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いい人でいなくていいよ

7月24日。

こんにちは。こんばんは。

お久しぶりです。

なんせ、文章を書くのが久しぶりなので少し緊張しています。お手柔らかに読んで頂けたらと思います。



最近よくご飯を食べる仲の子がいる。

その子は見た目は優しそうでふわふわしてるのだが、話していくとその見た目からは考えられない言葉が出てくる。
その一つ一つの言葉は覚えてないけどとりあえず、彼女の口癖を1つ挙げるなら

「私サイコパスなんよ」

だ。

もう1度述べておくと
その子は優しそうでふわふわした雰囲気を身に纏っている。
彼女と話していくとまあ確かに、毒舌だし、それを笑いながらいうところは最高に怖い。

私が彼女に
「本当に怖いんだけどー!!」というと、

「ほんとー?私よく優しそうとかあんまなんも考えてないとか言われるけど心の中では違いまーすって思ってるんだよね。で、逆に『〇〇ちゃんってサイコパスだよねとか、ちょっと怖いよね』とか言われるとこの子私のことわかってるって思うんだよね」という。

これもこれで怖いのだが、少し彼女の言葉に救われる瞬間もある。




私も友達に「百ちゃんは優しいよね。素直だよね」と言われる、親に「百は本当にいい子だね。えらいね。」と言われる。その度に少し心のどこかで「そんなことない。」と心に潜む悪魔みたいな自分が顔を出す。
この人に自分は優しい人に見られているという意識をするようになってしまって、"そうあらねば"とこれまた、真面目なのか素直なのか、無意識のうちに心掛けてしまう。

そんな風に自分が無意識のうちに囚われることに息苦しくなって、ある日高校の友人に「私のことを素直だとか優しいとか言うけど、本当はそんなんじゃないんだよ!」と(今考えたらだいぶ重くて、聞いてられない言葉だが)言ったことがある。それを聞いた彼女は自分だってもっと本当は最悪だとエピソードを話してくれた。(実際最悪だと思ったし、今思えばお互いに自分のことを最悪だと言い合っていたその時間は笑えるけど当時は2人とも真剣で全く笑う雰囲気ではなかった)
それで彼女はひと通りエピソードを話し終えた後に私に
「百、ずっといい人でいようとしなくていいんだよ」
と言ってくれた。
何故か、わからないけどその言葉を聞いたとき初めて高校からの付き合いである彼女が自分のことを分かってくれたと感じた。これまで色んな人に沢山言われてきた自分のいいところを表す言葉よりも、何倍も嬉しいと感じた。

誰しも自分のいい面じゃなくてその裏にある他人には言えない本音が沢山あって、その沢山を調整しながら人と関わっている。
だから、正直な人や真面目な人であればあるほど心の中に抱えるギャップに苦しくなったり、罪悪感を抱いたりしてしまうのだと思う。
そして、私もそういう面があった。
だから、「自分はいい人でない。そうでなくていい。」という言葉は、誰かを傷つけるようなことを全て肯定するという意味ではなくて、無理して相手を気遣ったり、自分を繕ったりしなくていいという、自分で自分を縛っていた紐を緩めるものになった。


みんなにとって良い人なんていないよねって自分で気づかないうちに自分が好きな自分よりも誰かが好きでいてくれる自分になろうとすることに気を張りすぎてたことに気づく。皆んなそれぞれ自分の中だけで抱えてるものがあって、それでも明るく必死に生きてるんだよねとか当たり前だけど忘れがちなことを思い知らされた。

だから、もし誰かから向けられる自分へのイメージや良いとされる姿であることにきつくなっている人がいるなら、

いつも誰かにとってのいい人でいようとしなくて良いんだよ。


それではまた。

百。

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