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アートの考え方って面白いよね。知らんけど。

<今週の能大マガジン vol. 2>

『アートの考え方って面白いよね。知らんけど。』

先週、文学に触れるようになったという話から、アートの考え方について話そうとなりましたが、長くなるのでやめました。
なので、今週はその話をしようと思います。

大学時代🎓

大学時代、芸術工学部という学部に所属していたことから、科学(や仕事)に芸術の考え方を取り入れることは重要だと考えるようになりました。
最近重要視されているUX思考も私が受講していた人間工学や現代アートの歴史・考え方、デッサンなどの講義で学んだことに似ています。
勘違いされるかもしれませんが、私は決して音楽やアートに詳しいわけではありません。
アートの考え方を学ぶことは重要楽しいと感じているだけです。

デッサンの講義🎨

アートの面白い考え方を紹介するために、デッサンの講義を例に取り上げます。
ある日、馬の絵を描くという講義がありました。
前の席から私の元に回ってきたA4用紙を見ると、左側は白紙で、右側に馬の絵がプリントされていました。
それを見た私は、右側の馬の絵を見ながら左側に馬の絵を描くのだろう
と思い教授の指示を待っていました。
しかし、その日は、左右をひっくり返し、左側の上下左右逆さまになった馬の絵を見ながら、右側に絵を描くよう指示されました。
理由は、「馬」を頭で想像せず、「そこにあるもの」を描くことで、忠実に再現できるからということでした。
馬の全体像を意識せず、一本一本の線を丁寧に観察しながら描くことで、「馬」という生き物を捉え表現することができるというのです。

半信半疑で描いていきますが、馬を描いているという実感はなく、自分でも何を描いてるのか分かりませんでした。
それからペンを走らせること約15分
出来上がったその絵の左右をひっくり返してみると、そこには、自分で描いたとは思えないほどよく忠実に再現された、写実的な馬の絵が描かれていました。
そのときの感動を3年ほど経った今でもよく覚えています。

学んだこと✍️

この経験から学べることは、目の前にあるものを忠実に捉える際、固定概念を捨て、細部を観察することで上手くいく場合があるということです。
アプリ開発で言えば、実現したいアニメーションを実装する際、私は決めうちで実装してみるのではなく、その挙動を細かく観察し、まずはどのようなアニメーションなのかを把握するようにしています。
そして観察して得られた結果から、どの部品をどのタイミングでどれくらいの位置に配置するのかなど、実装レベルに落とし込み表現しています。

このように、アートにおける観察力表現の手法は、他の分野に活かすことができると考えております。
話が逸れますが、他の分野に活かす、ということに関して言えば、イノベーションが起きるときに出るアイディアや面白い発想のほとんどは別の分野を結びつけたときに思いつくと言われています。
実際、既にある技術を掛け合わせたものが、新規性・進歩性のあるものであれば特許として認定される可能性があるそうです。
他の分野に活かすということに関しては、今後考察しお話しできればと思います。

まとめ

まとめです。
「固定概念を捨て、細部を観察する」ことで「目の前のものを、忠実に再現できる」という考え方を紹介しました。
私は、大学の講義を受けただけなので、その点ご認識ください。笑
面白いな、と思っていただけたなら嬉しいです。

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