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直感に従う勇気、私に足りないもの

先日朝ごはんを食べ終わった時、インスタのフォロワーさんからメッセージが来た。


彼女はイタリア中部の伝統刺繍を学んで、日本で個展と刺繍教室を開いている人だ。料理やファッション、革職人、ジュエリー関係でイタリアに来る人は多いが刺繍でという人は初めてだった。1カ月ほど前、彼女が私のアカウントを見つけてメッセージをくれた後にフォローしてしてくれた。


私はあまりフォローバックしないが、何となく面白いと思ってフォローバックした。


そして1カ月くらい経った先日、フィレンツェに来ているのでよかったらお茶でもと、お誘いが来た。丁度休みだったので喜んで受けた。


イタリアという共通点がありながら、自分と違う分野で頑張っている人に話を聞くことは、何か気づきが得られるかもしれない。それに情熱と行動力のある人と関われるのは嬉しい。


そう思い、15時にカフェで待ち合わせをした。


丁度短期の修行のためにイタリアに来ていたらしい。日本にいたときから私の投稿を見てくださっていたそう。ありがたいです。


彼女がどんな経緯で今に至ったのかを尋ねると、


10年ほど前、友人が偶々見ていたイタリア刺繍を取り上げたテレビ番組の話にピンと来たこと

その少し前に占いで生涯の仕事に出会えると言われていたので、刺繍のことかもしれないと思ったこと

番組に出てきた刺繍の先生と村の名前だけを手掛かりに、先生の連絡先を突き止めて片言のイタリア語で弟子入したいとメールを送ったこと

OKの返事が来て、いろいろな困難を乗り越えてイタリアに渡ったこと


などなど。


すごい行動力。修行の後、銀座で個展を開くようになったり、新聞でも取り上げられたり、刺繍教室を開いたり。素晴らしいですね。


そんな彼女でもイタリアに渡る前、身内の方に猛反対され、一瞬決意が揺らいだそう。


「旦那を置いて行くなんて、何を考えているんだ。」


自分が何か悪いことをしているのかと思ってしまったらしい。幸い旦那さんは背中を押してくれて、決心がついたとか。挑戦しなかったことで誰かのせいにしながら生きていきたくなかったので、思い切って飛び立ったそう。


何か挑戦しようとする時、妨げになるのは家族や恋人などの親しい人達。心配若しくは自分の元から離れていってしまう恐怖、嫉妬のために、罪悪感を感じさせて引き留めようとする。いずれにせよ、見ている世界が狭いからそんな発言をするんです。


私もイタリアに行く前、親からどうせ自分から逃げたいのだろうとか、どうせ1年もしないで逃げ帰ってくると言われた。会社を辞める時にも、自分の好きな事をするなんて同僚への裏切り行為だとも上司から吐かれた。


あの時はまだ若くて今のように自己肯定感が高くなかったから、私も揺らいだ。でも、心の奥から行きたいと思っていたので、理屈なしに押し切った。人生なんていくらでもやり直しが効く。やりたいことやってなんぼだ。自分の気持に嘘をついていたら、この先誰に対しても嘘を通すことになる。


結局楽しく生きている人達って、周りの人達がぶつけてくる鼻くそのような批判に振り回されず(イタリア語ではこう言う)、自分の心に正直だ。だからコンフォート・ゾーンから抜ける際の恐怖を振り払って、望んだ物を手に入れている。



まぁ、私は運が良かっただけなのだが。まだまだだし。


それと、今回私にメッセージするのにもすごく迷ったらしい。私なんか普通の人なのにー。



彼女の話を聞いていてもう一つ思ったことは、側で支えてくれる人の存在は大きいということ。彼女は旦那さんという精神的な支えがあって、安心して夢を追いかけられた。



私も色々な人に支えられ、強運に乗っかりここまで来たけど、もっと進むためには共に歩いていける人が必要。もっと成長するまでお預けと思いながら来たが、人間どうやっても一人じゃ生きられないし、一人でたどり着ける所には限界がある。特に今年、色々な問題にぶつかって身にしみた。この先もっとグレートアップするには、一緒に喜びを共有できて、成長していける人が要る。



一人が好きだし、好きなことができて充分幸せなので、何となく結婚できたらいいなぐらいにしか思っていなかった。3年程前まではあまり幸せな夫婦でなかった両親に対する遠慮もあったし。でも最近は誰かと生きていきたいと思うようになった。もっと自分らしく生きられるようになったからこそ。お前の年じゃ遅いってツッコミが来るかもしれないけど、幸せになるのに遅いも早いもないよ。


何よりも人生楽しんでいる人じゃないといい仕事はできないから、もっとレベルアップするために一緒に楽しく幸せに過ごせる人と生きていこうと思う。

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