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見える人への発信と、見えない人への発信

「ファッション・テキスタイルを読んで産地に興味を持って、この春から産地に行くんです。」

先日、とある学校の卒業コレクションで初対面の学生に言われた一言。

僕らが2017年に出版した「FASHION∞TEXTILE」を読んでくれて、それで何をどう感じてくれたのか、「繊維産地への就職」が卒業後の進路として選択肢に浮上したらしい。

僕らはこれまでさまざまな媒体で文章を書かせてもらってきて、特集や連載や本当に多数の機会をいただいて。自分たちで運営するメディアもつくったり、そもそも月島の空間の編集も"メディア"としてやってきた。そこには全て想定する読者やデザイナーの顔があった。ボールを受け取る相手を想像してコンテンツをつくってきたし、テキスタイルをキュレーションしてきた。

が、服飾学生の進路に影響を生んでいたとは。想定外ではないし、意外ではないはずだけど、まっすぐボールを投げた先にはいないかも、という感じだった。いや、よくわからない。

けど、今ほとんど全ての媒体で文章を書くことをおやすみしていて、
その理由が「見える相手への情報発信に一呼吸(そして次のステップ)」というところだったから、何かわからないけど、このタイミングで会社として、ラフな感じになってしまうかもしれないけど、noteでの情報発信をはじめようとも思い立った。

人材育成と発掘をスローガンに立ち上げた「産地の学校」は3年目に入り、少しずつコースも増えて、北関東や関西でも開校の準備に着手している。「産地で働く」ということが次の世代にとっての当たり前の選択肢(と同時に付き合い方を立体的)になっていったら、こういった活動をする上で、こんなに嬉しいことはない。

この学生との出会いに刺激をもらったこともあり、このnoteでのコンテンツがどこの誰にいつ届くかわからないけど、僕らが日々産地に行って出逢った魅力や得た情報や感動を共有していきたいと思う。

そうだこの話の流れで、今週2/10は清澄白河のリトルトーキョーにて、
糸偏産業の合同会社説明会があるので、就職・転職活動中の方は是非足を運んで欲しいです。福岡、山梨、滋賀などからはるばる面白い会社を経営する方々が「こんな人はいないか」とハンティングにくる。話を聞くだけでも面白いはず。




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