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制作日記No.119〈ダイアローグ⑧〉
2021年8月11日(水)
お疲れ様です。いたがきブログです。
乃木坂46メンバーの卒業後をテーマに、僕の妄想を短篇小説集にしようと企んでいます。
タイトルは短篇小説集『振り向けば青春 ~あの後の彼女たち~』です!
(略して #短篇小説集ふりはる )
ようやくその第一作目となる松村沙友理篇が完成しました! 無料で公開しています。
今日も今日とて、ロバート・マッキーさんの『ダイアローグ』を読んで学んだことを受け売りでご紹介します。
本日のテーマをひとことで表すと、「リアリティと信頼性」って感じですね。
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▼リアリティってなに?
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短篇小説集『ふりはる』を書くにあたって、「リアリティを追求したい」というのは最初から目標に掲げていました。
しかし、いざ執筆を書き始めるとすぐに壁にぶち当たりました。それはなぜか?
「リアリティ」=「現実の写実」
そう、現実世界を忠実に再現することがリアリティだと思いこんでいたからです。ところがこれは間違いだったんですね。
いくつかの小説や坂口安吾の随筆を読んでこれが間違いだと気づきました。そして、たぶんこういうことなんだろうなとボンヤリ見えてきた等式がこちら。
「リアリティ」=「その表現形態の中での真実らしさ」
さて、
『ダイアローグ』の第二部チャプター6では、ちょうどこの問題を取り扱ってくれています。
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▼信頼性の問題
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上記のような僕がボンヤリ感じていたことを、マッキーくんがダイアローグの観点からビッタビタに説明してくれているので引用させてもらいます。
日常会話とダイアローグの決定的な相違は、ことばの数でも選び方でも組み合わせ方でもない。ちがうのは内容だ。ダイアローグは意味を凝縮するが、日常会話は薄める。だから、たとえ実世界にきわめて近い設定やジャンルだとしても、信頼できるダイアローグは現実を模倣しない。
ホンマにそうなんすよ。小説を書きたいと思って、改めて日常会話に目を向けるとその反復の多さと間延び感に愕然としますよ。それをそのまま文章に起こしてもどうしようもないクソ文にしかなりません。
さらに続きます、、、
ダイアローグは登場人物がおのずと語るような印象を与えなくてはならない。したがって、われわれは厳密に現実どおりかどうかではなく、作中世界での信憑性に基づいてダイアローグのよしあしを判断する。登場人物のことばの選択や語り方を忠実に現実世界に近づけすぎると、日常の無駄で凡庸な会話を引き写すことになってしまう。必要なのは、ストーリーの世界とジャンルのなかで、説得力があって自然だと感じさせることだ。
これがまさしく「その表現形態における真実らしさ」を的確に言い表していて、ちょっとしたエクスタシーすら感じました。
第二部ではこの他にも、ダイアローグを創作する際につまづきやすい欠陥とその対処法についてマッキーくんが丁寧に説明してくれています。
気になる方はぜひ手にとってみてね。
『ダイアローグ』の受け売りはあと2回くらいで終わりにしようと思います。引き続きお楽しみに。
【出典】著者ロバート・マッキー『ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生みだす方法』(フィルムアート社、2017年、一部改変あり)
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伊藤万理華さん主演の『サマーフィルムにのって』を観てきました。青春でした。
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では、また後ほどお会いしましょう。
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