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猫と春と暮らしのお話。


春がやって来た。

今年の冬はとても寒かった。
年齢を重ねて単純に寒さに弱くなっただけなのか、それとも今年の冬は本当に厳しい寒さだったのか。

どちらも正解なんだろうけれど、後者の要因の方が大きいように感じる。

暖房代は歴代最高額を叩き出したし、体の痛さも歴代No. 1。
凍えるような寒い日が本当に多かった。

そんな寒い寒い冬を越え、待ちに待った春の到来。
寒さが厳しかった分、ぽかぽかな春の陽気に、より幸せを感じる。
バス停までの通り道に小さな白い花が咲いているのを見かけてとても嬉しくなったり、洗濯物を取り込む時、タオルがほんのり温かいのもとても嬉しい。

春の訪れを感じているのは人間だけではない。
猫も一緒だ。


窓辺で日向ぼっこする時間が長くなった。
春の陽射しの気持ち良さは、猫にとっても同じ。
うとうとと微睡む猫の背中をそっと撫でれば、とても温かい。むしろ熱いくらい。

気温が上がって来たこともあり、少しずつ床でごろん、としている時間も多くなった。
フローリングにペタンと平たくなって寝ている猫は、本当に可愛い。
さらに気温が上がれば、この姿をもっと拝めるようになるだろう。

と、いう訳で、床の掃除は怠れない。
割と掃除は好きなので毎日綺麗な状態を心掛けているが、猫が床に寝転ぶ季節はより念入りに掃除をしなくてはいけない。

ほんとうに、猫の下僕って大変だなあ、と思う。
好きでやっていることなんだけれどね。

そしてもう一つ、春の風物詩、換毛期。
冬の間にもっこもこの、ふっわふわになっていた毛が、これでもかという程に抜ける。
うちの猫は短毛なので、長毛の子と比べたら全然抜ける量は少ないと思うが、やはり毎年面白いくらいに抜けるのだ。

なので、春はブラッシング必須。
元々うちの猫は、なでなでやブラッシングは毎日催促してくる程に好きなので、一日一回は必ずしているのだが、春は大体一日二回は行う。
毛玉を吐き出してしまっては可哀想だし、苦しそうな姿は見たくないからだ。

ほんとうに、猫の下僕って過保護だなあ。
心配性な性格も相まって、それはもう大変。


そんなこんなで春は色々とやることがあるのだ。
まあ春に限らずだし、自己満足な部分もあるけれど。
それでも、今年の春も猫と一緒に楽しく、健やかに暮らしたいのだ。


春って素敵だなと思う反面、そういえば悲しいこともあった。
夜、猫がお布団に入って来てくれなくなったのだ。

冬の寒い時期は一晩中一緒のお布団で寝ていたのに。
気温が上がってからは時折入って来てくれるものの、全く来てくれない日もある。

こんなに寂しいことはないけれど、少し離れたキャットタワーの上ですやすやと、可愛い寝顔をこちらに向けている姿は、たまらない。

ああ、ほんとうに、猫の下僕って幸せだなあ。

心地よい春。
きっとあっという間に終わってしまうから、しっかりと噛み締めて過ごしたい。

もちろん、隣には、愛おしい猫が居て。

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