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いとうくんのとうびょうにっき(2023/03/06〜2023/03/12)

2023/03/06(月)

 10時36分起床。

 11時くらいに布団を出た気がする。中途半端にお腹が空く時間である。朝ごはんには遅すぎて、昼ごはんには早すぎる。悩んだ末、ココア作るため珍しく家にミルクがある状態なので(牛乳嫌いなので普段まったく買わない)フレンチトーストをたくさん作って食べた。

 この日は、なんか、まったくツイートしてないけど、家にある漫画をいくつか見繕って、バスに乗って、まんだらけに買い取ってもらいに行っていた!20冊くらい持っていって2,600円くらい。3,000円は超えるだろうと思ってたのでショックである。

 平日、明るいうちに外を歩くと、街が老人で埋め尽くされていることに気づく。バスとかではとくに疎外感を感じる。

 そのあと中野から高円寺まで歩いて、蟹ブックス行ったり、モードオフで服を見たりした。そのままお酒飲んで帰った。

2023/03/07(火)

 10時13分起床。

 高校のときの夢を見た。当時のクラスメイトに、バンドとか学祭の実行委員とかをやたらやりたがるダルいやつがいて、そいつに絡まれるダルい夢だった。近頃、地元の夢をよく見るが、端的に言って最悪の気分である。

 この日は午前中、ソファのうえで横になってお日様にあたっていた。お日様にあたるのはよい。お日様にあたってるだけで健康になれる気がする。肛門日光浴だけはエセ化学じゃないと思う。

 午後は母と妹が東京に来ているそうなので、合流して一緒に東京を観光した。表参道や新宿は人でいっぱいだった!お祭りかと思った。おしゃれなお店がたくさんあって、平日なのにどこも若い人で賑わっていた。しかも、みんな、おしゃれである。都会の若者たちだ、と思った。歩きながら、母が「うちにはもうほんとに何にもないだけぇ。若い人は、みんな、イオンしか行くところがないの」と言った。俺は、それは、進研ゼミでやったところだったので、焦らず、冷静に対処することができた。「でも、新しい店もできてるんじゃないの?この前グーグルマップで見たけど、商店街のとこにいい感じの本屋できたんだら?」しかし、母はピンと来ていない様子だった。「新しい店は、できても、長く続かんだけぇ」なるほど、と、わたしは思った。そこはまだ進研ゼミでやってないところだったので、何も言い返せなかった。そんな母親は最近スラムダンクの映画を観に行って、感動して泣いてしまったらしい。テレビやサブスクじゃなくて映画館で観るとやっぱり迫力が違う、と、力説していた。なるほど、と、わたしは思った。わたしと母が話している間、神戸に住む妹は、関西にも同じ店あるのにルミネのなかを忙しなく動き回っていた。

2023/03/08(水)

 起床時間不明。たぶん11時くらい。

 しなかった。

 昨日の疲れもあってか、この日は一日中家にいて、寝ていた。一度寝て、もう大丈夫だろうと思って本を読んでいたらいつの間にかまた眠ってしまっていた。目が覚めると陽が暮れていた。

 夕飯はしょうが焼き。マジで玉ねぎ美味すぎワロタ状態である。しかも玉ねぎは応用がきく。秀才。茄子もたしかに美味しいけど、でも、なんか、ねぇ……?

 深夜、冷凍庫のなかに何もないのが急に不安になってしまって、見切り品のじゃがいもでスープ作って冷凍した。心が安心したのでよかった。

2023/03/09(木)

 起床時間不明。たぶん11時くらい。

 なんか、最近、起きるとやたらダルい。というか、息苦しい。普段、俺は、ロフトのうえで寝起きしてるんだけど、もう半年くらいロフトのうえを掃除していないので、布団とか床が埃まみれになっていて、その埃を寝ている間に吸い込んでしまっているような感じがする。解決策を知りたい。掃除する以外で。

 昼は昨日冷凍したじゃがいものスープとたまごかけご飯。正直、スープは全然美味しくないが、心の安心をプラスすると美味しいので作ってよかった。

 外へ。もう完全に春である。花粉症だと身体が熱を帯びるので余計暑く感じる。

 この日は深瀬昌久さんの展示を見に恵比寿へ行った。写真の世界にはマジで疎いのだが、この人の名前はなぜかどこかで見ていて、なんか、覚えていた。変な家族の写真やカッコいい鴉の写真を撮っている人という印象である。「私写真」なんていうくらいだからもっと暗い作風の人なのかなと思っていたけど全然そんなことはなく、とくに後半に展示されていた、風景に自分の顔や手を映り込ませて撮ったコレクション<私景>とか、お風呂で息をブクブクやってるところを自分で撮ったコレクション<ブクブク>とかはもう完全におっさんがひとりでカメラを持ってはしゃいでるだけみたいな感じで、よかった。

 そのあと、LUUPとかいうシャバいサービスを使って、祐天寺へ行った!
 これ使うの1、2年ぶりくらいとかだけど、なんか、前より電気自転車の性能良くなってる気がする。こんな坂道とか楽だったか。免許が必要と聞いてビビってるのでキックボードはまだ一度も乗ったことがない。これからも乗ることはないと思う。だって、なんか……ハズいし……。

