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138 国内EVは何故普及が遅いのか

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
2021年度補正予算により、EVの補助金が80万円になるようです。

EVの補助金について調べてみると、
・○○年度CEV補助金
・○○年度〇次補正CEV補助金
など複数の補助事業が出てきて非常に分かりにくかったのですが、
現在生きている補助事業は、「令和3年度CEV補助金」のみのようです。
こちらは対象となる車両の登録が令和4年2月18日までで、電気自動車への補助金の最高額は40万円とのこと。

今回の記事によると、21年度補正予算で新たに補助金を用意するようで、22年春から受付け開始とのこと。車両タイプごとの補助金は以下のようになるそうです。


政府の電動車購入支援策

■電気自動車
 現在の支援策:40万円  
 新たな支援策:80万円

■軽自動車のEV
 現在の支援策:20万円  
 新たな支援策:50万円

■PHV(プラグインハイブリッド)
 現在の支援策:20万円  
 新たな支援策:50万円

■燃料電池車
 現在の支援策:225万円  
 新たな支援策:250万円

※金額は最大の補助額
※新たな支援策は車載コンセントなどを装備した車が対象

ちなみに20年度第三次補正予算によるCEV補助金というのが11月8日まで受付をしていたのですが、こちらは電気自動車に対し80万円(今回と同等額)を補助金として出していたとのこと。今後EV補助金は80万円がスタンダードになりそうですね。

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参考までに・・・
環境省が20年度第三次補正予算の補助金の残額を更新していたので、
どれぐらいの推移で使われていたのか確認してみたところ、8~10月の土日も含めた日当たりの平均で約0.35億円/日のペースで補助金申請があったとのこと。10億円/月ぐらいのペースですね。仮に全て電気自動車で満額補助が出たとしても1ヶ月あたり2万5千台分の申請があったことになります。

20年度の国内新車販売台数が465万6632台(約38万8千台/月)だそうなので、EVの割合はまだまだ低いのが現状のようです。

充電設備が普及していないことが最大のネックと考えているようで、20年度末時点の人口1万人当たり充電器数は日本が2.3基なのに対し、普及が進んでいるフランスは3倍の6.9基となっているため、現在3万基ある充電設備を30年までに15万基まで増やす方針のようです。

しかし、現在販売されている車種は1回の充電での航続距離が200kmをゆうに超えるものがほとんどで、片手間にディーラーやスーパーで30分程充電してれば十分というユーザの声が割と多いようです。国内ユーザーが充電で困ってるようにはあまり見えません。充電設備が充実しているに越したことはないですが、普及が進まない理由は別にあるんじゃないかと個人的に思うところがあります。

環境保護以外に、EV切り替えによるメリットの訴求が必要なのではないでしょうか。

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