IT&マーケティング界隈の動向まとめ(2022年1月分)
Twitterに投稿していたニュースをもとに、2022/1/10~2022/2/10の1ヶ月程度の期間で起こったIT&マーケティング界隈の動向を振り返ります。
①GoogleがFLoCに代わってTopicsを発表
サードパーティCookie以上の個人追跡を可能にしうるとして袋叩き似合っていたGoogleのFLoC。叩かれようが余りに酷かったのは昨年6月のまとめにも書いていたが、半年ほどを経て代替策が出た模様。
昨年7月のまとめで言及したUnified ID 2.0が「メアドベースの分散的な仮名化ユーザーデータ共有」なのに対し、Topicsは「ブラウザ起点の中央集権的なユーザーデータ提供」という印象なので、活用シーンはややずれるか?今後の動向に注目したい。
②CanvaのFlourish買収
従来のBIツールと比較すると動的なアニメーションに圧倒的に強く、BIツールなようでBIツールに分類されがたかったFlourish。デザインツールであるCanvaに買収されたということで、デザインとビジュアライゼーションの架け橋となったと同時に、データドリブンなビジュアル表現の重要性が際立った形に。
③匿名化データの販売に踏み切るSuica
国内有数の膨大なユーザーデータを内包するSuica。正確性の保証された位置情報を起点としつつ購買データもガッツリ含まれているため、マーケティングデータとしてはかなり有効そう。匿名加工情報はしっかり処理されていれば第三者提供が可能な法体制なものの、匿名加工の判定のあやふやさや漠然とした社会不安から進んでいなかったが、Suicaが口火を切る形になるか?
④セブンで非接触レジ実験が開始
コロナ禍の非接触ニーズに後押しされて
空中ディスプレイ技術を使ったキャッシュレスセルフレジ「デジPOS」の実証実験を都内で開始
とのこと。世界初、かつ近未来感があって今後の普及が待ち遠しい。
⑤フェンシングから学ぶマーケティング
非常に秀逸な記事。ビジネスを成功させるのは、気合と根性ではなく、顧客視点の緻密なマーケティング、そして予算がない中でのスモールスタートであることを強く感じさせてくれる良文。
⑥ホリゾンタルSaaSの業界特化
奇しくも同月に発表となった「AmplitudeのShopifyアプリ」と「DatabricksのLakehouse for Retail」。ホリゾンタルなSaaSである二社が業界特化の動きを見せた先は、これまた奇しくも同じ小売。データ形式の想定しやすい小売は業界特化の分析プラットフォームを構築しやすいということか?
⑦SaaS特有の職種の勃興
SaaS特有の職種として、プリセールスエンジニアとドメインエキスパートという職種の重要性を語る記事が同時期に出ており、SaaSが広がっていく中で新しい働き方が生まれている気配があって興味深かった。
⑧気になるプロダクトニュース
⑨その他気になるニュース
以上、今月の振り返りでした。
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