見出し画像

紙の本に戻れなくなった人間が勧める5つの読書ルール


元々読書が苦手だったものの、この頃はそれなりに本を読む人になれた気がしています。

かつての私と同じように、学びへの意欲はありつつも、正直読書は得意でないという方はたくさんいらっしゃるかもしれない…と思い、
私が本を読めるようになるまでの過程で意識していたことをまとめてみることにしました!

タイトルにもある通り、電子書籍で読む前提の話です🙇

KindleのPRではありませんが、読書習慣がなかなか身につかない方にとって少しでも参考になれば幸いです!

基本的には読書が苦手な方向けの内容ですが、「紙の本でもサクサクと読めてしまう方」が読んでも、読書が苦手な人の気持ちを理解できるようになるなど、何かしらの気づきを得られるかもしれません。笑

ゆるっとお楽しみください!


<この記事の内容>

「ビジネス書」や「自己啓発本」のような自身の勉強のために読む本を、内容をしっかり理解しつつ、頭から終わりまでスピーディーに読み切るのに役立った個人的な考え方を紹介しています。


<こんな方へ>

  • 人に勧められた本を買ったはいいが、なぜか読み進められないので一向に感想を伝えられず、本人に会うたびにやや気まずい思いをしている

  • 上司に借りた本を返せないまま2年経った

  • 読みたいと思って買ったはずの本が、なぜか部屋の隅で横向きに積み上げられてそのままになっているのを不思議に感じている

  • やたら本を読む意識の高い同僚を見て、ほんのりと焦りを感じることがある


↑これ、全部過去の私です。



私が実践している、5つの読書ルール


結論、私が意識しているのはこの5つです!

  1. 電子書籍で読む

  2. どうしても読みたい本を読む

  3. 賞味期限内に読む

  4. ざっくりでいいから計画を立てる

  5. 読みたくないときは読まない


「気持ち」の話ばかりですが、人間が理想的な状態に向かっていけない多くの原因は、「気持ちが乗らない」ことにあると思っています。

人間の気持ちや行動は、大部分が脳の働きに影響されているそうです。
なので脳が「ノーサンキュー」と言っていることに抗おうとするのは、人間の仕組み上難しいらしいです。脳だけに脳サンキューってね😼

本を読むのも、脳が読書をウェルカムしている状態を利用して、そのうちに読み切ってしまおうというのが私の読書作戦の基本になっています。



1.電子書籍で読む


本を読む習慣のない人が本を読めるようにするためには、
「読書のハードルを下げる」ことが一番大切だと思っています。

このハードル(心理的障壁)をうまく取り払いながら読書ができるのが電子書籍の圧倒的メリットだと思うので、この恩恵を最大限に活かすのがおすすめです。

なんなら、私がある程度本を読めるようになった理由は「電子書籍で読むようになったから」というのが9割な気がしています👀


「電子書籍って、どう?」と聞かれた際に私がよく言っているのは、

「ネット記事って『読んでる』って感じしないけど、普通に読み切れるじゃないですか。(ネット記事と)同じテンションで読み始められて、いつの間にか読み終えられるのがいいです

ということ。

いい意味で「本を読んでる」という感じのないまま、本の中身をスムーズに読み通せるのが、私が電子書籍に感じている一番の魅力です。


とはいえ紙の本は電子書籍以上に楽しめるポイントがあって大好きですし、
「この本は紙でほしい」と思う本にもよく出会います。

実際にそういった本を書店で購入することもよくありますし、むしろ電子書籍で購入してから、紙の方が良かったなと思うこともたくさんあります。

なので紙の本の意義をまるっきり否定するわけではないのですが、
「本の内容をしっかりと理解しながら効率的に読み進め、学習に素早く役立てる」
という目的においては、いくつかの障壁を感じていました。


