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PMBOK®ガイド第7版セミナーについて

私も講師を担当させていただいた「PMBOK®ガイド第7版セミナー」が、2022年11月8日にオンデマンド配信が開始されています。

12月23日現在で公開から約1ヶ月半が経ちますが、おかげさまで申し込みは好調で約150名の方から申し込みがありました。

PMBOK®ガイド第7版の日本語版が2021年10月に発売開始となっていますが、第7版への関心が高いことがうかがえます。

「PMBOK®セミナー・プログラム」について

セミナーの制作ですが、PMI日本支部の活動の中で行われています。もう少し具体的に言うと、PMI日本支部の部会・コミュニティ活動の一つである「PMBOK®セミナー・プログラム」の中で行っています。

一部、セミナーテキストのデザイン的な個所を外部業者に委託していますが、それ以外はほぼ「PMBOK®セミナー・プログラム」の部会メンバーで対応しています。

セミナー制作プロセスについて

セミナーの配信ページを見るとセミナーを担当している担当講師のみが前面にピックアップされていますが、担当箇所を講師一人ですべてやっているというわけではなく、部会メンバーでテキスト作成・レビュー、動画収録、動画編集などを分担して行っていて、できる限り担当講師による差がないようにしています。

講師を担当せずにテキスト制作やフィードバックなどだけを担当しているメンバーもいますし、講座によっては担当講師がテキスト作成にかかわっておらず講師のみ担当しているといったパターンもあります。

スケジュール的には、2021年12月頃からテキストの作成を始めて、2022年10月にコンテンツの準備が完了しています。部会メンバーはこの作業を本業としてやっているわけではなく、普段の仕事が終わった後や土日などに行っているため、進捗の管理はなかなか厳しい状態でした。

セミナーテキストについて

セミナーのメインのコンテンツともいえるテキストの作成は、本当に苦労しました。

一番大きかったのは、PMI日本支部という冠がついたセミナーとなるため、PMBOKに記載のないものは書けなかったというところです。つまり、PMBOKが言ってもいないことを我々が勝手に言うことはできないということです。

これはどういうことかというと、受講者に分かりやすくするために「これはこういうことを言っているんだよ」ということを伝えようにも、要約や言い換えをしてしまうことで違うことを伝えてしまいかねないので、結局原文の言い回しをそのまま使うしかなかったということです。

この部分は正直かなり厳しかったですね。もう少し工夫できる方法がなかったのかなと思ったりもしますが、制約上致し方なかったです。

動画制作・編集について

セミナーのテキストはパワーポイントで作成していますが、音声の収録もパワーポイントで行っています。セミナー動画では講師の顔を出していませんが、表示させることも可能です。スライド単位で収録できるため、撮り直ししやすいです。

動画の編集は、Clipchamp を使っています。編集操作については下記の動画を参照ください。

まとめ

セミナー動画の完成度としては、それなりに満足しています。上述したように各メンバーが本業の傍らボランティアで作成したものとしては、最大限の結果を残せたように思います。

ただ、これも上述した通り、テキストはPMBOKの抜粋にすぎないので、受講者にとってもう少しわかりやすくできなかったのかなとは思っています。

このセミナーを作るのあたって、部会メンバーでPMBOKを読み込み、不明点などをメンバーで共有して意見交換しました。この意見交換を通じて、「なるほど、そういう風にも捉えられるな」とか色々な発見がありました。

書籍やセミナーなどでの一方通行の学習だけで得られることには限界があると感じています。実際の現場での仕事を思い浮かべながら自分の頭で色々と考えたり、さまざまな立場や経験を持つ人と情報交換を行うことでより深い学びが得られるように思います。

そのような機会が提供できるよう「PMBOK®セミナー・プログラム」からワークショップを開催できないかと検討しています。


また、私自身としては、こういった研修講師をさせていただくことも初めてでしたし、動画編集なども経験できたので非常に勉強になりました。

PMIの部会活動に参加することで、いろいろな経験が得られるので興味がある方はぜひ覗いてみてください。見学も可能です。
(ただし、PMI日本支部の会員になる必要があります。)


最後まで読んでいただきありがとうございます。


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