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『糸と魚と川Vol.07』イベントレポート② トークセッション編

2022年9月21日、駅前広場キターレにて、「外と中、関係人口とローカルプレーヤー・企業・団体との接点をどう作り広げていくか?その先の未来は?」をテーマにゲストをお招きして、第7回となるトークセッションがおこなわれました。

本記事は、前回記事に引き続きトークセッション編の内容をまとめたものです。

前回の記事はこちら。
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山崎:まずは糸魚川に進出したきっかけをお聞きしたいです。アビックシステムさんはワーケーション先に糸魚川を選んでいただきましたよね。他の自治体や都会にも自然が豊かな場所はたくさんあると思うのですが、なぜ糸魚川だったのでしょうか?

佐々木:元々、今日のゲストの一人である下越さんとFacebookで繋がっていたので、春夏秋冬の糸魚川の生活が鮮度高く入ってきていたんです。そこでワーケーションについて下越さんに相談したところ、すぐに糸魚川に行くことになって、現地で釣りをやったり様々な体験をさせてもらったら「糸魚川しかない」と思ったんです。

山崎:ありがとうございます。今後もクラブハウス美山をどんどん活用していただけたらと思います。味噌さんはいかがでしょうか?

味噌:会社から派遣されてワーカーさん達と面談する機会があったんです。すると思ったよりもワーカーさん達のポテンシャルが高かったんです。なので、糸魚川市のほうが私たちを断ることがない限りは問題ないと判断しました。

山崎:テレワークオフィスは平成28年に出来たのですが、おかげでようやく成果が出てきたように感じます。では、ここからは外から見て感じる糸魚川の魅力やポテンシャルを伺いたいと思います。まずは佐々木さん、いかがですか?

佐々木:良くも悪くも人がいないことですね。弁天岩など糸魚川には素晴らしい観光名所がありますが、ほぼ貸し切り状態なんですよね。人の声が聞こえない。それだけで価値があるんですよ。

山崎:味噌さんは、いかがでしょうか?

味噌:関東圏でアウトドアをしようと思ったら、テントの場所を確保するために早朝から出掛けなくてはいけないんですが、糸魚川はその必要がないのが良いですね。人が少ないというのも寂しい気持ちもありますが、一方で人の手が入っていない自然がたくさんあるのも良いところだと思います。信州や北陸とのアクセスも良いですし、通りすぎるにはもったいない土地ですよ。糸魚川は秘境のような場所だと思っています。

山崎:クラブハウス美山の隣のキャンプ場は使い放題になっていますよね。

味噌:良い場所すぎて人に教えたくないって思ってしまいますね(笑)

山崎:私たち地元の立場として下越さんにお聞きしたいです。外から人が来るとおもてなしをしようと思って、様々な場所に連れて行くんですが、それがやり過ぎてしまったと感じることがあるんですよね。下越さんは、外から来た方への対応はどのようにされていますか?

下越:私の場合はよく知った人が糸魚川に来るので、その人その人に合ったところに連れて行きますね。「運動が好きな人は運動ができる場所、ゆっくりしたい人には温泉に」といった感じです。

山崎:佐々木さんは外から来て「こんなおもてなしは嫌だ」と感じることってあれば教えていただきたいです。

佐々木:糸魚川に住んでいる人が当たり前だと思っていることが、私たちにとっては貴重な体験だってことが多くありますね。たとえば、鳥のさえずりと共に朝起き、冷たい空気の中散歩をする。仕事の合間にオフィスから離れて町を散策して虫を見つける。このように糸魚川の人の日常が私たちにとっては非日常なんですよね。更に自然豊かな環境で身体にパワーも満ち溢れるんです。観光スポットなどに連れて行ってもらわなくても、十分に非日常を楽しめるんですよ。

山崎:味噌さんは、いかがでしょうか?


味噌:「これが迷惑だ」って感じたことは一切無かったですね。初めて糸魚川に来たときに右も左も分からない状況でしたが、多くの方に出会う機会を与えてもらったことが今に繋がっていると思うんです。それが無かったらDONUTSの糸魚川オフィスは出来ていなかったでしょうね。

山崎:相手を見極めることが大切なんですね。次に糸魚川の課題についてお聞きしたいです。「もっとここを直したほうがいい」などあれば、お聞かせいただけますか?

佐々木:私の将来的な目標でもありますが、もっとIT技術を駆使していく必要がありますね。今は都会の大企業だけが技術を持つ時代ではなく、PCとスマートフォンがあれば、どこでも仕事ができます。私たちをはじめ、中小企業がIT技術を駆使すれば、教育格差や行政の問題など、この地域の抱える課題を解決できると思っています。せっかくご縁があって糸魚川と繋がったので、今後も一緒に糸魚川を盛り上げていきたいですね。

山崎:先日も糸魚川カントリークラブさんと連携していただきましたし、今後も様々な地元企業と連携していただくのは理想の姿だと思います。味噌さんは、いかがですか?

