【介護相談】施設選びはどうしたらよいの…?
こんにちは、今日は夏日で久しぶりの暑さに少しくたびれております。
本日は、私が医療機関で退院支援をしていた際に、患者様及び患者様ご家族様からたーーーーくさんあったご質問についてお話していこうと思います。
ずばり(古い?)、高齢者の施設ってどう選べばいいの?ということについて、つらつらとお話ししていこうと思います。今回は”通所ではなく入所”というところに限定していきます。
1.高齢者施設ってそもそもどんなのがあるのですか泣?
ですよね!そもそもですし、何より種類が多い!
そんでもって自分が、自分の家族がどの施設に適しているか、そういうのわからん!!となるのも分かります(私も知識入れるのにだいぶ苦労しました…)。
高齢者施設(入所)はざっと以下のものがあります。ざっくりの説明も一言付けてご説明致します。
①特別養護老人ホーム(特養と呼ばれているところ)
→要介護3以上の高齢者の方がご入居可能な場所です
②介護老人保健施設(老健と呼ばれているところ)
→要介護1以上の高齢者の方がご入居可能。リハビリをして自宅に帰っていくための一時的なご入所の場所という役割を担っています。
③有料老人ホーム(介護付と住宅型があります)
→民間の事業者が運営しているところです。全国展開しているところもよくありますね。サービスが充実しております。
④グループホーム
→主に認知症の症状がある方が対象になります。要支援2~要介護5の方が入所可能です。定員が少人数のところが多いです。
⑤サービス付き高齢者住宅(サ高住(さこうじゅう)と呼ばれる場所です)
→60歳以上の高齢者が入居でき、自立~軽介助の方が適していると言われています。介護サービスが必要になった場合は、サ高住を運営している事業所のデイサービスを利用したり、別の場所のサービスを利用したりできます。こちらも全国展開している事業所さんが多いです。
⑥軽費老人ホーム
→自立した生活に不安があり身寄りのない高齢者の方が、自治体の助成により低価格で入所できる場所です。所得制限があります。
…このくらいにしておきましょうか…まだあるのですが、私の頭がパンクしそうです(苦笑)。
2.ではこの中からどうやって選べばいいのですか号泣!?
ですねですね…まったくもってその通りです。
一概にこういう方はこうです!と言えないのが施設選びの際にもどかしいところなのです。
なぜ一概に言えないのか。
それは施設側にも”受け入れられる条件”があるので、利用したい側の要望と、受け入れ側の条件が合致しないと入所できないわけです。
上記1で述べた簡単な説明で、例えばですが「要介護1以上の方」とあっても「要介護1以上の方(ただし、インスリン注射している方は入所困難です)」というように、()の大事な部分があったりします。これは相談員の方とお話ししたり交渉してみないとわからないところです…それは難航しますよね…
ただ、ポイントとなってくる条件というのはあります。要はフローチャートの枝分かれになるような条件ということです。
・自立しているかしていないか
・介護度はいくつか
・サービスは利用したほうが良いか
・リハビリが必要か
・月いくらくらいであれば金銭的にOKか
・医療行為(血糖値コントロール、痰の吸引、在宅酸素、床擦れ(褥瘡)の処置など)が必要かどうか
・食事は自身で摂れるかどうか
・看取りは可能かどうか(要は終身でいられる場所なのかどうか)
上記がポイントとなってくる点です。(多い…)
例えば、家族が施設を希望していても、医療行為があるために病院や介護療養院など医療方面の場所しかダメな場合もありますし、条件を満たしていても内服薬が変更になったりという場合もあります。
また、リハビリをしてほしいと思っていても、老健で受け入れが難しい場合もあります(内服薬や既往、またご本人様の身体状況などで)。それは相談員さんと交渉してみないと分からないというのが施設選びの難しいところなのです…。
ですので、リハビリ!と希望している場合、第一候補は老健、第二候補はサ高住に入所をしてデイケア(通所リハビリ)を利用する、というように、実際に利用する方に合うような施設を複数考えておくことが重要です。
ただ!やはりそこはその畑にいないと把握は難しいというか。これだけHPやいろいろな情報源があっても、利用者ご本人様やご家族様だけでは決めかねるところがあるというか。HPに載っていない情報がたくさんあるということです。
その場合は、ぜひともソーシャルワーカーや地域包括支援センターや担当ケアマネさんにご相談してください!!めぼしい場所がある場合はその施設の相談員さんにもご相談ください!!
3.最後にシビアなことを…
私が医療機関で退院支援をしていた際に、このようなご家族様がとても多かったのです。
「自宅では看られません」「できればこれをきっかけに施設にお世話になりたいです」「自宅からそう遠くないところがいいです」「できれば予算は15万円以下でお願いしたいです」「けれどちゃんとしたケアをしてほしいです」
分かります。最後なんて特に分かります。誰だってそうです。家族ですから。きちんとしたサービスを与えてくれる比較的お値段がお安いところがいい…!分かります(3回目)!
が!やはりそこは、お金が発生する場所ですので、人員配置や地代、食事内容などが良いところは、それなりのお金がかかってくる。24時間医療体制が整っている施設というのも、看護師さんが配置されているので、やはりそれなりに…以下略。
※すべてがそうではないと思いますので、気になる施設さんがあるのであれば、直接伺ってみるのがいいと思います!
難しいですね。本当に難しい。
けれど、ソーシャルワーカーという立場から助言をすると、
・利用者さんが気に入ったところ(もしくは気に入りそうなところ)
・利用者さんが好きな趣味などを昼間できるところ(手芸や将棋など)
・ご家族様も利用者さんもどちらも穏やかにいられるところ
(近所がいい、遠方がいい、その施設の雰囲気など)
などがいいのかなと。
あとは上記で述べたいろいろな条件の中で、何に重きを置くかです。
リハビリなのか、金銭的なところなのか、雰囲気なのか。
そして、ぜひ、見つけた施設に出向いて見学してみてください(現在コロナ禍で制限している場所もあるかもですが)。できれば利用者さんご本人様がいけるといいと思います。
今日は施設選びについて、ちょこっとアドバイスでした(ちょこっとではない文字数)。
よろしければサポートよろしくお願いします!サポートして頂いたものは参考文献購入などの活動費に使わせていただきます。