見出し画像

米FOXニュース、投票集計機メーカーに1000億円支払い、和解 2020年大統領選めぐる「不正」主張で FOXニュースとは? アメリカの”分断”煽る

 2020年のアメリカ大統領選挙で、選挙結果を不正に操作したとの報道で名誉を棄損されたとして、米投票集計機器メーカー「ドミニオン・ボーディング・システムズ」が、アメリカの保守系メディアFOXニュースに損害賠償を求めていた訴訟は、18日、FOXが7億8750万ドル(約1000億円)を支払うことで和解が成立した。

  ドミニオン社の集計機が不正に操作されていたとの主張は、2020年の大統領選で敗北したトランプ前大統領陣営が繰り広げた不正を訴える主張の根幹の一つ。

 裁判でFOX側が実質的に敗訴したことは、現在までも主張を続けるトランプ氏にとっては打撃となる。

  裁判開始前に公表された裁判資料によると、FOXの役員や記者らは、内部では2020年の大統領選挙が「盗まれた」とする陰謀論については、疑問を持ったり、否定してはいたものの、しかしその内容をそのまま放送していた(1)。

  また、FOXを傘下に持つ 米メディア大手フォックス・コープの会長ルパート・マードック氏も情報について、

 「本当にばかげている」

(2)

 と言っていたいにもかかわらず、いかなる措置も講じていなかった。

関連記事→

 

FOXニュースとは

 

 今回問題となったFOXニュースは、「世界のメディア王」として名高いルパート・マードック氏が1996年に設立したアメリカのニュース専門局。1996年10月7日より放送開始。

ここから先は

2,085字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?