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「心の世界に入っていった、感性に目覚めた歳」ジャズシンガー・ちか

みんなの35歳、3人目はジャズシンガーのちかさんです。
私の交友関係をそろそろ不思議に思う人が出てくるでしょう(笑)。ちかさんと出会ったのは今回撮影をしてくれたカメラマンのreikoさんのホームパーティーでした。私の正面に座ってた人がちかさんで、当時凄腕タロット占い師として活躍されていて、占ってもらったのがきっかけで仲良くなりました(「また占いかい」って思った人、そうです!私は占い大好きなスピリチュアル系女!)。
久々にちかさんにお会いしたらいつの間にか音楽の世界の人となっていました。私が今一番気になる美女の35歳に迫りました。

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マギー:お久しぶりです!今日は会えてうれしいです~!よろしくお願いいたします。

ちかさん:今回マギーさんから依頼を受けて、年表を作ってきました!

マギー:え!?わざわざありがとうございます!(プライバシーの関係で掲載できませんが、20年近く起きた出来事を事細かに書かれていました)35歳の時期はどんな思い出がありますか?

ちかさん:前の年に次女が生まれて専業主婦になって、子どもたちとの時間を大切に過ごした時期でした。長女が3歳だったので色んな刺激を受けた方がいいと思って、美術館や図書館に通ってましたね。

マギー:それまではIT企業で働いたり、経営コンサルタントを目指して勉強していたりとキャリアでの上昇志向が見られますね。

ちかさん:元々経営コンサルタントになりたかったんだけど、中小企業診断士の試験に落ちちゃって、その時に結婚することもあって、家庭に入ろうとシフトチェンジしたの。
それからもビジネススクールに通ったり、カラーセラピーの資格を勉強したり学び続けてました。30歳の時になかなか子どもが出来なくて妊活してた時期に、カラーセラピーの先生にそのことを話したらお腹に手をかざしてくれて、そしたら不思議なことにすぐ子どもが出来たの。

マギー:え~!?そんなことあるんですね!?

ちかさん:そうなのよ。それからスピリチュアルな世界にハマって行っちゃって、「目に見えない世界ってあるのかなあ」って思うようになったの。ずっとマーケティングとかビジネスの勉強をしてきたんだけど、心理学やカウンセリングの勉強も始めて「自宅でサロンが開けないかな」って考え始めました。
でも、現実は子ども2人の育児に追われて忙しすぎて働ける状況じゃなかった。それでも何かできることはないかなって考えたときに思いついたのが「コンテンツ作り」だったの。そこから新聞の記事や、本の気になった箇所をスクラップし始めました。探したら出てきたから持ってきました!

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マギー:うわ~。これは素晴らしいですね。見ると心理学系のメモが多いですね。

ちかさん:そうですね。心理学や哲学などのスクラップは、占い師になったときのアドバイスになったり、今ライブをやるときのネタ元になってます。今思い返せば、このとき貯めたものが今“財産”になったなって思います。ただ家で悶々としているのではなくて、一日一個でもいいから残しておいてよかった。

マギー:データとしてストックしているというのも会社員のときの習慣がうまく活かされてる印象も受けます。

ちかさん:そう、左脳系の理論的な部分と、右脳系の感性な部分がうまく交差されてきた時期。会社員のころは経営や企業家の本のメモを残していたんだけど、長女が生まれてからは心理学のメモを残していくようになりました。

専業主婦からタロット占い師、そしてジャズシンガーへ

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マギー:タロット占いはなぜ始めたんですか?

ちかさん:タロット占い自体、子どものころから趣味でやっていて、それがいつの間にか仕事になっていました。だから「占い師になるぞ!」って意気込んだ訳でもないの。でも占うと当たるし、需要もあるし、稼げるし、天職だったんだなって思います。
結果的に、経営学や心理学の勉強をしてきたのも役に立ったし、あの時のメモや時間が無駄じゃなかった。

マギー:ちかさんに占ってもらったことありますが、ホントに全部当ってました。印象的なのが「変な家に住んでない?安眠できてないってカード出てる」って言われて、その当時真冬なのに電気代ケチって暖房付けずに極寒の中ニット帽被って寝てたので、思わずバレた!って思ったの覚えてます(笑)。
今は占いはしてないんですか?

ちかさん:コロナ禍で相談内容がヘビーになってきたのと、歌が面白くなってきたので占いは辞めて今はジャズシンガーとして活動しています。

マギー:歌はいつから始めたんですか?

ちかさん:42歳から。36歳の時に母が亡くなって、その傷も癒えてきたときに、ふと「歌をやってみようかな」って思ってボーカルレッスンに通いました。歌なんて会社員のころ付き合いでカラオケ行ってたくらいなのに、なぜか歌ってみたいって思って、それなら人生やり残したことないように挑戦してみようと始めました。

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マギー:そうだったんですね!ちかさんのライブはいつもテーマがあるのが面白いですよね。

ちかさん:それはすごい考えてます。ただ歌うだけだったら2・3回来たら飽きられちゃうので、お客さまの知的好奇心を満たしてあげるようなテーマ性を持ったライブを企画してます。あと、女性に来てもらいたいから会場は駅から近くておしゃれな街っていうのも意識してる。

マギー:え!ガチガチにマーケティングしてますね!

ちかさん:そうだよ~!会社員のときに販促部門にいたから、ターゲティングとか企画とか常に考えてる。女性は拡散力があるから、まずは女性の心を掴むとかね。これは占いのときも同じ。誰に来てもらいたいかって考えるのは重要です。

マギー:すごい!勉強になります。

学び続けることこそ、人生が豊かになる

マギー:お話しを聞くと、時代の流れを見極めて、現状に満足せず常に学び続けていますね。

ちかさん:きっとそれは世代のせいもあります。私はいわゆる就職氷河期世代で、同世代と話してると「わたしたちって勤勉だよね」って良く言います。IT業界に居たのも関係していると思うけど、今でも学びを辞めるのが恐ろしい。
あと、2008年くらいから大手銀行や外資系の会社が倒産して、会社に所属して安心だった時代が転換期を迎えて、個人の能力主義になってきましたよね。それもあってスキルを身に着けようとビジネススクールに通ってました。

マギー:確かにその世代の先輩方ってみんなストイックです。それに比べて30代って結構のんびりさんが多いイメージ。勤勉なちかさんが年下の世代に伝えたいことはありますか?

ちかさん:「センスを磨くことを怠らないで」と伝えたいかな。仕事がやる気ないとか、自分にはとりえがないとか思っている人でも好きなことのひとつやふたつはあるじゃない?食べ物でもメイクでもなんでもいいから、興味あることや好きなことをしていると暮らしが豊かになるから、突き詰めてほしいですね。
忙しくて後回しになっちゃいがちだけど、好きなことを大切に育ててくださいね。

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「これなんか意味あるの?」と思っていることでも、回りまわって数年後に突然役に立つことってありますよね。そこに“好き”というエッセンスを加えると、より人生って輝くんだなってちかさんと話していて思いました。今もまさに時代の転換期ですが、ネガティブにならず、どん欲に学んでいく刺激をもらいました。

【お話しを聞いた人】

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ちか
ジャズシンガー、Duo柳風(りゅうふう)のボーカリスト。「スタンダードジャズ」と「平成初期のJ-pop」をメインに定期的にライブを開催。もともとは、「仕事運専門タロット占い師」としてサロンを経営していた異例の経歴。ライブのスケジュールについてはブログから。
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カメラマン/reiko nakamura(Instagram


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