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会社のITインフラ改革〜仮想化サーバのバックアップ〜

過去noteシリーズはこちらを参考ください。
(更新はリアルタイムではありません)
https://itnews.jp/?p=709

仮想化サーバ①②の続編となります。
https://note.com/itnews_jp/n/nceb9e5c40363
② https://note.com/itnews_jp/n/n662988d9c94e
を読んでいただい上で、この回を読んでいただくと、専門用語も理解いただきながら読めると思います。

VMのバックアップ

2013年に導入した、ハイパーバイザーESXiのVMware vSPhere。この構成は、Fujitsu Primergy(プライマジー)をホストにストレージはFujitsu ETERNUS(エターナス)での作り込み仮想システムだった。ETERNUSのOPC (One Point Copy)  機能によって、高速バックアップが可能だったため、言わばVMのバックアップは行っていた、となります。

このOPCは、任意のタイミングで取得した本番環境のディスク内の全データを高速にバックアップ先のボリュームにコピーする機能なため、非常に衝撃を受けた。

幸いにも、このクローンから戻すことはなかった。

2018年、ESXiからハイパーバイザーAHVのNutanixに切り替えた。バックアップは、そのうちに…と言う思いながら事故が起きた。スナップショットを削除したと思ったらVM(仮想サーバー)を削除するという、社会人になって初めての大事故だ。

ベンダーにシステムの再構築をしてもらい、データをリストアしてもらい数日で復旧してもらったのだけれども、仮想サーバの恐ろしさは、ボタンクリックで、簡単にサーバを削除できてしまう、青天の霹靂だ。

物理サーバの場合、どうやっても1秒足らずでシステムが完全に0になることは無い。しかし、仮想サーバの場合は、1秒足らずで完全抹消できるので恐ろしいですな…。

仮想サーバなんだから楽してバックアップ

2018年にNutanix基盤でハイパーバイザーAHVを導入。2019年にはオフコンからNutanix基盤でESXiに切り替えた。本来であれば、2019年にバッックアップサーバを導入したかったのですが、金銭面で折り合いがつかず、2021年の12月頃に運用開始となった。利用してまもなく1年と言う、まだまだ真新しいシステムではあるが。

どういったシステムかというと、エージェントレス!です。つまり、各仮想マシンにバックアップソフトを入れず、ハイパーバイザー上との連携でクイックバックアップしてしまおう、という製品。

バックアップソフトは中小企業では馴染みの深い、Arcserve(アークサーブ)製品。導入当時、製品の大幅割引とかもあり、これがきっかけ。

製品の具体的な詳細については、下記blogにて記載しているので参考ください。あえて同じ内容は載せません…
私のブログ:その1その2

導入したのはArcserve UDP Appliance。アプライアンスということで、専用機。専用機のため、ハードウエアは最初からチューニングされている。バックアップやリカバリに必要な管理コンポーネントはすべてインストール済みなので、ウィザードに従い基本的な設定をするだけですぐに使えることが専用機の良さ。ディスク容量が足りなくなれば、Nutanixのように、アプライアンスを追加するだけ。

ちょ〜楽っ!

バックアップの一本化

これまでAサーバに対しバックアップ。Bサーバに対しバックアップ、という具合に、サーバ単位にバックアップが必要だった。それが、仮想化システムに対し、バックアップを行う仮想マシンをぽちぽち選択し、バックアップを実行すると、バックアップサーバ筐体内にバックアップしてくれる。

Arcserveの場合、Nutanixと同じスーパーマイクロ製。頼れるメーカーで安心すぎる。RAID6で40TBですが、システム領域とか省かれると、実質利用できるのは36TBだった。ただ、重複排除とか高圧縮とかで、2021年12月時点で約7.4TBの消費だった。2022年11月現在では約11.4TBの消費となっり、約1年で4TBの増加。残り4年で1年あたり5TB増加したと考えると20TB消費予測。空きが24TBなので、ギリギリといったところかな。

下図は2022年11月時点でのデータ分析。RAWが51.43TBに対し圧縮済みが11.18TBとなっているため、高圧縮ということがわかる。それだけハードウエアの性能が良い証拠だ。

arcserve udp appliance レポート画面例

BCP対応

今後の課題は、バックアップしたけど、リストアは?という予行練習なのかな、と思っている。仮想化システム導入により、気軽にサーバを建てることができる。まして、Windows Server Datacenter ライセンスを適用しているため、気軽にWindows Serverを建てられる。しかし、リストア練習はしたことがないため、仮想マシンを気軽に作成できるレベル並にリストアできるレベルに持って行ければ最高かな、と思ってる。

また、データセンターが被災(被災エリアでも被災は小さいと信じたいが)した場合に、別エリアからリストアができるような、クラウド冗長という見当も将来していきたい。

どのような方法がベストなのか、これから考えていくわけですが、これが、数年先には当たり前の環境になっていればいいなーと思うばかりです。

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