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上手くいった時こそ、その原因を考える

今日の言葉

イソップ寓話より引用

180)塩を運ぶ驢馬
塩を山のように担がされた驢馬が川を渡っていた。足を滑らせ、水にはまったら、塩が溶け出して、身軽になって立ち上がった。これは嬉しかったが、その後、海綿を担がされて川にさしかかった時のこと、また水にはまったなら、荷を軽くして起き上がれるだろうと考えた。そこで、わざと足を滑らせたが、その結果は、海綿が水を吸いこんだため、立ち上がることもできず、その場で溺れてしまったのだ。 このように人間の場合でも、自分の企みでうかうかと災難に跳びこむ人がいる。

【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】


上手くいった時こそ、その原因を考える

とある物事をなんとなくやってみたら上手くいったので、また同じようにやってみたら、今度は失敗してしまうこと、よくありますね。

失敗したときは、その原因を考えて対策を立てますが、上手くいったときは、その原因を考えずに次も「いける」と考えてしまうものです。

ロバも、水にハマったときに「塩が溶けたから軽くなって立ち上がれた」ことを理解していれば、海綿の場合は「重くなって立ち上がれない」ことがわかったはず。

きっとロバは、上手くいったときに原因を分析せずに「俺は立ち上がれる」と自信過剰になっていたのではないでしょうか。

上手くいったときこそ、その原因をしっかり考えることが大事だと、イソップ寓話集の「塩を運ぶ驢馬」を読んで感じました。

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