七転び八起きの宇宙事業 メンバーとパートナーの集め方ー ispace 袴田武史 ー

異端会議からの転載です。(異端会議サイトでは無料です)

宇宙事業、どうやって人を集めているのか

薮崎 「ispaceの社内ってどのようになっているのでしょう?今回のHAKUTOとしての決断とエックスプライズの発表について、けっこう衝撃が走ったのではないですか?」

袴田 「社内の開発体制としては、HAKUTOのローバーを開発しているチームと着陸船を開発しているチームがいます。今回のエックスプライズの話は、ローバーを開発しているチームが一番影響を受けました。3月の打ち上げに向けて開発を終わらせられるように、かなり時間を使って最後の詰めをやっていたので、エンジニアとしては悔しい思いはもちろんあると思います。ただ、HAKUTOでの実現は難しくなりましたが、今後の日本そして世界における次世代の宇宙開発に向けて、ここまで開発されたローバーは十分に意味があると考えています。」

薮崎 「ispaceとしての社員は何名くらいなのでしょうか?」

袴田 「開発チームは30数名です。どんどん増えています。HAKUTOには、10名くらいのエンジニアが関わっています。他にプロモーションなどを担うプロボノというボランティアメンバーが70人ほどです。あと、HAKUTOは東北大とも一緒にやっていて、東北大の研究にかかわっている学生が10人弱くらいいたりします。」

薮崎 「結構いるんですね。社員に外国人とかもいますよね?」

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