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136 「1億円の壁」について

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
岸田政権になってからやたらと「1億円の壁」というワードを目にすることが多くなってきました。所得税の負担率(総所得における所得税額の割合)が、総所得1億円を境に下がることを指した言葉のようで、実は以前から結構指摘されていた課題のようです。

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(画像:JIJI.COMより抜粋)

このあたり疎かったので、何故負担率が下がるのかぱっと見では理解できなかったのですが、所得の種類によって税率が異なることが原因のようです。

給与所得や事業所得に対しては、所得が増えれば税率も上がる累進課税となっており、最高税率は45%ですが、株式等の譲渡所得(いわゆるキャピタルゲイン)や配当、債券・預金の利子などの金融所得に対しては、一律20%の軽減税率が適用されるとのこと。富裕層は給与所得などではなく、金融所得が多いため、所得税の負担率も低くなるという話のようです。

極端な例ですが、独身・扶養者無し・控除等無しの給与所得1億円の人と、株取引等の金融所得1億円の人とでは所得税が2倍程違うようです。やはり投資はしといた方が良いですね。

これに対し「格差是正」を謳って税率を上げようというお話合いがされているとのこと。一律25%が目安のようです。

老後2000万円問題を皮切りに「貯蓄でなく投資を」とメッセージを発している中で、投資に対して増税するというのは、正直「え?」と思いますがどうなのでしょうか。

TVなどでは「格差是正」「金持ち優遇への批判」などと伝えているようですが、頭を使い汗水垂らして他人より多く稼いだ人が悪のように映る伝え方は個人的にどうなのかなと感じてしまいます。逆に一律の税率をそのまま上げるだけなので、富裕層以外もたまったもんじゃないですね。

投資などのファイナンスアプリを利用する方が増え始め、
資産形成への意識が高まりつつある中で、少し不安な気持ちになるニュースでした。




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