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#004 ビジネスをどうやってキロクするのか?

前回、ビジネスをキロクする、ということの重要性について書き過ぎたために、具体的にどうやって記録するかをまだ出し渋っております。なぜ出し渋っているかというと、書き始めると非常に長くなりそうだからです。

でも、そうは言っても始めなければ終わりも見えてきませんので、重い腰をあげて進めて行きましょう。

ビジネスをキロクするって、何すればいいの?

ここで、あえて私が使っているのは「ビジネスをキロクする」という言い方です。でも実は要するに、「簿記」のことです。簿記って商業高校でやるやつね、電卓バチバチ叩いてるやつね、何となく面倒くさそう、難しそう。結局、簿記の勉強しないといけないなら、やーめた!・・・と、なって欲しくないので、あえて「簿記」用語を使わないようにしていたのです。

簿記の本を読むと、検定試験向けの勉強も結構含まれているので、専門的知識を仕事にするのでなければ必ずしも全部は必要ではないかなと思います。しかし、スモールビジネスを行うにあたって、簿記の細かいことは不要としても、考え方自体は世界共通言語と言われるくらい、とても重要です。簿記はビジネスの活動を客観的にキロクするのにはとても優れたツールです。

簿記のイメージをかんたんに。

簿記はビジネスの取引をすべて記録していき、一定期間で集計してまとめるために使われます。通常、決算と呼ばれる1年区切りで集計することが多いですが、毎月集計することも毎日集計することもできます。

下記の図では1月1日から1月31日までの1か月の活動の様子を表しています。元手の現金5,000円からスタートして、仕入、売上、給料の支払いをした結果、月末には現金が10,000円になり、最初より5,000円増えました。

210705_簿記の取引イメージ図

これらを文章で記録していくと分かりにくいので、この取引を「仕訳」という書き方で簡単に表して、最後にそれらを集計することで、一定期間の活動をシンプルにまとめることができます。

一応その仕訳を示すと、下のようになります。細かいことは気にしなくてOK。こんな感じ、で大丈夫です。

1/3 仕入 5,000円 / 現金 5,000円

1/5 現金 5,000円 / 売上 5,000円

1/6 仕入 5,000円 / 現金 5,000円

1/20 現金 15,000円 / 売上 15,000円

1/25 給料 5,000円 / 現金 5,000円

ルール①:集計しやすいように決まった用語を使う(「現金」「仕入」「売上」とか)

ルール②:右側と左側に対にして記録していく(右と左は意味があります)

ルール③:最後、集計する

集計するとどうなるの?

上のルール③の集計した結果が重要で、下記のようになります。

210705_簿記の取引集計図

これが、欲しい情報です。

これを、①前年と比較したり、②他社と比較したり、③未来図を描くのに使ったり、、、ということをしたいために、情報を集めるのです。(詳しくは前回の記事→#003 ビジネスをキロクしてみる。)

要するに、簿記で記録していくことは、あくまで手法。言ってみれば、どんな方法であっても最後に上の情報が見れたらOKなのです。だから、簿記をがっつり勉強しなくても、それができるのであればOKということ。

幸い、今の時代は便利なツールが溢れていますので、それをどんどん活用していきましょう。


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