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物欲なし男

仕事中に「なにか欲しいものある?」って訊かれて戸惑った。尋ねてきた人の意図はどうでもいいんだけど、自分はいつの間にか欲しいものを即答できなくなっていたことに驚いた。

小学生の頃はなにかのカード、中学生のころはゲーム機、高校に入ってからはPCとか自転車の部品が欲しかったような気がする。それぞれが貰える小遣いや年齢に見合った欲求だったと思う。

で、だ。
いま欲しいものは何かなって考えてみると、何も浮かばなかった。強いて言えば靴下がほしい。そんな感じ。もちろん買い物はするんだけど、買わなくてもそれはそれで構わない。趣味は読書だから、図書館とか書店にいけばこと足りる。一昨年はオープンカーを買ってみたけど、別にいらないなって思って1年で売った。

そうして出てくる余分なお金で、どうしたら人生が豊かになるだろうって考えたとき、「働かない」という選択肢に出会った。仕事は割と楽しいんだけど、もっと楽しいことがあると出社が嫌になる。朝起きてから本を読んでたら、いつの間にか10時になってて会社に向かう、みたいなことがよくある。

でも会社はいまの自分の居場所だから、手放すのはリスキーだと思ってとりあえず続けてみてる。ホストやカレー屋さんになりたいなって気持ちがぼや〜っとあるので、なるべくリスクを抑えつつ体験したり勉強したりしている。そんな生活。

趣味の読書は、将来に不安を感じてやってる節がある気がする(楽しいんだけどね)。その不安を拭えないまま、今月発売のモンハンは買いづらい。そういった感情も相まって、欲しいものが無くなってきたのかもしれない。

このまま欲がなくなっていって、おじいちゃんになるのかな。人生に迷う今日このごろです。

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