味噌:足りないと思うことはあまりないですが、ワーカーさん達を見ていると恥ずかしがり屋が多い印象がありますね。でも、何かやってみてもらおうとすると、自分たちで考えて進めていってくれるので自走力はあるんですよ。なので、そのきっかけや原動力を私たちが担いたいと思っています。また、糸魚川市は合併したことで、地元の人でも知らなかった他の地域の文化などを知ることが多いらしいんですよね。市役所の職員でも知らないことも多いようなので、もっと情報交換をしていくと良いかと感じますね。

山崎:外からならではの視点ですね。下越さんは、いかがでしょうか?

下越:人口減少は問題だと思いますが、これはもう止められないので楽しく生きるしかないんじゃないでしょうか。落ち込んでいても仕方ないですし、みんなが楽しく働ける場所にしていくことが大事だと思います。私はアビックシステムさんとMOVEDさんとサイボウズさんが糸魚川にオフィスを構えてくれるのが良いと思いますね。山崎さんが既に場所は用意してくれていると聞いてますよ(笑)

渋谷:でも、実際にオフィスは欲しいですね。関わっていく中で行き来をしているとゲストのままですし、拠点があるとコミットの仕方も変わりますよね。ですが、そのハードルが高いんです。なので数社で共同オフィスにするのも良いかもしれません。

下越:そこから始めましょうか。

山崎:今日リモートで視聴されている方の中にも興味がある人がいるかもしれませんね。

渋谷:ライブ配信に自転車競技をされている方から「都会は信号がたくさんあるし、練習場所が無い」というコメントが来ているんですよ。糸魚川には最高な環境がありますよね?

下越:海岸沿いを走る久比岐(くびき)自転車道という32kmのコースがありますね。あまりにも景色が良すぎて転んでしまって鎖骨を折ってしまいましたが(笑)

山崎:自転車競技の大会も計画しているそうですね。

渋谷:どんどんイベントを企画してほしいですね。きっかけがあったほうが訪れやすくなるので。

山崎:そろそろ終わりの時間が近づいていますが、会場から何か質問などあれば聞きたいと思います。

会場女性:オススメの糸魚川グルメを教えていただきたいです。

佐々木:ジャンルによって様々ありますよ。洋食ならヴォーノさん、お魚なら能生の魚屋さんですね。

味噌:私がいつも行くのは3つくらいありますね。中華の日出人(ひでと)さんか、キターレにも入っているPancake Cafe どるちぇさん、あとはホビーさんですね。野菜や海産物は旬の物は家で食べても何でもフレッシュで美味しいですよ。

下越:毎朝ポストの上に野菜が届くらしいですよ。

味噌:お隣の方のご厚意で頂いているんです。

下越:私は能生にエコーというスナックがあるんですが、そこが1番だと思っています。今度みんなで行きましょう。

味噌:マリンドーム能生にある誠栄丸のカニも美味しいですよ。

渋谷:ホビーさんについて視聴者さんからもコメントが来てますね。私もホビーさんのラーメン、好きですよ。

山崎:それでは最後に糸魚川での妄想、またはご覧になった方へメッセージをお願いします。

佐々木:今日視聴している方の中にアビックシステムの社員も多くいるかと思います。もし糸魚川で事業を立ち上げたいと思う人がいたら、ぜひ立候補してください。アビックシステムは社員のやりたいことを応援する会社なので、全力で応援します。

味噌:私たちは100人体制を目指しているので一緒に働いてくれる方を募集しています。本人でもいいですし、ご紹介いただいても構いません。まずはDONUTSがどんなところか見に来てくれるだけでもありがたいので気軽にお声がけください。

下越:今私たちは20名くらいのワーカーさんと働いていますが、ぜひ一緒に働いてみたいと思う方はぜひご連絡ください。

渋谷:まだまだ糸魚川のポテンシャルはたくさんありますね。きっと今日はそれを感じていただけたかた思います。
環境も大切ですが、まずはそこに人がいて、その人が繋がって、どんどんチャレンジできるようになり、結果楽しさに繋がっていくんですよね。今後ともみなさんで糸魚川を盛り上げていければと思います。

と締めくくり、今回のイベントは幕を閉じました。

今回のイベントを動画で観たい方はこちらから。
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『糸と魚と川』に参加希望の方は、下記のメールアドレスまで。

糸魚川市産業部商工観光課企業支援室(担当:山崎)
kigyo@city.itoigawa.lg.jp

株式会社MOVED(担当:渋谷)
info@moved.co.jp