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深海トーク



こんばんは
さいまつりです

日本現代詩人会 第30期 詩投稿欄 にて「深海トーク」が佳作となりました。
前回に引き続き…とても嬉しいです。



詩は以下に記載します。

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ずっと
ってないらしいよ
あこがれは永遠じゃない
それを気づかせてくる人たちが
こっちを見て手招きしてる
でもそちらを向いてしまったら
あたしの心はもう戻らないことを、
 知っている



(まあ きっと なんとかなるよ。)
なんだよそれ、身も蓋もないじゃないか
まあ いいか、
相手もあたしを嫌っているのだし
お互い様よね
海の奥深くに
投げた××
誰にもバレないと思ってたのに
バレたか。
(バレたか、じゃねーよ)
(アンタの嘘で、何人人が死んだと思ってんだよ)
おどけて舌を出せれば、
そういうキャラだったらよかったな
でも無理、
あたし 冗談でもいじってくるやつには本気でキレちゃうから
常にハードモードでがんばってないと
自分に価値がなかった
いつも不眠だし
ベッドの上でも沈まないように、溺れないように
手に常に浮き輪持ってないと寝れなかった
いつ、楽になれるだろう
(波に乗れてるふりするやつよりマシでしょ)
まあそうか
寝ることって要は諦めだから、寝てる時って仮死状態だから、その日一日の自分を海に埋葬させることだから、
つまり、自分を知って許すことだから。
あたしはずっと さびしさを持ち越して
手をつないで生きてきた
それを強さと言ってくれる人もいたけど
子どもの頃、もっとはんこうしとけばよかったかな?
その頃の傷なんて もはや無傷、
凍てつくほどの無邪気さで 傷つけ返せばよかった
あたしの××はもう底が深くて
取り返しつかないよ
 生きてても死んでても もはやいっしょ

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