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モータースポーツの灯火(ともしび)を消さない! 「トムス未来プロジェクト」全容紹介

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、全世界がまったく先行きの見えない状況になっています。とりわけ、私たちが身を置いているモータースポーツ業界は特に深刻で、開催予定のレースはことごとく延期。当然ながら付随するイベントもすべて中止。青空の下で開催できるエンタメ・イベントではあるものの、今の状況だといつ再開ができるのかもまったくわかりません。当然、私たち含め、レース関係者の方々は、レースを行うことでさまざまなビジネスを展開しており、レースの再開目処が立たない状況は「お先真っ暗」の一言なのです。

参考までに、人気ブロガーのちきりんさんによる「壊滅度別の業界リスト(新型コロナ編)」では、モータースポーツ業界が入っているエンターテインメント産業は〈壊滅度5〉「企業の存続が不可能になりかねないほどの壊滅度」に分類され、広い意味での自動車産業は〈壊滅度4〉「上記に比べると若干マシとはいえ、企業によっては倒産、個人破産等がありえるレベル」という分類になっています。


肌感覚は、全く一緒。それどころか、今のモータースポーツ業界が自動車メーカー中心に、自動車産業に支えられているという構造上の問題まで加味すると、さらに深刻度はMAXレベルであると言っても過言ではありません。私は、最悪のケースとして、2020年のレース開催はすべて中止。場合によっては、2021年の開催まで影響が残る、という状況まではあり得ると考えています。そうなれば、チームとしての存続も危ういばかりか、モータースポーツ業界自体が大きく衰退しかねないほどの大打撃を受ける状況になるだろうと思います。それくらい危機的な状況にあるというのが現状認識です(多くのレーシングチームもそうですが、私どものレーシングチームも今月より、順次休業に入っております)。

当然、「一日もはやく新型コロナ感染症が収束してほしい」「早くレースができるようになってほしい」と願う気持ちはあるものの、冷静に考えて、新型コロナに対して自分たちができることと言えば、「感染しない」「感染させない」を徹底することくらいで、自分たちがコロナ収束に何らか大きな役割を果たせるわけではありません。であるならば、最悪のリスク(来年までレースが開催できない)を想定しながらも、「今だからこそ」「こういう時期だからこそ」自分たちができることにフォーカスしようと考え、「モータースポーツの灯火を消さない!」を合言葉に、「トムス未来プロジェクト」が社内にて発足しました。

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」

拡大してしまった新型コロナウイルスを嘆いても何も始まりません。こうして始まった「トムス未来プロジェクト」の第一回目の会議が、3月18日。まずは、自分たち主体でできることにフォーカスし、それから、日本を代表するレーシングチームとして、周囲を巻き込みながら変革推進できることにも着手していく方針で、毎週、何度も何度も企画と議論の時間を作りました。

[検討の視点~一部抜粋~]
・新型コロナウイルス感染症防止に関連してできることは何か?
・ファンの人たちにできることは何か?
・ファンの人たちとできることは何か?
・ドライバー/レースクイーンとできることは何か?
・取引先の方々とできることは何か?
・自社チームのメカニック達にできることは何か?
・無観客レースは本当にできないのか?これまでと違うレース開催のマネタイズ方法は確立できないのか?
・eSportsを一気に普及させることはできないのか?
・バーチャルの世界でスーパーGTやスーパーフォーミュラの全日本選手権は開催できないのか?
・業界資産(著作物やライセンス)を活用することにより、これまでと全く違う視点でのビジネスモデルは構築できないのか?


上記のような疑問をここ1カ月間で頭が捻じ切れるほど考えに考え、実行フェーズに進めたプロジェクトは4月20日時点で11個(もちろん、候補は50個以上あるので、今後も検討は進めます!)。すべてやり切るつもりで、各プロジェクトのリリースタイミングに合わせ、そのプロジェクトの目的や背景、実現したい世界観を皆さんに公表しようと思います。

「新型コロナウイルス感染症拡散防止に役立つこと」「ファンと一緒に展開できること」「ドライバー&レースクイーンと共に展開できること」「取引先とのジョイントでできること」「トムスにできる事でファンの皆さんに応援して欲しいこと」等々。

ジャンルは多岐に渡るけど、一連のプロジェクトを通じて、まずは自分たちが生き生きとプロジェクトに取り組む。そして、周囲に興味を持ってもらえるような「魅力的な」プロジェクトを公表&リリースしていくことにより、周囲も巻き込んで「モータースポーツの灯火(ともしび)」を照らし続けることができたら、こんな幸せなことはありません。

やると決めた以上、全力で取り組みますので、是非とも応援のほど、宜しくお願い致します。

チームを代表して
谷本 勲

トムスでは、協業や新規事業などの持込み案件を絶賛募集中です。こちらからも情報配信しますが、幅広く企画アイデアを探しておりますので、楽しい企画をお持ちの方、是非とも情報交換しましょう!もちろん、サポート代は全額事業に投入させていただきます!