水葬と輪廻と火葬

子供、妊婦、自殺者、事故死、疫病死などの場合はそのまま水葬されることになっているそう。
また、高い火葬代が支払えない人や、カーストの身分が低い人も、亡くなったら焼かれずにそのまま川に流されるんだとか。

https://www.housewifeblog.net/ganges/

ヒンドゥー教徒なら誰もが、此処、ベナレスの火葬場で焼かれ、
「聖なる河」に流されたいと願う。が、誰もができる訳ではない。
妊婦、10歳未満の子供、蛇に噛まれ死んだ人、は焼かれず、
黄色い布で身体を包み、石を脚に括って、川の真中で水葬される。
妊婦や子供は、人生を全うしてないから、また、蛇に噛まれた人は、
神の使いである蛇の印をつけているから、という理由で、火葬して
輪廻から解脱せず、もう一度、生れ変りなさい。と云う、倣いのようだ。

https://ameblo.jp/kyoto-ishiya/entry-12049572029.html

ほ……『豊饒の海』じゃん…………
知らんかった……



透が自殺未遂したのも、それで……(彼が解脱するかは不明だが)

葬送の物語、なんだろうなあということはなんとなく感じていたけど。
火葬と水葬の対比は最近気づいた。
日露戦争の兵士たちから始まり、夕焼≒芸術。敗戦。本多の屋敷。焼かれるものたち。日本で火葬が本格的になったのは、明治以後だ。
対して、清顕、勲、ジン・ジャンは水葬されるべき最期。ちなみにタイでは火葬が一般的(物語内の現実でも、遺体は火葬されたのだろう)。
あの犬は、水に浮いて死んでいる。(土葬される)

近代日本は火葬され、転生者(たち)は水葬される。そしてベナレスは火葬と水葬が混然一体となった場所だ。

などと、これとは違うことを調べ考えていたら連想した。そっちもそのうち書きます。


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