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教義 2024 spring

一、労働は悪、労働は罪。

労働は悪である。罪深き行いである。
それゆえ、効率的に行い、目的を遂げるための最小限にとどめなければならない。
あなたは労働する罪びとである。
罪びとよ、主に許しを請い、労働しなさい。
より少なく、より効率的に、労働を終わらせなさい。

一、生存せよ。

まずは生存することである。
暴飲暴食を遠ざけ、日常の運動を欠かさないことである。

生存、ただその目的の為だけであれば、現代においてそもそも労働は不要である。

もしあなたが生活保護以下の生活をしている労働者であれば、また、その先の道が暗いのであれば、労働をやめて生活保護を受けなさい。
低賃金の労働は悪しき経営者のみを利する重罪である。
低賃金のあなたが生活保護を受けることで、あなたは労働の罪から逃れることができる。
そして他人の賃金が上がり、効率化のイノベーションが起こり、社会は発展する。
自己を救済しなさい。それが他者の幸福にもつながるのだから。

一、親から命をもらったように、子に命を与えなさい。

我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか

ゴーギャン

これは有史以来、人類が長らく探求してきた根源の問いである。
20世紀の生命科学の進歩は、我々を一つの答えに到達させた。

私たちが最もよく知っているヴィークル〔乗り物〕は、私たち自身のような個体の体だ。したがって、体は自己複製子〔自分自身のコピーを作るもの〕ではなく、ヴィークルなのだ。

ドーキンス

我々は遺伝子が操縦する、遺伝子の乗り物にすぎない。
何に喜び、何に怒り、何に悲しみ、何に楽しむかは、すべて遺伝子の働きである。
我々は乗り物、機械だ。
繁殖に成功した先祖から引き継いだ遺伝子に突き動かされる機械である。
繁殖を目指す過程で、ほとんどすべての人生の喜びを見つけることができる。

あなたは親から命を与えられた。
同じように子に命を与えなさい。
もし直接叶わぬことなら、人を助けることで命を与えなさい。
命を与えることは、自己の喜びと新しい命の喜びとが合致する、最高の営みである。

一、感謝しなさい。

人間は快適な状態で幸せを感じるが、すぐに慣れて幸福を感じなくなってしまう。
心理学の世界では、快楽順応と呼ぶ。
これに抗うには感謝が有効である。

食事の祈りは、幸福感のある人生のための、先人の知恵である。
食事の一皿をとっても、提供されるまでに無数の人々の働きがある。
育てる人、加工する人。
調理、インフラ整備、運輸する人。
運輸ルートを守る海上自衛官や友好国兵士の働きもある。
すべての人の働きに感謝しよう。
感謝して金曜日にカレーライスを食べなさい。

一、人を助けなさい。

人は関わりあって人生を営んでいる。
あなたは多くの人に助けられている。
感謝して、同じように人を助けることである。
効率的に労働を行い、人がそれをできるように助けなさい。
生活保護を受けられるよう、人を助けなさい。
子を成すための婚姻を助けなさい。
賃金を得るための労働ではなく、それ自体が喜びとなるような働きを創造しなさい。

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