 はじめて行く古着屋で、なんか、キラキラしたシャツを買ってしまった。一気に春めいてきたせいか、物欲が爆発している。

 夕飯は麻婆茄子。多めに作ったので半分冷凍。

 激しく疲弊したため、10時くらいにソファのうえでぐったり眠ってしまい、深夜2時に一度目が覚めて、ちゃんと布団に入ってまたガッツリ眠った。

2023/03/10(金)

 7時起床。

 午前中はソファのうえでゴロゴロしながら読書。早起きすると宇宙の法則が乱れて時間が無限になる。すごい。11時くらいにならないとソファのうえに良い感じに日差しが差し込んでこないことを学ぶこともできた。寒い。

 これ面白そうだなと思ったので面白そうと呟いた。調べたら都築響一ディレクションだった。そのうち行ってみたい。

 昨日、これ見たせいで新宿へ。しかし、これは……正直、全然美味しくない……。俺が二郎系に求めているものが何一つなかった。ていうかマヨネーズとかドレッシングとかってあんま好きじゃないんだよな。普段の二郎系では感じることのない気持ち悪さを感じた。
 あと、SUSURU TV.って、なんか、洗脳教育みたいに思えてきたからもう見ないほうがいいかもしれない。

 そのあと本屋に行ったり、歌舞伎町や二丁目三丁目あたりをあてもなくぷらぷらと歩いたりした。

 歩き疲れてサンマルクカフェに入ったら、イラスト系かなにかのクリエーターっぽい人がマルチの勧誘を受けてて悲しい気持ちになった。ビジネスごっこがしたいだけの大学生が騙されるのならまだよいが(よくないが)、切実にお金に困ってる感じの人が被害を受けるのは、ちょっと、居た堪れねぇ……。

 夕飯は冷凍したしょうが焼きと納豆ご飯。冷凍しても全然美味い。まだ材料あるのでまた作って冷凍しておこう、と思った。

2023/03/11(土)

 起床時間不明。たぶん12時くらい。

 家でお昼ご飯を食べて、阿佐ヶ谷〜高円寺間を散歩。

https://twitter.com/enban_rikurosha

 ここたまたま見かけて入ってみた。CDが都道府県ごとに分類されていて新鮮でおもろかった!あとセカストとかトレファクとかまわって、なんか、謎のトラックジャケットを買ってしまった!完全に古着漁るの楽しすぎワロタ状態になってしまった。あちこちのセカスト巡りてぇ……。

 夕飯はしょうが焼きを作った。あとお酒も飲んだ。緑茶ハイ。しょうが焼きは多めに作って半分冷凍した。

2023/03/12(日)

 起床時間不明。たぶん12時くらい。

 診察の日。結論だけいうと4月いっぱいまで休職延長することになった。ゴールデンウィーク前に復帰してみて様子を見よう、という、そんな魂胆。

 ロフトのショルダーパッドが良さげだったので買ってみた。
 あと百均や薬局で鍋つかみや歯磨き粉、マスクなどを買って帰る。花粉の時期が過ぎるまではマスクつけてると思う。


 夕飯は冷凍してた麻婆茄子。
 茄子を、食べた。

補足

 今週は、なんか、体感すげぇ長く感じた!そのわりにあんま本とかは読めてない。YouTubeは相変わらずダラダラ見ているが、同じ動画を何度も繰り返し再生するだけになってしまったので、ここで改めて紹介できるものはあまりない。布団ちゃんにも飽きてきた。ずんだもんの解説動画も、もう、面白いものは見尽くした感がある。このふたつ以外にYouTubeで見るものって本当に何もないので困っている。なので、いっそのこと、YouTubeもイーロンマスクが買収して、無茶苦茶にしてほしい。頼んだぞ、マーくん!

 普段めったなことでは笑わない俺だが(感情が無いので)『苺ましまろ』を読んでるときだけはいつも声を出して笑っている。近所から苦情が来るレベルで楽しい。楽しすぎる。こんな楽しすぎる時間が、少しでも長く続きますように……。そんな……漫画です……。

 まんだらけに売る漫画を見繕っているときに発掘した。
 移動する話が好きである。さらにいえば行って帰ってくる話が好きである。
 車に乗ってどこかに行って、帰ってくる。そういうのってマジに理想だ。
 しかし残念ながら俺は車が運転できない。正確には、免許はあるけど運転する気がない。免許を取ってから一度もハンドルを握ったことがない。
 対照的に本作の主人公は、免許はないけど運転する気はあるようで、一緒に精神病棟から逃げ出してきた仲間のなごやんに運転を教わりながら車を走らせる。運転する気があったおかげで川に流されたなごやんを助けられたりもする。すごい。ふたりは博多から車で鹿児島の端まで逃げる。実際にそれがどれくらい大変なことなのかわからないけど、なんか、それもすごいことな気がする。
 絲山秋子の小説の、実際にその土地を走ってる感じがするところと、登場人物の喋り方がきちんとその土地に根ざしているところが好きだ。
 自分の場合、いつもどこを歩いているのか曖昧だし、喋り方も、地元の知り合いと話しているときは地元の喋り方で、関西の知り合いと話しているときは関西の喋り方で、意識せず喋れるくせに、それを文章でトレースしようとすると途端に無理になってしまう。できない。できんだけぇ。できへんやん。できないのです。

