである。

翌日。
いつもよりやや遅めの06:30に起床。
身支度を整え、キャリーバッグを荷物置き場のチェーンキーに繋ぎ、出発。
朝の四条通を東へ。
京阪に乗るのだ。

JTBさんのビルに破風が付いている
行き交う通勤通学の方々を尻目に爽やかさ満喫
このビルを最初に見た時は「京都なのになぜ?」と思った
まさにスペインバロック様式。
この切り抜き方すると、本当にマドリッドにいるみたいだ。


京阪電車に乗り、七条で降りる。
これから京都国立博物館へ行くわけだが、例によって早朝観光を。
というのも、マップを見ていたら隣が“豊国神社”ではないか。
確か、“三大唐門”だったはず。大徳寺と西本願寺は見たから、コンプリート出来る!と思ったのだ。(今ググったら、“京都国宝三大唐門”とあった)
俄然、やる気を出しての早朝観光。ついでに博物館のオープン時間まで“市川屋珈琲店”で朝ごはんにしよう。

七条の駅からは三十三間堂に向かうらしき修学旅行生がたんまり。彼らを避け、わき道から豊国神社を目指す。

時刻は08:05。
道路が開けているその突き当たりに豊国神社が

豊国神社
これは参拝後に気がついた
ひょうたん
鮮やかな龍殿が
お目当ての唐門
無人の瞬間が難しい
人気あるのだな
いつも気になるやつ。
“獅子口”
秀吉さまと龍と唐門
拝殿本殿を望む
唐門内側
右の扉
左の扉
大徳寺と西本願寺の唐門よりだいぶ地味に思う
左の扉上部
右側の一部。


唐門を堪能した後は、
ハトでも知っている(教科書にも載っていたような記憶…)
お隣、方広寺の“鐘”の見物に。

あの部分はわかりやすくしてある
天井画があったのが新鮮な驚き
片隅に小屋と脚立…
現在の時間も一緒に流れている
天井画。
地面に置かれている金属の輪っかは方広寺大仏殿の遺物
こちらは鬼瓦
誰もおらんな
急に雲行きが怪しげになり…


時刻は08:30。
御朱印は頂かないし、唐門をたっぷり見ることができたし、
朝食どころとチェックしていたカフェもオープン時間を迎えたことだし、
と言うことで、市川屋珈琲店へ向かう。

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