見出し画像

【今月のトークテーマ】デビュー2カ月で直面した試練

 今月のトークテーマその1は「どうやってライターになったのか」。これについては以前個人のプロフィール記事にもザックリと書いているのですが、せっかくなのでこの機会に、もう少し詳しく書いてみましょう。

アナログゲーム記事のライター募集でプロデビュー

 オレがゲームライターになったきっかけは、後にメディアワークス(電撃)となる角川メディアオフィスが編集していた時代の『コンプティーク』で、ライター募集の告知に応募したことです。当時のオレは大学5年目(!)ということもあり、半ば就職活動みたいな感覚で応募しました。……といっても、もともと出版社に就職しても、仕事を覚えたらすぐ辞めてフリーで活動できれば……みたいに考えていたので、たとえ就職していても、その後の展開はあんまり変わっていなかったとは思いますが。

 ただ、オレがちょっと特殊なのは、その『コンプティーク』のライター募集が、じつはアナログゲームコーナーの募集だった点で。オレは大学でボードゲーム研究会に所属していたので、アナログゲームはそれなりに得意分野なのです。

 そのライター募集の課題は、「好きなアナログゲームのタイトルをレビューしろ」というもの。それでオレが選んだのは、当時ホビージャパンから日本語版が発売されていた『ドラゴン・パス』でした。

画像1

※パッケージ画像は「駿河屋」の商品ページより引用。

 『ドラゴン・パス』は、『クトゥルフ神話TRPG』のケイオシアム社が米国で発売したタイトルで、同社のファンタジーTRPG『ルーンクエスト』の世界観を舞台にしたボードウォーゲームです。この当時『ルーンクエスト』は、今は亡きボードウォーゲームの老舗メーカー、アバロンヒルから発売されており、その流れでホビージャパンから日本語版が登場しています。

 ゲームとしては、かなり個性の強いファンタジー種族やヒーローを率いて戦争を繰り広げるというもの。……こう書くと、『ファイアーエムブレム』といったシミュレーションRPGの元祖的なイメージを持つかもしれませんが、それよりはもう少しウォーシミュレーション寄りで、今のゲーマーには「紙のコマとマップを使って、ターン制でMOBAをプレイする」と言ったほうが、雰囲気が伝わりやすいかもしれません。

 ボードウォーゲーム特有の手間さえ許容できれば、今遊んでも密度の濃いゲームだと思いますので、ぜひ遊んでみてください……とは、さすがにプレミア価格がついている現状では、やや言いにくいですね(汗)。

 個人的には、このタイトルチョイス自体もある程度狙ったものではあったのですが、そこらへんが評価されたのか、なんとか合格することができました。プロとして最初に担当した仕事は、たしか当時のアナログゲームで流行していた、キャラクター寄りのカードゲーム(トレカゲー以前の『モンスターメーカー』とかですね)の紹介記事だった気がします。詳細は忘れちゃいましたが。

 個人的には紹介記事を書くことそのものよりも、200字ペラの原稿用紙に手書きで原稿を書いていた点に、よっぽど苦労した思い出があります。ぶっちゃけ、高校生の頃からサークル(映研でした)の会報とかを、PC-8801のワープロソフトで書いていたので。結局、手書きで推敲する面倒くささには勝てず、編集部のPC-8801に5インチフロッピーディスクでワープロソフトを持ち込んで、原稿を書くようになりました。

 こうして、曲がりなりにもプロのライターとして仕事をするようになったのですが、開始2カ月にしていきなり転機が訪れます! ……ということで、続きは有料パートで。

ここから先は

1,243字 / 1画像

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?