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学び直しの【知の技法】 | リカレント教育にむけて

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大学で学んだことの学び直しやリカレント教育に挑戦する人にむけて,ヒントになるアイデアや知識・経験をまとめました。大学の通信課程,社会人大学院入試や学位取得に向けての情報も。私の専…
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国際視点でキャリアカウンセリングとリカレント教育を考える|国家資格「キャリアコンサルタント」の現状は?

昨年、ふと思いついて資格学校の養成講座に3ヶ月通学(オンライン受講)し、学科と実技試験を経て、国家資格「キャリアコンサルタント」(通称「キャリコン」)を取得しました。 今回、日本のキャリコンとリカレント教育の現状を海外との比較からまとめました。 ※ シンガポールのBrightSparks 高等教育向け奨学金プラットホーム そもそも何をする資格? ・キャリアコンサルティングとは「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行

あなたのリスキリングの理解は正しい?|リスキリングの主体は誰なのか

リスキリングとは、英語のre-skilling から作られた言葉 まとめ:リスキリングとアップスキリングは、現代の労働市場において重要な概念であり、特に技術の進化や産業構造の変化が激しい現在、企業や労働者にとって必要不可欠なスキル開発の手法となっています。これらの概念は、日本語と英語の両方で広く使用されており、それぞれの言語における社会背景や労働市場の違いも含めて理解することが重要です。 リスキリング(reskilling) リスキリングは、労働者が現在の職業や役割から

「基幹」教員って?|大学から専任教員がいなくなる?

「専任教員、複数大学で在籍可能に 文科省が10月省令改正」(毎日新聞 2022年9月7日) クロスアポイントメントとは: 「日本再興戦略」2014年などで謳われた新たなイノベーション創出のための「在籍型出向制度」(クロスアポイントメント)があります。「研究者等が大学、公的研究機関、企業の中で、二つ以上の機関に雇用されつつ、一定のエフォート(従事比率)管理の下で、それぞれの機関における役割に応じて研究・開発及び教育に従事することを可能にする制度」のことです。 出向元と出向

専門職大学院のメリットとデメリットは?

誕生の背景 1990年代末,行政改革を主唱した橋本内閣による省庁再編や制度変更のなかで,司法制度の改革により法科大学院の創設が議論された。先送りされたのが公務員改革であった。教育分野での公務員改革は,国立大学の独立行政法人化である。 1999年,文部省が独立行政法人通則法(99年7月成立)のもとに国立大学を独立行政法人化を表明すると,全大教をはじめ,各大学の職員組合,科学者会議などが,独立行政法人化にすぐさま反対を唱えた。 当時の声明をみてみると, ※ 制度化のメリット

『独学大全』の各技法を活かすアイデア集(全7回)

はじめての投稿です。といっても以前のブログから, コロナ禍のなかでオンライン授業となり,在宅勤務で煮詰まっていたとき見つけたのが,オンラインの読書会でした。 とある読書会の課題本が読書猿さんの『独学大全』(2020年)でした。その時のブログを7回分,記事にします。 課題本といわず,わたしが書店に出向き本を購入するのは実に数年ぶり。アマゾンのKindle電子本と校費の紀伊國屋書店さんにお世話になりっぱなしでした。 課題本は,読書猿さんの『独学大全』(2020年) この『

第1回 知的生産本の流れ

第1回 知的生産本の流れ 読書会の開催前に独学実践の前提となる2つのながれ、①知的生産本の流れ、②知の技法の流れを紹介しました。 1.知的生産の技術/ 梅棹 忠夫【著】1969年 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784004150930   ※ 本文中の背景の写真がいつごろの書斎なのか知りませんが、図書や資料がおどろくほど秩序立って整理されています。梅棹先生は探検家ではなく,日本の民族学の先駆者で,大阪にある国立民族学博物館

第2回「独学大全」を活かすアイデア集(全7回)

9.逆説プランニング:家族療法(MRI派): MRI成立とその貢献者  依拠する二つの理論 https://ameblo.jp/ashikagarp/entry-12629297672.html 家族療法(MRI派): 依拠する理論 語用論・システム理論 https://ameblo.jp/ashikagarp/entry-12629359779.html Blog- Mental Research Institute https://mri.org/blog

第3回『独学大全』技法を活かすアイデア(全7回)

16.カルテ・クセジュ: ※Webベースのマインドマップツールでどうぞ 現在のおすすめは「MindMup」です。 https://www.mindmup.com/ ※無制限に作成・保存が可能。Google Driveとも共有でき、Google Drive上で マインドマップを共有できる。さらに画像・HTMLを使って書き出したり、プロジェクト管理機能も搭載。 ・川喜田 二郎 - Webcat Plus ※ KJは人名です http://webcatplus.nii.ac.j