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すべての日本人はイタリア語か日本語を話す

前の会社では海外のお取引先をお迎えすることが時々ありました。

イタリアからのお客様にイタリア語で話しかけると
「どうしてそんなにイタリア語を上手に話せるんだ!? (Perché parla così bene italiano?)」と凄く驚かれるのですが、その際に
「すべての日本人はイタリア語か日本語を話します (Tutti i giapponesi parlano italiano o giapponese.)」
と返していました。

「イタリア語と (and) 日本語」とではなく、「イタリア語か (または or) 日本語」と言っているので、間違いではありません。
そこまで説明すると、「おぉー」と納得していただけます。

今週もイタリアのお客様のところに出張で行ってきたのですが、先方の部長さんから同じ反応をいただき、上のやりとりが繰り返されたのでした。

日本語でもそうだと思いますが、プレゼンでは「つかみ」が大切だと思います。
私は「(一発)かます」と呼んでいますが、英語に訳すなら「impress」でしょうか。

上記の「どうしてそんなにイタリア語を上手に話せるんだ!?」に対しては、別の返しのパターンもあります。
「どうしてそんなにイタリア語を上手に話せるんだ!?」
「ぼくはミラネーゼなんだよ」
「そうなのか!?」
「人はミラノ人に生まれるのではなく、ミラノ人になるんだよ (Milanesi non si nasce, si diventa.)」

見るからにアジア人の平べったい顔の私が言うので「そうなのか!?」という返事が来るのですが、最近は「へぇー、そうなんだ」と納得されてしまうこともありました。
イタリアもいろんなバックグランドの人が増えて、アジア系のイタリア人が増えているということかも知れません。

イタリア語だとこのようなおちゃらけたキャラは spiritoso と呼ばれます。多分。
おまえは spiritoso だよなと言われたのは褒め言葉と取っておきます。

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