いよいよオンライン塾かな

今日は姫路で始まった小商い姫路塾の第一回を開催しており、全員が学校の教師という塾生で構成されているとても特徴的な塾になりました。

これからの社会のことを考えると、いろんな観点で教師だけを職業とする人にとってリスクのある社会となることが予想されると考えています。


ひとつは、教師という職業を40年続けて定年を迎えてから、次の仕事を探すことがとても難しい可能性があるということ。教師という職業はかなり特殊な職業であり、どんなに若い人でも自分が教える立場に立ち、先生と呼ばれるようになるので、指摘される機会が概ね少なくなります。

もちろん子供は常に変化し、自己反省の機会はたくさん生まれるだろうと思いますが、方法は変化するにせよ、基本的には教育指導要領に記載されている範囲で常に同じことを教えていくことになりますので、変化に対する対応力を伸ばしていく機会の少ない職業となるでしょう。

これまで以上に激しくスピーディな変化が求められる社会が到来すると予測される中で、変化対応力を鍛える機会が少なく、定年後に対応する力をつけづらそうな職業であることは死活問題につながりそうです。


そして、テクノロジーの進捗によって、「学び方を教える」ということ自体は確実に人員削減および省力化が絶対に可能となる分野であるということ。

学ぶという行動は集団でひとつの部屋に詰め込まれて、そこで席についていると効率が上がるというということはない。学びたいときに好きなだけ学んで、楽しく学ぶことが当たり前に出来る世の中になっていくし、それが実現可能な技術はすでに世の中に揃っているのだから。

学ぶことは苦しいことではなく、時間をかけて、本人の特性に合わせて学んでいけばいい。ただ一人で学ぶよりも並走してもらうことが意欲を維持することにつながる人も多いだろうから、それについては、ファシリテートとかコーチングとしての関わりに役割が変化していくことはあり得そうだなと。


まあなんというか、この情報化社会において早々に改革するべき構造にあるのが教育分野だなとやっぱり思うわけです。明らかに先進国として教育分野が致命的な遅れをとりそうでめちゃくちゃ心配ですし、だからこそこの分野で出来ることを小さくてもはじめているつもりです。


発展途上国と思い込んでいる国々は、すでに先進国に追いつくために必死で学ぶための準備を着々と整えているから、最新の学び方をすることに抵抗感なく、新しい学び方をしていきます。だから世界中にある技術を駆使して、もっとも効率よく、もっとも意欲的に学ぶ方法を選び、それを次世代の国づくりに必要なものとして全力でリソースを投下していきます。

危機感がないことが本当に恐ろしいな、と思っています。教育にお金をかければいいということではなく、ルールを変え、柔軟に、これからの社会を生きる上で身につけておくべきことを学ばせることに全力を注いでいきたい。


でもそういう教育が進まないのは、教育委員会がどうだということが原因だというふうには僕は考えていません。理解のない市民が抵抗していく構造が変革を阻み、変わらない教育構造を保たせていると思っています。


未だに学校統合などがスムーズに進みませんが、心情的に地域に廃校が生まれることを否定・反対したくなる気持ちはわかるけど、いろいろとおかしいですって。だったら自分の息子や娘が立派になってから必ず実家に帰ってくるようにしなさいよ、って、それが最優先だろって思うわけです。それをすることなく、学校統合だけを反対するとか絶対おかしい。お門違いだって。

そんなことにめちゃくちゃ貴重な市役所の職員の労力を割かれるのが本当に悔しいなあと思う。そんなことやっている暇ないのに。


極端に言えば校舎が絶対に必要だなんて思い込みも捨てていいと思う。

もちろん法的にどうだという話は整備されることが前提として、耐震構造の強い四角い建物で学ぶとものすごく勉強が捗るというのならまだしも、そんなわけがない。集合型学習を強要する時代じゃないでしょうと思うのです。

まあそんな話をして、オンラインの社会において教育ってほんと改革が進みづらい分野ですよねえなんていう熱い議論を交わしておりました。


さて月4回のオンライン授業と無料のオンライン自習室を設け、月々5000円くらいでオンライン小商い塾を始めようかな〜なんてことを思っています。小商い塾で各地を飛び回るのはそろそろ終わりにして、オンラインに移行をしていけるように実験的に始めていくつもりです。

オンライン授業は、まさにコンテンツをしぼって短い時間ですこし情報提供を行うことになります。30分程度のインプットを経て、それぞれの塾生同士で学び深め合うような場にできるかなと思っています。


オンライン自習室は、簡単なつながるオンラインコミュニケーションの場を設けて、自習室として解放しておきたいなと思ってます。

そこでは掲示板でのやりとりなどを通じて、自分の作業で行き詰まったことを相談したり、すぐに答えられなくてもメンターにメッセしたりすることができるといった機会を提供していけるかなと思っています。


気楽に相談し、自分以外のひとが頑張っているなーと思ってやっていける場があることがやる気に繋がるなら、そういうのも大事かなと思っています。なにせまずはなんでもお試しからかな〜と思っています。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。