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日本酒とイタリア料理が合わないわけがない

Vol.063

私は結構日本酒が好きだ。
そしてこっそりと日本酒の勉強もはじめている。
実際には仕事でイタリアのお米も扱っているので、お米の真髄を知るというところから入っているのが正解かもしれない。

私とお酒の関係は、突如と体調理由に断絶することもあるが継続的でもある。

私とお酒の関係

仕事は、職人仕事を意識するクラフトビールやクラフトジン。
趣味は、カリブ海中南米に思いを馳せるラム酒。
学びは、原料のお米に着目する日本酒。
それと、ちょっとのいいワインがヨイショっ感じ。

ここではあえてナチュールワインは入らない。
というのは、ナチュールと考えて飲むと、チョット私の仕事の感覚やバランスが崩れるからだ。
要は、食事と寄り添う飲料という大義で考えてお酒を楽しむ。

まぁナチュールワインには物議が多いので、そこら辺意識していたら、せっかくの食事までも台無しになることがある。
つまり私は食事あってのお酒なのかもしれない。

イタリア料理と日本酒が合わないわけがない

私がイタリア料理を好きなのは今も昔も変わらない。
同じくして日本料理も大好きである。
やはり共にある共通点としては、素材を大切に扱って料理にするというところではないだろうかとも思う。
なので、和食にワインがいい! というのもあれば、その逆にもイタリアンに日本酒がいい! というのもありなのだ。

欲張りな願いを叶えてくれるお店が増えてきた?

帰国してちょっとした美味しいアテとイキな日本酒を楽しみたい時がある。
そういう時に行くのは三軒茶屋のフィレンツェサケ。
名前からしてすごい。
名前だけだとチョット〜という人もいるかもしれないが、侮る事勿れなお店だ。

以前はストイックにイタリアンであり、長くイタリア料理に携わる店主が日本酒に惚れ込み、酒蔵を実際を回って始めた試みのお店だ。

なんとイタリアンを味わいに酒蔵さんも隣席してた!

伴野酒造のボーミッシェルと
カツオ、アボカド、ンドゥイヤのブルスケッタは絶妙のペアリング。
ほっけのカルパッチョ 黒ニンニクソースは、
ワインもいいが、日本酒の選択肢を知るとすすみが早くなる。
万齢のみりんこのみりんを注ぐアフォガード。
カフェいらないけど、こういう食べ方を知ってしまった私は今後どうすれば?

料理とお酒。
これをペアリングというか、マリアージュというか、アッビナメントというか。
正直、どうでもいい。
本来的には、そのお酒をいただいた時に、あ! こういうの食べたいなという感覚や、料理を食べた時に、あ! こういうお酒をチョット舐めたいなとか、そういう感じなのだと思うからだ。

でもやはり自分で作ってるわけではないから、お店ではそういう想像はなかなか難しいと思う。料理名から味の想像ができる人ならばそれはそれでいい。でもサプライズも欲しいのが外食の楽しみでもある。
なので、私は基本的に「美味しいのお願いします!」姿勢になる。

そうするとあらゆる新しい体験ができて、外食冥利に尽きると思うのである。

21世紀はシャッフルが王道ではなかろうか

イタリアンだったらワインだろ! というのもありでいい。
でも私はイタリアンと日本酒もこんなに相性がいいんだ! という経験で感動させてもらった。なのでイタリア、イタリアと私も叫ぶが、それほどイタリア原理主義であってはならないとも思っている。

現在イタリアンと日本酒というお店が増えてきてもいると感じる。
そして、和食屋さんでもイタリアのエッセンスを取り入れたお料理を出されることもある。お刺身にオリーブオイルを添えるとかそういうこと。

さらにいえば、イタリアのレストランのドリンクメニューにも日本酒が登場するようになってきている!
なので、本場イタリアも(笑)、日本酒とイタリア料理は合うと思うシーンがあるということだ。

食のグローバリゼーションは頑固になることも大事。それは伝統を守るため。
でも同時に融合という柔軟さも大切。それは発展させるため。
伝統と発展は矛盾する言葉だろうが、これをイノベーションと考えることもできる。
さらにいえば、それはサスティナブルに貢献することにもなる。
そうやって時代は巡っていく。
今私たちはただの時代の点の中で線を描けるように生きている。
その点がターニングポイントかもしれないし、ウエイポイントかもしれない。これもあって、あれもいい。

そんなのイタリアンじゃない!
そういう意見“も”あるだろう。

そういう時代。
もう21世紀だしね。

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