<「読書不慣れ勢」の私が思う、
紙の本ならではのハードルあるある>

  • (将来売る可能性も考えて)きれいな状態を保つために丁重に扱いたくなり、結果として読む場所やシーンが限られてしまう

  • 本や普段使っている鞄によっては持ち運びしにくく、外出先で気軽に読みにくい

  • 物理的な重さ・厚みから、重々しさを感じてしまう

  • 1ページあたりの文字数が多い本の場合、それだけで息苦しさを感じてしまい、読み切れる自信がなくなってしまう


そのほか、潔癖症の場合には一度外に持ち出した本はベッドでゴロゴロしながら読めなくなるので、
ベッドでは読まないことを天に誓って購入する必要があります。

そういった障壁が、電子書籍で読む場合には以下のように変わります。

↓↓↓


<「読書のハードル」を下げる、
電子書籍のメリット>

  • (売るという選択肢がそもそもないし)本が物理的に汚れることがなく、端末は汚れても綺麗に消毒できるので扱い方に気を配りすぎる必要がなくなる

    • 防水機能のついた端末なら、ほぼどこでも読める

  • スマホでも読めるので、外出先でも気軽に読みやすい

  • どれだけ重く、分厚い本であっても、物理的に感じるのは端末の重さと厚みのみ

  • 文字の大きさ(1ページあたりの文字の詰まり具合)を、読みやすさや好みに合わせて調整できる


ベッドで読書できない問題も、端末を消毒すれば解決します🛌



2.どうしても読みたい本を読む


こんな本を手にした経験はありませんか?

  • 正直気は進まないが、王道らしいし読んだ方がいい気がして買った本

  • 上司から勧められたが、読む必要性をあまり実感できていない本

  • 「読んでたらカッコいいな」と思って買った本

こういう本は、大抵読めません。

読んだ(一通り目を通した)としても内容があまり頭に入っていないことが多いので、
同じ時間を使うならもっと別の有意義なことに使った方がいいと思う派です👀

なので、本を読む・購入するときは、

  • その本から得られる学びを心から望むか

  • その本が解決してくれる課題を自分ごとに感じているか

これらのことを改めて自分に問いかけるようにしています。

本当に読みたい本は、読めます。

勝てる戦を選ぶように、「読める本を読む」のです。




3.賞味期限内に読む


賞味期限とは、その本を読むモチベーションが続く期間のことです。

個人的には、せいぜい3〜4日が限界な気がしています。

そして賞味期限の始まりは、お金を出して購入した瞬間です。

私はこの賞味期限をとても意識していて、長期のお休みの間で読みたい本が複数冊あったとしても、必ず1冊ずつ都度、電子書籍版で購入するようにしています。

まとめて購入しても賞味期限はどれも等しいので、
最初に読み始める1冊目はよくても、1冊目を読んでいる間に2冊目以降の本が賞味期限切れになってしまうことがよくあるのです。

また、電子書籍版で購入するのは、賞味期限中に最大限読み進められるようにするためです。
紙の本をネットで注文して読む場合、当然届くまでの間は読み進めることができないため、その分賞味期限が短くなってしまいます。

電子書籍の場合、購入してから読めるようになるまでの間が一瞬なので、賞味期限にほとんど影響しません。

先ほどの話とも繋がりますが、
「脳のウェルカムタイム」は最大限活用するのがおすすめです!



4.ざっくりでいいから計画を立てる


「平日の隙間時間で半分まで、週末に全部読み終える」

くらいでもいいので、なんとなく読書計画を立てておいた方がその通りになりやすいです。

私はKindleを使っているのですが、画面端に進捗率が常に表示されるのでこの進捗管理がめちゃくちゃやりやすいです!

紙の本の場合、手で押さえている残りのページ量の感覚で進捗率を視覚的にも体感的にも掴みやすくなるというメリットがありますが、当然ながらざっくりとします。
(小見出しにも書いているので、ざっくりでももちろんいいんですけどね!!)

