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ep6 皆が止める、プログラミング教育

                    --イトナブ石巻との出会い

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忘れられない昼休みがある

愛さんさん宅食の就職が決まり、私は就労支援A型のもとで引き続き事務の仕事をすることになった。

愛さんさん宅食での仕事は、これまで以上に学ぶことが多かった。

もちろん失敗することもあったし、小尾さんを含め様々な方にいろんな事を教えていただいた。

それは今でも役にたっている。

それは、きっと「分けられた世界」から少しずつ抜け出している気持ちがしていた。

実は当時、愛さんさん宅食自体もまだ規模が大きくなかったので、よく小尾さんと昼休みにおしゃべりをさせていただいた。

いろんな事を話した。

実はその雑談が自分の人生に大きく影響を与えている。

ある日小尾さんからこんな事を聞かれた。

「菅原さんは将来どうなりたい?」

これを聞かれて私は呆気にとられた。

私は、愛さんさん宅食に入れただけで、十分満足していたからだ。

でも私には何となくだけど理想があった。

「アプリを作ってみたい」「家で仕事ができるようになりたい」

以前から抱いていたこの理想を私は小尾さんに話してみた。

それを聞いて小尾さんは、こう尋ねてくださった

「じゃあ、そのために何してるの?」

私は笑うしかなかった。

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この雑談は、「雑談」で終わらなかった

この会話から数日後、小尾さんから衝撃的な一言をいただくことになる。

「イトナブ石巻っていう会社知ってる? この会社プログラミングも教えているんだよ」

この一言が、自分の人生に大きく影響しているのだ。

でも小尾さんはイトナブで勉強することよりもまず、今与えられている仕事をきちんとこなすことが優先と判断し、この会話から1年くらい待つことになった。

でもこの1年は、本当に私のためになったと思っている。

私は、このあと仕事と勉強を上手に両立していく上での礎を作ることができた。

私は、愛さんさん宅食でさらに自信を持って、タスクをこなすことが出来るように育てていただいた。

本当に感謝している。

そして2016年夏の石巻ハッカソンのブートキャンプで、初めてイトナブ石巻に行くことになる。

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「分けられた世界」で声を掛けてくださった人がいた

プログラミングを勉強していくことを何人かの友人に伝えると、皆に止められた。

「無理なことしなくてもいいよ」と皆に言われた。

私にとってその反応は悲しく、やはり自分は「分けられた世界」に引き続きいるのだなと深く感じた。

でも私にとっては「チャンス」だった。

それまでも振り返っても「分けられた世界」のせいで、教育のチャンスも仕事のチャンスも狭められてきた。

だからこのチャンスを逃すわけにはいかない。

何が何でも食らいつくんだという気持ちを持ってブートキャンプに臨んだ。

でも、石巻ハッカソンに来ても周りは知らない人ばかりで、すごい不安に襲われたのを覚えている

これは、仕方の無いことだ。

私はまずこれに耐えようと思った。

そして、小尾さんの紹介で参加させていただいてるので、失礼がないようにと思い、初日の懇親会に参加した。

本当は耐え続けるのが嫌で、ビールを一本飲んだら帰ろうと思っていた。

でもそんな時に声を掛けてくださった人がいた。

イトナブ石巻の代表の「古山隆幸」さんだ。

古山さんはその日初めて私と会ったのに一生懸命話を聞いてくださった。

あまりにも話が弾み、ビールをもう一本飲んだ。

「ストローで、ヒール飲む人 初めて見たよ!」

古山さんは、まだ会って数時間しか経っていないのに、私を受け入れようとしている。

たまらなく、嬉しかった。

たくさんのお客さんがいるのに、こんな技術も無い私に声を掛けてくださり、私が描いている「理想」を聞いてくださった。

私はこれがあったから残りの2日も乗り越えることができたと思っている。

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石巻トイレマップを作るに当たって以下のことをサポートしてくださる方を探しています。
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一般社団法人イトナブ石巻 Social部門
担当:Pen(菅原洋介)
yows1031@gmail.com


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