エンプティチェア（空のイス）を使うときのヒント

先日、エンプティチェア（空のイス）を

使うことの効果について書きました。

初めてエンプティチェアのことを知った方は

「どうやって使うの？」

と具体的な使い方がわからないと

感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか？

なので、具体例を挙げて

エンプティチェアの使い方のヒント

をお伝えしたいと思います。

もちろん、使い方は

私がお伝えする方法だけではありません。

ひとつの例、使い方のヒントとして

受け取っていただけると幸いです。

私が最初にエンプティチェアを

知り、実際に体験したのは、

コーチングスクールのワークでした。

今、自分が関係性がうまく行っていない人

と自分が思っている人をひとり思い浮かべ、

その人と対話するというワークでした。

私は当時、会社員で、

直属の上司との関係に悩んでいました。

何を悩んでいたかというと

個人的に仲が良かったのですが

その関係の延長に仕事の関係が

あることに違和感を感じていたのです。

もっと具体的に言えば

私は、私以外の部下に対する

上司の言動やマネジメントに

疑問を持っていました。

ところが、上司は、私のことが好きで

私が上司の味方だと思い込んで

接していたのです。

私は、個人的な仲の良さと

仕事の関係は別と考えていました。

上司の他の部下への言動やマネジメントは

違うと思っていたのです。

部下と上司の間にたって

板挟みというほどではありませんが

チームとしてどう私がふるまえばうまくいくのか？

悩んでいたのです。

そこで、二つのイスを用意して

（この場合は向き合っておきましたが

内容によっては

同じ方向を見るように置くこともあります）

目の前のイスに

上司が座っていると想定して

上司に話しかけます。

「あなたは、私を味方だと

思っているようだけれど

私はそう思っていません。」

「個人的にはあなたのことは好きだけれど

上司としてのマネジメントには

疑問を持っています。」

特に○○さんへの言動は

行き過ぎだし、感情的過ぎると

受け取っています」

等々

普段なかなか言えないことも言ってみます。

自分の話しが終わったら

今度は、向かい側の上司のイスに

自分が座ります。

そして、さっき自分が上司に対して

言ったことにどう思ったか？

上司の立場で感じたことを話します。

例えば

「私も個人的に仲の良いことで

言いづらいと感じているんだよね。」

「○○さんに対してもどう関わっていいのか？

悩んでいて、あなたにサポートして欲しい

と思っていただけだったの。

○○さんを敵、あなたを味方に

しているつもりは全くなかった。」

等々・・。

こう書くと上司のイスに座っている

と言っても

「考えて話しているのは自分でしょう？」

と疑問に思われた方も多いと思います。

私も体験する前はそう思っていました。

けれど、これは体験していただくとわかるのですが、

相手のイスに座って立場が変わると

相手はこう感じていたのか・・と感情を感じ

相手はこう考えていたのか？と

相手の考えがわかるのです。

本当に不思議ですが、事実です。

なので、是非一度体験して欲しいなと思います。

「相手の立場に立って考えましょう」

とよく言われますし

相互理解のコミュニュケーションには必須です。

しかし、なかなか難しいことも事実です。

うまく行かなったその時、

そのタイミングでは難しいかもしれません。

後からその場面を想定してみる。

エンプティチェア（空のイス）に座ってみる

気がつかなった相手の気持ちが

理解できる、もしくは理解するヒント

にはなると思うのです。

相互理解のひとつのスキルとして

知って欲しいし

使ってみて欲しいな

と思います。

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