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フィンランド音楽小史―作曲家を中心にめぐって―

 これはフィンランドが独立100周年となった2017年に、9月24日と11月4日に計3回に渡って開催されたFINLAND 100 MUSIC HISTORYというイベントの際にプログラムに掲載された、フィンランドのコンパクトな音楽史です。本掲載にあたり、各ページへのリンク、動画の埋め込みなども追加で行いました。10,000字に近い文字数のため、web上でどれだけの方が読んで下さるかわからないけれど、この文章を通じて一人でも多くの方がフィンランド音楽に対する造詣を深めてくれるのであれば嬉しい限りです。

1.はじめに

 湖と森の国、フィンランド。その国土の約3分の2が森に、約1割が水域にあたり、その総人口は約530万人、日本のおよそ24分の1という程の小国である。しかしこの国が抱える存命の作曲家は、「フィンランド作曲家協会」に名を連ねている数だけでも現在170名以上に及び、その殆どが高水準の作品と確固たる独自性を持っているのである。ある意味においては奇跡とも取れるような状況にある、こうしたフィンランドの音楽が、いったいどのような発展の道筋を辿っていったのか、その歴史を辿りながら紐解いていこう。

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フィンランド音楽小史―作曲家を中心にめぐって―

Itaru_Ogawa

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ピアニスト、楽譜作成、文筆、その他色々。武蔵野音楽大学→同大学院→チャイコフスキー音楽院研究科留学。クラシック音楽を軸に現代の音楽にも時々足を踏み入れますが、研究領域として北欧音楽(フィンランド中心)を主に扱っています。ここではこれまでに書いた文章や翻訳などを掲載していきます。