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REMARKS: 福島原発の廃水放出に関するプナSGの声明

REMARKS: Statement by SG Puna on the Fukushima nuclear wastewater release

福島原発の廃水放出についてのヘンリー・プナ太平洋諸島フォーラム事務局長による声明

2023年8月24日


太平洋諸島フォーラム事務局長として、またラロトンガ条約とその議定書の預かる者として、私はフォーラムの首脳たちが表明する立場に連携し、福島原発の廃水問題に最優先で取り組んできました。実際、フォーラムの首脳たちは、ラロトンガ条約と、80年経ったいま現在も、我々の国の人々や環境に影響を与え続けている核実験の負の遺産や、核実験とその汚染がもたらす脅威に対する太平洋地域への我々の強い意識を生み出すという観点から、「国際的な協議、国際法、独立した検証可能な科学的アセスメント」の重要性を優先してきました。

フォーラム事務局は過去3年間に渡り、「日本に対し、太平洋へのあらゆる被害の可能性に対処するために必要な、あらゆる手段を講じるよう促す」ため、また「国際法で義務付けられている通り、他国の領土への越境的な被害を防止するために自国の領土、管轄権、管理権の範囲内であらゆる適切な措置を講じる」ために、全ての加盟国と協力し、様々な手段を模索してまいりました。

それと同じ意味で、我々は、安全確認が出来ない場合には海洋放出を行わないという日本の保証と、「日本国民や太平洋島嶼国の国民の生命を危険に晒すような形での海洋放出は許されない」という日本の約束を信じてきました。

我々首脳は、IAEAの最新の報告書に注目しています。我々は、過去18ヶ月間にわたって考慮してきたPIFの独立した科学専門家の助言による貢献に感謝します。そしていま、我々は東京電力と日本政府が発表した排水の開始を知るに至りました。

しかしながら、この問題に対して、国際社会やフォーラムの加盟国内でも見解や対応が分かれることに変わりはありませんし、フォーラムの加盟国がそれぞれの国の立場を決定する主権と特権を有していることを、私は認識しています。

これらの啓発は、前代未聞のこの問題に取り組む我々の揺るぎない決意を後押しし続けています。この点に関して、フォーラム事務局は、9月15日に開催されるフォーラム外相会議に最新の情報を提供し、さらなる議論と検討を行うとともに、そこから11月10日にクック諸島で開催されるPIF首脳会議に、最新の情報を提供する努力を続けていきます。フォーラム事務局は、引き続き日本政府およびIAEAとの対話の継続を促し、常にフォーラムの加盟国が最新の情報を入手出来るよう努めます。

これらの問題への対応はこれが最初ではありませんし、恐らく最後でもありません。引き続き私は、我々の共通の利益のために献身的に取り組んでいきますが、全ての国々と、太平洋を故郷とし生活の場としている現在と未来の世代のために、前進出来ると私は確信しています。

(了)


Translated by ital

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