Kindleで初めて本を読んだときに一番感じたデメリットは、終わりが見えない恐怖でしたが、慣れてくるとむしろ%表示の方が進捗を実感しやすくなりました。

また、計画を立てることでその日の読書を中断する言い訳を作れることもメリットのひとつだと思っています。

「ちょっと疲れてきたけど、今日の目標だった30%は読んだしいいや」という感じです。

計画がないと、読めるうちに一気に読んで、できるだけ早く読み終えるまでの戦いになってしまいますが、
読むのを辞めていいタイミングを事前に計画していれば、一気読みができなくても自分を許せるようになります。

十分な時間があるのなら、先述の賞味期限を考慮して3〜4日で読み切ることを目標にしてみるのもいいかもしれないですね!👀



5.読みたくないときは読まない


どれだけ読みたい本でも「今じゃない」ということはあると思います。

そういうときは、読みたくない本と同様に無理に読んでも(最後まで目を通しても)経験上学びになりにくいです。

読みたくないときは読まない。
逆に読みたいタイミングもきっとまたどこかで来るはずなので、その時に読めばいいと思います。

少し話が矛盾しますが、
賞味期限は、一度過ぎたら食べどきを一生失ってしまうものでもないと思っています。

賞味期限をとっくに過ぎていても、自分の状況や考え方の変化によって、
「そうだ、今あの本が役に立つかも……!」
と気づき、モチベーションが再燃することもありますよね。

だからいいんです。
あの本、いまだに読めてないけど……。(部屋の角を見つめながら)


まとめ:気持ちが一番大事


この5つのルールに則って読書をし始めてからは、
ひと月に多くても2冊の読書が限界だった私が、
最短1日、平均して2日に1冊程度のペースで300ページ前後の本を読み切れるようになりました🙇‍

(あまり馴染みがないテーマや、独特な表現が多い本の場合にはもう少しかかってしまいますが…!)

この頃、Kindle端末で読書をしている人は電車の中でもあまり見なくなってきた気がします。

そんな今こそ、この感動を世界におすすめしたい……!という気持ちもあり、長くなりましたがここまでつらつらと書き連ねてきました。

が、結局のところ紙かKindleかも何も関係なく、
読書や学びに一番必要なのは「学びたい」という気持ちだと思っています。

大人になると、受動的に学びの意欲を刺激されることはほとんどなくなりますよね。

「どういう自分になりたいか」「そのために今の自分に足りないものは何か」
これを強く意識できないと、学びたいという気持ちが沸き起こることもない気がしています。

「本が読めない……」と感じられている方の多くは、本当のところ読書の必要性を特段感じられていない方なのではないかと思います。かつての私がきっとそうでした。

それはそれでなんの問題もないと思っていますが、それでもなんとなく不安を感じる方は、先ほどの「どういう自分に〜」を明確にしてみるところから始めるといいかもしれないですね!👀

そのとき、頭の中で漠然と考えるだけじゃなく、
できるだけ紙やPCのメモに書き出してみたりと、目に見える形で言語化するのがおすすめです。

自分の頭の中から取り出して可視化することで、冷静に客観視しやすくなるんですって。


それはそうと、最近こんな本を買いました。

ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」
動物のひみつ


これ、めっちゃくちゃ面白いんです。

プランクトンからゴキブリ、チンパンジーに至るまで、あらゆる生き物による独自の「社会」が詳細に解説されています。

ページを読み進めるたびに世界の見え方がじわりじわりと変わっていく、そんな凄まじい本です。

正直、(私個人の感覚としては)文字が詰まって見えて圧を感じましたし、事実、レビューで「鈍器」と称されるほどの厚みだったので、いつもなら紙では絶対に買いません。

しかし今回ばかりは、
ど〜〜しても紙の本で欲しかったんです。

だって、見てください。



𝐓𝐇𝐄 𝐒𝐎𝐂𝐈𝐀𝐋 𝐋𝐈𝐕𝐄𝐒 𝐎𝐅 𝐀𝐍𝐈𝐌𝐀𝐋𝐒
𝐁𝐲 𝐀𝐬𝐡𝐥𝐞𝐲 𝐖𝐚𝐫𝐝…


かわちい…😼

この本のボリュームは実に736ページ。
購入してからひと月半ほど。
今読んでいるページは183ページ。

「読んでたらカッコいいな」と思って買いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?