 売れない漫画家が武蔵野のあちこちを(たまに武蔵野以外の場所も)散歩する漫画。
 東京の西側、立川の先らへんは俺にとってマジで未開の地で、空白で、電車で行ってその日のうちに帰って来られるはずなのに自ら進んで足を運ぼうと思ったことが一度もない。その思いは本作を読んでもとくに変わることはなかった。それは、この漫画が面白くないとか、そういうことではなくて、武蔵野という土地が、きっと、もう、そういう土地なのだろう、と思う。だって、武蔵野以外を描いた「横浜」や「江東区」を読んだときは、あ、ここ行きたい、と思ったもん。
 さて、そんな本作で俺が最も好ましく思ったポイントは、出先で主人公がトイレを借りるシーンがあるところである。コンビニで、墓地で、区役所でトイレを借り、用を足すコマが現れるたびに、なぜそんなことをわざわざ漫画に描くんだ……と愕然とする。しかし、実際、出先でトイレを探すのって結構な一大事だ。だから、どこで用を足したのかってわりと覚えてたりする。そういう、現実からは切り離せないわりに、表現するときみんなが省略しがちなものが描かれていると、わたしは、とても嬉しい気持ちになります。

 発掘シリーズ2。これはでも昔読んでたし、内容もそれなりに覚えてた。タイトルからもわかるとおり、メタフィクションである。しかし、正直、ごめん!あんまわかってない!あんまわかってないのに乾くんに同じ話をさせてしまって、申し訳なさしかない。でもめちゃくちゃ面白いし、読後にはカタルシスすらある。ほんとだよ。

 久しぶりにミステリを読んだ気がする。なげぇっ!!!!!!!!!!!というのが率直な感想である。いつまでやっとんねんとどつきたくなる。そのような感情が読者に芽生えた時点でその小説は探偵小説としての効力をほとんど失っている。すごい。探偵小説とかいうの愛されすぎワロタである。小林晋の解説も含めて最高だった。

 布団ちゃんが料理本出すらしい。きしょすぎる。絶対買いたくない。

 最初のほうにブラックアイパッチとかヤードセールとか聞こえてきてうわ見れねぇわこれとなってブラウザ閉じてしまった。なんか、配信者が服や漫画やアニメについて話してる動画って見てられない。それはそれとして布団ちゃんと一緒にユニクロ行きたい。


 半年間隔くらいでsleet mageめちゃくちゃ聴きたくなる時期がある。

 一言にすれば萌えである。久しぶりに俺は萌えていた。とくに昼べさんと伊里田さんに俺は萌えた。いきなりカッターで自分の顔を削ぎ出した先生を前にして、普通に顔を青くしておののている昼べさんとか、合唱の練習でクラスメイトと自分の足をトラバサミで挟んで、自分でこれやってみて普通に後悔してるけどもうどうすることもできないから外まで聴こえるように死ぬ気で歌おうとみんなに呼びかけている伊里田さんとか、紛れもなく萌えであると思った。萌えとは何か?これは諸説あるので正直あまり首を突っ込みたくないが、諸説のなかのひとつに”ギャップ”というものがある。”ギャップ”こそが萌えの本質であるとする論である(自分で書いていて、はたして本当にそんな論があっただろうか、と不安になっている)。
 本作に登場する人間たちはみんなこの”ギャップ”を内包している。ハッキリ言って本作の登場人物はほとんど全員頭がおかしい。しかし、ただ単純に頭がおかしいのではなく、我々の理解可能/理解不可能の境界線を反復横跳びしてみせる頭のおかしさをしている。だから例えば、何もかもが異常な場面でも昼べさんは普通におののくんだ……となるし、合唱コンクール優勝という目的のために常軌を逸したとしか思えない手段をとる伊里田さんでもトラバサミに挟まれると普通に痛いんだ……となるのだ。この跳躍こそが”ギャップ”である。そしてだからこそその跳躍の瞬間わたしが本作の女子中学生に対して抱くこの感情は紛れもなく萌えと成りうるのである。

 謎にグラフィティーの動画とか見てた。スリリングでおもろい。

※ここには『ケーキが気になる!! 宇佐美ちゃん〜糖度1000パー♪平和な日常・お漏らしするまで突かれて絶頂♪令和最強喘ぎ声!誘い受け禁止の恥ずか死寸前赤面変態リクエスト!!〜』のリンクが貼られていました。Fuck The note。死ね。

 このシリーズ、キャラクターの解像度が高すぎて聴いててマジでどきどきする……。恋である。たぶんホントにエッチしてるときと同じ脳内物質が出てると思う。

いとうくんのお洋服代になります。