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郵便小説を発売中です(再)

 少し前に、郵便小説を発売中です、という記事を書いた。けっこうスキもいただいたし、コメントも(私にしては)たくさんいただいた。
 その後、その記事の編集(加筆訂正)をしているとき、せっかちな性格で、どんどんキーボードを押してしまう癖があり、うっかり削除してしまったらしいのだ。
 気がついたときは、啞然とした。暗澹とした気分になり、そしてひどくかなしい気持になった。
 コメントをいただいた方、申しわけありません。
 削除されても、私だけは、ダッシュボードで、見ることができます。
 読み返しています。
 いいコメントばかりでした。

 郵便で、手紙のように、自宅に小説が届く、という企画はネット等でコメントを拝見させていただいていますが、好評のようで、ほっとしています。
 現在は、3タイトルですが、4タイトルめ、5タイトルめの小説も、執筆中です。
 そちらも、よろしくお願いしますm(__)m

 というわけで、「郵便小説を発売中です」という記事を再掲載させていただきます。

                  

 郵便小説を書いた。
 郵便小説とは、郵便(封書)で、短編小説が1篇、自宅に送られてくるというものである。
 郵便小説として、送付する小説は、全部で3篇。
 値段は、400円である。小説の長さは、A4用紙で、それぞれ5枚から7枚。
 販売は、ネット書店のめがね書林で。

 アドレスは以下の通り。一度、のぞいてみてください。

 https://meganeshorin.thebase.in

 なぜ、わざわざそんなことをするのか。noteで、300円で販売すれば、いいではないか。同じことだ。しかも、紙代や切手代、カラーコピー代がかからない。郵便小説など、それらの経費を計算すれば、おそらく利益は出ない。むしろ、手間を考えれば、赤字である。
 それでも、私は、グッズとしての紙が好きなのだ。データではなく、印刷した紙を届けたい。そうとしかいえない。
 電子書籍が優位の世の中だが、紙が好きだ。
 とはいうものの、後日、noteで、販売するかもしれませんが(汗)

 以下、郵便小説「小説屋① 小山田くん」の書き出しである。

 この春、小説屋をオープンした。小説屋とは、アイデアがあって、小説を書きたいが、さまざまな事情から書けないでいるひとからアイデアを譲り受け、その話をベースに小説を書く商売である。
 商売なので、料金が発生する。私の著作権は、放棄する。ただし、これはあくまで私的な使用に限り、もし商業雑誌等に発表する場合は、別途、取りきめをしたい。
 原稿用紙の枚数は、アイデアの大きさや数によるが、目安は10枚だと考えている。それくらいの長さが、ちょうどよいのではないか。それ以上の枚数になると、さらさらとは書けないからである。発注から納期の期間にもよるが、お客さんをそれほど待たせないで、完成する。それが10枚、と私はみている。
 お客さんがその小説を気に入らなかった場合は、どうするか。その小説のアイデアはお客さんのものである。だが、書いたのは、私だ。そのときはそのとき、考えたい。と思う。
 そんな商売が成り立つかどうかは、未定である。とりあえず、やるだけはやってみようと考えている。
 以下の小説は、以上のプロセスにのっとり、書かれたものだが、お客さんからノーの返事をもらったものである。いいわけめくが、作品のできばえそのものではなく、個人的な嫌悪感ということだった。どこに嫌悪を覚えたのかはわからない。それこそ個人的な経験に根差したものなのだろう。
 料金はもらっていない。アイデアを提供したお客さんから好きにつかっていいと言われたので、ここに発表することにする。

                   *

 ラーメン二郎は人気のラーメン店である。いつ行っても行列ができている。また、ラーメン二郎インスパイア店というのも存在する。それは、元祖ラーメン二郎に似せて、極太のわしわし麺、その麺を覆い尽くすほどのモヤシ等の野菜が山盛りになり、ニンニクや背脂などのトッピングを任意に選べる、といった点をおおむね共通の特徴とする、とは、ネットに書かれた解説そのものだが、まあ、そのとおりだ。私は、元祖ラーメン二郎も好きだが、インスパイア店も好きなのだ。何らかの用事で、街に出かけ、たまたまインスパイア系と思われる店を発見すると、とりあえず入店してみることを信条としている。
 これは、そのインスパイア店のひとつ、ラーメンダイキチの話である。大学のそばにあった。いやいや、ダイキチではなく、小山田くんの話である。


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