飛べなかったHAKUTO。月への挑戦はどうなるのか ーispace 袴田武史 ー

異端会議からの転載です。(異端会議サイトでは無料です)

HAKUTOは今後どうなるのか

薮崎 「昨年12月の大型調達のニュースの後すぐ、2018年1月に、3月までのHAKUTOは打ち上げができないというニュースを拝見しました。現状どのようなことになっているのかについてお聞きできればと思います。」

袴田 「我々は月面探査のために、HAKUTOっていうプロジェクトチームを作って、グーグルがスポンサーをする「Google Lunar XPRIZE」に参加しています。その打ち上げが、当初3月のレースの期限までに打ち上げる予定だったのですけれども、それが少しスケジュールがずれそうだということがわかって、そのことを発表したんですね。その発表をするきっかけとなったのがインドのメディアの英語記事で『チームインダスもHAKUTOも、Google Lunar XPRIZEから脱退する』というものでした。」

薮崎 「チームインダスは、HAKUTOと一緒にミッションを行おうとしていた、Google Lunar XPRIZEに参加しているチームですよね。チームインダスから連絡があったのではなくて、その記事で知ったのですか?」

袴田 「リークの記事のようで、もちろん我々も認知していませんでしたし、チームインダス側も公式に発表したわけではありません。内部者によるものかどうかわかりませんが、3月の打ち上げが出来ないという話が突然出て、こちらも緊急で対応しなければいけないと記者発表を行いました。」

薮崎 「打ち上げる予定だったロケットは、チームインダスのものなのでしょうか?」

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